研修棟木工チームは連日、40本の丸太柱と格闘しています。もう穴あけ加工にかかってからずいぶんになりますが、まだ終わりません。ようやく穴あけが終わり、土台に差し込む柱脚の加工に入ります。
4寸角の土台はよしやまち町家の方で1年生が担当し、ほぞ穴と蟻掛けの加工をしていますが、それを受けて2年生がほぞと外側に回り込む部分を加工するわけです。これもなかなかたいへん。もう夏休みが目の前ですね。がんばれ、野郎ども!
そんな中、久しぶりの実験です。本日は筋交いの耐力試験。試験体はいつものフレームで、加力するジャッキを付け替えて、水平力をかけます。筋交いは杉材で、厚さ15mm、幅90mmを2枚、貫を挟んで中央をビスで止めます。圧縮筋交いとして設計、引張りは考慮しないものとしますが、実験で強度を確認します。
わが設計では、できるだけ貫構造としたいので、筋交いは初期的な剛性の確保に利用するもの。適当なところで座屈して力が抜けてくれる方がいいだろうと。
さて、引張りと圧縮を徐々に反復しながら強めていきます。
引張り側では、1/120rad変形時で、荷重は2.4kNでした。これは同じ変形時の圧縮側の5.3kNにくらべて、半分以下の数字となっています。ビス1本で止めているだけですから、どんどん抜けていくのですね。釘で止めてやれば、もっとスムーズに抜けていくはずです。
画像は45mm(1/40rad)変形時のもので、下側の浮き上がりが12mmほどでした。
圧縮側では、どんどん筋交いがたわんで来ます。40mmあたりで、中央の2枚の筋交いを止めているビスが抜けました。
画像は40mmほどの変形時で、下側で大きくたわんでいます。60mmほど進んだとき(およそ1/30rad)に、下のビスもはずれ、裏側の筋交いが破断、実験は終了としました。
最大耐力はビスが外れる直前のところで、8kNでした。下に実験結果をグラフにしています。ばらつき係数を乗じないで、壁倍率は圧縮側で2.7、引張り側で1.2となります。結果的に、壁倍率で2.0くらいはみてよさそうですね。
(さのはるひと)
4寸角の土台はよしやまち町家の方で1年生が担当し、ほぞ穴と蟻掛けの加工をしていますが、それを受けて2年生がほぞと外側に回り込む部分を加工するわけです。これもなかなかたいへん。もう夏休みが目の前ですね。がんばれ、野郎ども!
そんな中、久しぶりの実験です。本日は筋交いの耐力試験。試験体はいつものフレームで、加力するジャッキを付け替えて、水平力をかけます。筋交いは杉材で、厚さ15mm、幅90mmを2枚、貫を挟んで中央をビスで止めます。圧縮筋交いとして設計、引張りは考慮しないものとしますが、実験で強度を確認します。
わが設計では、できるだけ貫構造としたいので、筋交いは初期的な剛性の確保に利用するもの。適当なところで座屈して力が抜けてくれる方がいいだろうと。
さて、引張りと圧縮を徐々に反復しながら強めていきます。
引張り側では、1/120rad変形時で、荷重は2.4kNでした。これは同じ変形時の圧縮側の5.3kNにくらべて、半分以下の数字となっています。ビス1本で止めているだけですから、どんどん抜けていくのですね。釘で止めてやれば、もっとスムーズに抜けていくはずです。
画像は45mm(1/40rad)変形時のもので、下側の浮き上がりが12mmほどでした。
圧縮側では、どんどん筋交いがたわんで来ます。40mmあたりで、中央の2枚の筋交いを止めているビスが抜けました。
画像は40mmほどの変形時で、下側で大きくたわんでいます。60mmほど進んだとき(およそ1/30rad)に、下のビスもはずれ、裏側の筋交いが破断、実験は終了としました。
最大耐力はビスが外れる直前のところで、8kNでした。下に実験結果をグラフにしています。ばらつき係数を乗じないで、壁倍率は圧縮側で2.7、引張り側で1.2となります。結果的に、壁倍率で2.0くらいはみてよさそうですね。
(さのはるひと)
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