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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 建築科1年設計製図授業の最後は、「宝ヶ池公園内に建つ美術館」です。後期試験も終わった2月14日、作品発表会および講評採点会をおこないました。今年は作品をポートフォリオのかたちでまとめて提出することとしました。プリントしやすいA4版とずいぶん小さな冊子ですが、それぞれの工夫が凝らされていて、よかったと思います。
 佳作、入賞作品の中から、とくに優れた3つの作品をここで簡単に紹介しましょう。詳しくは、別にHPで取り上げてみたく思います。日下部さん、石原さん、大澤さん、よろしく!  (さの)


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 1 「木が彩る絵本ギャラリー」 日下部里実

「池の東にある木々に隠れた谷の奥に、子どもから大人まで楽しめる絵本の原画を展示するギャラリーを設計しました。木々の自然にたたずむ柔らかな建物の印象を、内部まで浸透させ、主役である絵が引き立つようにしたい。隅をアールにまるめることで、やわらかで深みのある空間ができたように思います。」

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2 「命を学ぶギャラリー」  石原 理恵

「宝ヶ池公園には、捨てられた猫たちに出会います。動物たちの命の重みを意識してもらいたいと思い、動物彫刻家のはしもとみおさんの作品を展示するギャラリーを考えました。公園の南西に位置する梅林園の中、緩やかに傾斜する芝生の上、山の木々に囲われた明るい場所を選んでいます。部屋ごとにいろんな動物たちと出会えるように、雰囲気が少しずつ違う空間をひとつながりに経験してもらおうと設計しました。」


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3 「塔のある美術館」  大澤  彰

「比叡山を望む静かな森に囲まれた宝ヶ池の池畔で、こころゆくまで日本絵画を鑑賞できる小さな美術館。
国際会議場の対岸に、対照的に谷間に埋もれたような目立たない落ち着いた外観を目指し、内部に展示空間への橋渡しをする回廊を設け、その中心に比叡山に縁の深い国東塔を設置する。東側、池に面して開放的な階段テラスを設け、比叡山を望見したい。」

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3作品の詳しい紹介はこちらに  
     → http://www.kyotokenchiku.ac.jp/kac/studyoffice/architect/work.html
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 お茶部部長のテラです。今年も恒例のはつがまをおこないました。今年はついに男ばかり、全員大工志望生となってしまいました。ちょっと寂しいので、われらがレナさんと留学生のアンさんを招待いたしました。アンさんは初めてのお着物チャレンジだそうですが、よくお似合いです。いつものように、お世話になった方々に招待状を送って、準備、さあ、どうなりますか。

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 第一席はお濃い茶の席です。亭主は1年生のナカニシ次期部長がつとめます。半東に1年生のモリタくん。ミカミ校長をお正客にお迎えして、ちょっと緊張気味のスタートです。お茶碗は島原町家のご主人にいただいた金銀のりっぱなものです。5人ずつ分けて回してもらいました。

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 お席の後、下に降りて、お昼の食事です。ちらし寿司と吸い物を用意しました。みなさん、おいしそうにいただいてましたよ。よかった。

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第二席は、室を二つに分けて、一の間を2年のワタルくん、二の間を1年のモリタくんが亭主を担当します。

サノ: モリタくん、とても1年生とは思えない落ち着きで、とてもよかった。お薄茶は熱くて量が多くて、飲むのにたいへん。干菓子は船にのった氷菓子だったけど、これって季節が違わない?節分がテーマと思っていたんだが。もう一工夫欲しいなあ。

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最後に恒例の記念写真を。お忙しい中、駆けつけていただいたホリタコさん、先輩のみなさん、ありがとうございました。ずっとご指導をいただきましたジョーイチ先生にこの場をかりてお礼申し上げます。ナカニシくん、来年もよろしく!君たちなら安心してまかせられるよ。来年はぜひとも、女子部員を!

                                     (大工組リーダー テラダでした)
   
お久しぶり、こんにゃく王子ことナベの登場です。今は試験中なのですが、サノ先生に誘われて、滋賀県北部にある椋川という集落に雪かきボランティアに行ってまいりました。いつものように、オ〜タとタダさんが一緒です。先週、すごい雪が降って、なんでも自衛隊が出動、一人住まいのお年寄りの家の救済活動をしていたとか。

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着いてみると、話に聞いていたよりも雪が少ない、といっても、ずいぶんあるのですが、新潟から来たタダさんなんかにしてみれば、大したことはないのでしょうね〜。ぼくの群馬も、仙台のオ〜タも、そんなに雪が降りませんので、雪かきは初経験です。交流館と呼ばれる茅葺きの大きな家の回りにたまった雪を片付ける作業となりました。下の溝に落せばいいので、1時間ほどで、何とかすっきり。ふう〜。さて、お昼ごはんです。

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交流館のKさんが、ぼくたちのために、蕎麦を打ってご馳走してくれました。あたたかい囲炉裏を囲んでいただきま〜す。コシも香りもあって、とっても美味しかった!感謝です。サノ先生の奥さまのカレーを食べて、お腹いっぱい。囲炉裏の鉄ナベでぐつぐつ煮えているお湯を手製のヒシャクで汲んでコーヒーを。これまた美味な〜り。

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後半は裏手に回って、屋根の下にたまった雪をかいていきます。これがたいへん!こんにゃく王子はへとへとへろへろ。東北育ちのサノ先生、タダさんは慣れたもので、ガツガツ雪を片付けていきます。二人とも明日は動けないぞ、きっと。夕方前に作業終了!また囲炉裏にあたって、お茶をいただきました。たまにやるので、雪かきも楽しいのですが、これが毎日となると、たいへんでしょうなあ。雪国の人は辛抱強いというけど、確かに、実感しました。 (こんにゃく王子 ナベでした)






卒業生のイ~ジマです。学校の市民講座は毎年楽しみにしていますが、12月の特別公開講義にはかかさず参加させてもらっています。今年はM’sの三澤文子さんのお話を聞けるので、真っ先に申し込みました。三澤さんの作品はいつも建築雑誌で拝見していて、大胆ながら、女性らしい気遣いややさしさが感じられて、とても好きです。

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12月10日ハートピア京都ホールでの講演は「環境時代の木造住宅デザイン」というタイトルで、前半にこれまでの山の木を使ってなされたお仕事や最近の住宅、長野県建設会社の工場などを紹介、後半に主に木造建築病理学をめぐる活動についてお話がありました。一気に2コマ分の内容の濃いお話で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。どの作品にも、すみずみまできっぱりした印象があり、といって硬直していないのびやかな空間が実現されているように感じました。材のひとつひとつが、寸法や木柄までちゃんと見切られていて、自信のほどがうかがわれます。

印象にあるのは、冒頭で、自然風土が家の構造を、暮らす人間のライフスタイルが家の空間をつくっているという言葉です。構造から考える家つくりの大事さを藤本昌也先生のもとで、田中文男棟梁から学び、それが民家型構法の家つくりというスタイルを生み出したと。民家型構法は、でも、古民家そのものの真似ではなく、今日の伝統的な構法の家つくりにこだわるのでもない。つくられている空間も構造も、伝統的なものを目指しているわけではない。その折々にもっとも適した構造を考えていると。もし三澤さんが京都で仕事をされていたら、今のようなスタイルではなかったかもしれないなと思いました。

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それと、料理をしない人にキッチンの設計ができるわけがないという三澤さん。あの男顔負けに忙しい三澤さんがどんな料理をなさるんでしょう?

前半のデザインのお仕事に対して、後半の建築病理学の構築にはまったく別の人物を見ているようで、とても感心しました。まっとうな木の家つくりという使命に対して、きちんと社会に定着させようという意気込みがよく伝わって来ます。京都では、町家や身の回りの文化財を保全、再生しようという勉強はよくされていると思いますが、社会的な枠組みに配慮した学的な構築がなされているのかどうか、これから三澤さんにぜひとも京都でがんばってもらって、そんな土台を築いてもらいたいと強く思いました。

講演の後、学生や社会人10人ほどでお茶をいただきながら三澤先生を囲んで親しくお話を伺うことができました。以前からサノ先生に「鬼のようにつよ~い女性」と聞かされていましたが、学生たちひとりひとりの質問にやさしく答えられる三澤先生のお姿にじーんときました。これからもたびたび教えてください。ありがとうございました。

                     (設計で悩んでいる卒業生のイ~ジマでした)





 建築科2年テラダ&1年ナカニシです。今年の学園祭(建工祭)の堀川茶席をどういう趣向にするか、
昨年の骨組みをもとに、
①雨がしのげるように屋根材を工夫する
②昨年は開放的だったので、閉じてみよう
ということで、デザインを2年のタカユキさんに頼みました。
みんなに協力を頼み、前々日から組立作業を行い、前日夜中に何とか出来上がりました。

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 昨年は台風が来ていて、とても心配していた茶席でした。今年はそれまでよかった天気がこの日だけ雨。きっと雨男がいるにちがいない。(そういえば、木匠塾も、遠足も雨でした。)前日の夕方にはNHKでも案内ニュースをしていただいたのに。雨のせいか、いつもはもっと散歩している人が多い堀川も人はまばらです。お花部の諸君のお花を流れの上に置いてもらって、席には花を立てませんでした。

 やや遅れてしまいましたが、席の支度がととのうのをお待ちいただき、第一席を無事迎えることができました。

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 お釜に注ぐ水は御霊神社から汲んだ清水、お茶は一保堂さん、お菓子は皆で千代紙を折ってつくった笹舟にのせてお出ししました。雨にもかかわらず、気温は高めで、風呂の炭が元気よくいこっていて、あついこと!緊張やら炭の熱気やらで、汗がたらたらの亭主ぶりでした。でも、みなさまによろこんでいただけて、嬉しかったです。
 風を少し入れようと、風呂先の辺りの紙を切り抜いて小窓を開けてもらいました。

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 暗くなって灯りも灯され、いい雰囲気です。この日は60人ほどのお客をお迎えしました。お茶部のみなさん、ご協力をありがとうございました。入念なご指導をいただきました城市先生には心から感謝いたします。


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タカユキ:

今回のお茶室を作る上で考えたことデザイン手法として、小さな物を沢山使う事によって量感や連続性が出せるという事。また物のスケールを拡縮することによって、普段見ないような姿が表れるのではと考えました。

使った素材は普段製図などで使われる、建築学生には親しみあるトレーシングペーパーと呼ばれる紙。透光性があり、揉めばシワが入り、かすみ草を混ぜたかのような表情になり、とても面白い。これを一枚ずつミシンで縫い合わせ、大きな一枚物の紙に変え、お茶室の壁面に用いました。

結果として、光の現れ方には満足しましたが、思ったようなゴワゴワしたシワの表現にはなりませんでした。紙の大きさを拡張して、揉み込んで縮小する事により紙に見えなくなるような表情にしたかったのですが・・・。
やってみて出てくる問題はあるもので、スタディ不足でしたが、勉強になりました。

雨中にもかかわらず、屋根や壁の取り付けを行なってくれたスタッフには本当に感謝です。こういったワークショップのような作業は多くの人の支えがないと成立しないので、とても有り難く思います。

来年は是非、現一年生に美しいお茶室を創り上げて欲しいと期待します。


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 ありがとうございました。                  

 

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