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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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建工祭3日目は恒例のおもちつき。朝から餅米をふかして石臼で搗いていきます。今年はすべて1年生がやってくれています。

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みんな田舎出身のわりに餅つきをやっていないようです。ちゃんと教えてやらなくちゃ。
一回に2升、5臼ついて1斗です。3時間近くはかかりますね。

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みんなで餅をこねこねして丸めていきます。なんだか中世のピーターブリューゲルの絵のような風景ですね。いいもんです。餡も炊いて、白餅と餡餅とをつくります。丸くつくるのに失敗すると、食べていいという規則があります。失敗が美味しいんです。

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5臼搗き終わる頃にはとうにお昼の時間。みんなで一緒にいただきます。でもじつはあんまりお腹空いてないです。もう2、3個は食べてしまってますので、。。。でも、つきたての柔らか餅を大根おろしで食べるのは、またお腹にどんどん入ってしまいます。お吸い物もよかった。今年ためしにつくってみた溶いた砂糖を混ぜて突き上げた柔か甘い餅にきな粉をまぶしたお餅。これがいけない、気がついたらずいぶん食べてしまってます。お腹が、お腹が、。。

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食後、片付けをして、ご近所にお餅を配り、皆で堀川遊歩道のお茶室の前に集合。
記念写真を撮りました。

何人か通りかかった人が、
「おもちつきを見に来ました。どこでやっていますか?」
「お餅つきを見せたいと思って子どもを連れて来たのですが、。。」
あれあれ、案内が届いていませんでしたね〜。ごめんなさい。

来年はたいへんだけれども、このお茶室の前でお餅つきをやりましょう。
そのお餅でお茶をいただいてもらうことにしましょう。

これで今年の学園祭はおしまい。 みなさんお疲れさまでした。
                            (さのはるひと)












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11月3日、いよいよお茶の本番の日です。朝から学校のお茶部メンバーががんばって準備をしていました。

DSCN1414.jpg

代々お茶部で引き継がれているお着物があるのですが、クリーニングを重ねている内にどんどん小さくなって来ている様子。ずいぶん袖が短いなあ。

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平成京町家に用事があって、午後ややあってから戻ってきました。下立ち売り通りの橋のアーチの向うにお茶室が見えています。ほう、こんな壁がついたんだ。お客さんが入っておられるようですね。くだんの屋根は、うん、なかなか長閑な感じがあっていいじゃないですか。左にちょこんとはねている辺り、寝癖みたいで愛嬌があります。

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1年生部員がお点前をしたところでしょうか、拍手がでていますね。木村副理事長と一緒に、次の席でお茶をいただくことにしました。

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にわか亭主の日下部さん、ずいぶん緊張している。でも、お着物姿の女性はいいですね。


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この日のお菓子は緑寿庵清水のコンペイ糖。僕のは紫蘇味でした。もっと欲しいよ〜。屋根の新藁がいい感じです。そう言えば、昨日、塩澤さんがいい藁だと話していたとか。コシヒカリのような新しい品種は実の方に栄養が行くように改良されていて、その分、葉はあまり育っていないのだとか。これは餅米なので、あまり品種改良が進んでおらず、葉も長く、しっかりしていてよかったのでしょう。お茶、美味しかったよ。

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う〜ん、お茶の先生らしき方が入られていますね。大丈夫かな〜。森田君なら落ち着いて捌けるでしょう。正面から見てもなかなかきれいな屋根です。破風の辺りをもう少しきちんとすれば、言う事無し。庵名を掲げてもよかったですね。

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ちょっと近くから見上げて撮ってみました。隅の配付垂木が1本少ない?もう少し垂木を細くしてもいいですね。来年はもっとお茶室らしくあれこれ試してみてもいいでしょう。

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お茶部員たちが一生懸命裏方をやってくれています。お茶席に入らず、ショウギでいただくお客さんもおられるので、点て出しをしています。おつかれさん。

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福田校長も見えていますね。川端の桜かな、葉が散って屋根に2、3載っているのがいい感じです。
この後、夕べとなり、暗くなって、いよいよ手づくりの明かりが灯されるのですが、残念、先に帰ってしまいましたので、後日、その写真をご披露しましょう。
                        (さのはるひと)








 建工祭とは本校の学園祭の名前です。2000年、創立50周年記念を機に成ったよしやまち町家校舎の完成記念として、創立当初に行われていた学園祭を復活させました。昔は学生設計製図などを展示したりしていたようだが、大工見習いらしく、ちりとりなどもつくって売っていたようです。この12年間、ずっと学園祭では、記念茶会を催すのと、お餅をついてご近所に配るということを欠かさずやってきました。4年前からは、堀川が改修され、遊歩道となってから、ここにお茶室をつくって、通る方にお茶を呈してきています。

今年は夏の木匠塾で茅葺きを覚えた1年生が主体で、お茶室の屋根を藁葺きでやってみようということに。
10月28日、京北の小塩に茶室の用材を取りに行き、30日、木工ゼミ生たちで仮組を行いました。

DSCN1196.jpg学校駐輪場にて仮組

翌31日、午後5時に授業が終わってから、堀川遊歩道にて本組み作業です。その傍らで、京北に稲藁400把を取りに行って来ました。軽トラに山のような量です。作業が終わったのは夜の11時過ぎだったそうです。お疲れさま。

DSCN1250.jpg堀川遊歩道にて本組み

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1日も作業は暗くなっても続いています。茶室建築の傍ら、灯籠つくりも行っていました。

2日、塩澤実さんをお迎えして、いよいよ稲藁による苫葺きです。

DSCN1285.jpg稲藁編み風景

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まず稲藁を編み付けて、暖簾のように連結します。時折しぐれて、寒い日でした。通りかかる人たちも何をはじめたのだろう?と不思議そうに眺めていました。

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屋根を葺き始めました

つないだ藁のれんを屋根に載せ、下から横竹に結んでいきます。まずは軒付け。根元を下に葺きます。次からは逆葺きで、先を下に向けます。つないだ根元だけを下の横竹に結びつけます。

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 馴れない子らがやるので、なかなか進みません。見ている塩澤さんもさぞかしイライラしていたでしょうね。夕方から予定しているセミナーの時間が迫っています。暗くなって、セミナーの時間になって、まだ葺き終わりません。会場に来ていたお客さんたちも、見に来て写真を撮られていました。


RIMG5873.jpg
全員で記念写真



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セミナー風景


 30分遅れてセミナー会場に。でも、みんな腹ぺこです。お断りをして、会場にいた全員で用意していたおにぎりと豚汁で夕食です。1時間遅れて塩澤さんによるセミナー「茅葺き民家は滅びるのか?」が始まりました。

セミナーの内容は、
*オランダでは現在の街にも茅葺き屋根が導入されている。その理由は?
*茅って何?
*茅葺きこそ、環境の時代の模範だ
*茅場の生態学==人間が茅場を維持することで生態系が成り立っている
*簡易茅葺きとも言える苫葺き==苫葺きは風を受けない
*茅刈りのよろこび
*茅場の維持保存==雅楽の危機につながる?

といった興味深いものばかり。あっという間に9時になってしまいました。会場からの質問に次々ひろがる茅葺きワールド。これはもっと聞きたいよねと、公開セミナーを市民講座でやろうと盛り上がっていました。ぜひ、やりましょう。

で、どんな茶室小屋が出来上がったか? つづきは−2でご覧下さい。
                                   (さのはるひと)

















 
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