1F
今回のカフェでは、広々としない、晴れやかで落ち着いた空間をつくってみようと考えました。入口付近はケーキショップで、奥にトントンと上がったステージを設けて、そこで飲食してもらいます。
2Fの床を抜いて吹抜けとしており、贅沢な空間を。でも、上が高すぎるので、木製の水平ルーバーを掛けて高さを抑えています。
ステージの周りに当初は竹を植えてみようと思っていたのですが、それよりも木製の柱をただ並べてみようと、変更しました。ルーバー状に並べて、コンクリートの柱や梁を目立たなくさせています。
外部からよく見えるように、大きな開口部をとって、親しみのもてるようにしました。
2F
半分は吹抜けとなっていますが、格子を通して階下の様子がそれとなく見えます。その横で落ち着いたカフェ空間を設けています。
建築科1年 大場翔平
サノ: もともとの建物をそのまま用いて、うまく空間をつくっていますね。構造体を木製の柱梁を格子状に入れることで、大きな吹抜け空間の深さを演出しています。実際には、格子がやや重たい感じがあるでしょう。倉などで床梁をそのまま残して床板だけを抜いたものをよく見ますが、却ってそのくらいのピッチで梁が並んでいる方がいいのかもしれません。一番の問題は、上を抜いた空間を見せることと、一段揚げたステージとの関係にあるでしょう。わざわざ一段揚げる必要があるのかどうか、格子との関係をもう一度、よく見直してみて欲しいと思います。
今回のカフェでは、広々としない、晴れやかで落ち着いた空間をつくってみようと考えました。入口付近はケーキショップで、奥にトントンと上がったステージを設けて、そこで飲食してもらいます。
2Fの床を抜いて吹抜けとしており、贅沢な空間を。でも、上が高すぎるので、木製の水平ルーバーを掛けて高さを抑えています。
ステージの周りに当初は竹を植えてみようと思っていたのですが、それよりも木製の柱をただ並べてみようと、変更しました。ルーバー状に並べて、コンクリートの柱や梁を目立たなくさせています。
外部からよく見えるように、大きな開口部をとって、親しみのもてるようにしました。
2F
半分は吹抜けとなっていますが、格子を通して階下の様子がそれとなく見えます。その横で落ち着いたカフェ空間を設けています。
建築科1年 大場翔平
サノ: もともとの建物をそのまま用いて、うまく空間をつくっていますね。構造体を木製の柱梁を格子状に入れることで、大きな吹抜け空間の深さを演出しています。実際には、格子がやや重たい感じがあるでしょう。倉などで床梁をそのまま残して床板だけを抜いたものをよく見ますが、却ってそのくらいのピッチで梁が並んでいる方がいいのかもしれません。一番の問題は、上を抜いた空間を見せることと、一段揚げたステージとの関係にあるでしょう。わざわざ一段揚げる必要があるのかどうか、格子との関係をもう一度、よく見直してみて欲しいと思います。
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自然と戯れるカフェ(初夏)
教科書に載っている事務所ビルをカフェに改修するという課題に対してつくった作品です。隅のスラブと壁を抜いて、大きな木を植え、建物と自然との共生をテーマにしてみました。
教科書に載っている事務所ビルをカフェに改修するという課題に対してつくった作品です。隅のスラブと壁を抜いて、大きな木を植え、建物と自然との共生をテーマにしてみました。
1階
北東の一角に植えたシンボルツリーに寄り添う空間としています。一年を通して季節の移ろいを感じられる木として、桜をイメージ。北面と東面に設けた開口部は晴れた日に開け放ち、外のオープンテラスにつながっていきます。街の中で自然と共にゆっくりとした時間を過ごしてほしく思います。
昼間は上下階に通した天窓の光が室内に落ち、日射しの動きにゆったりとした時間が感じられます。夜にはその窓に夜空が写り、一枚のピクチャーウインドウになります。
2階
1階と同じく、北面と東面の開口部大きなはめ殺しの窓とし、明るさと景観を楽しめるものとしました。南東の空間では中央に設けた、ガラス板をのせた大きなテーブルを中心に座って、会話と空と緑を楽しんでもらいたいです。
自然とは別の次元に作られた建築に、自然が与えてくれる心地良さが感じられる空間創りを目指しました。結果として、桜を中心に円弧を描くように外部と内部がつながるようにし、建築と自然の対比を残しつつ、その空間の曖昧さを強調することで一体感を表出させることが出来たと感じています。このカフェで自然の必要性を感じ、共存の大切さを抱いてほしいです。
西野 隆雅
模型写真
与えられた条件に対して僕たちのグループは、各家庭の内外に対する関係性が希薄になっていることを問題とし、「縁側を設けること」、「集まる家がそれぞれにつながりが持てるような住宅をめざすこと」をテーマとして設計に取り掛かりました。縁側を設けることで意識が自然と外に向きやすくなるはずである(自分以外との関わり)と考えたからです。
与えられた条件に対して僕たちのグループは、各家庭の内外に対する関係性が希薄になっていることを問題とし、「縁側を設けること」、「集まる家がそれぞれにつながりが持てるような住宅をめざすこと」をテーマとして設計に取り掛かりました。縁側を設けることで意識が自然と外に向きやすくなるはずである(自分以外との関わり)と考えたからです。
僕の住宅では明るく開放的な空間を創るために南側に大きな窓と少し広めの縁側(ウッドデッキに近いですが)を設け、家族が陽ざしと団欒を楽しめるようにし、西面につながる縁側では、近隣の人と腰をかけてゆっくりコミュニケーションがはかれるようにしました。これらは外に向けてオープンなものとしましたが、屋内でも「明るさと開放」を取り入れたかったので玄関の左手側に坪庭を設けました。個人の時間を過ごしやすい浴室、洗面室、老人室、廊下、階段から常に感じられるようにし、それぞれが完全な「個」(閉じた空間)にならないようにしました。
外観では、色味のやわらかさと横のラインを強調したかったので化粧材でのラインの強調と、屋根下端部の高さを一定にすることで強弱を表現できたのではないかなと感じています。横のラインを見せることで「独立して建っているだけ」ではなく、「周囲につながっている」ことを何気なく気づいてもらえるようにしたかったのです。一つの街並みを創るうえで各住宅の存在が「点」ではなく「線」でつながるように、一つ一つの住宅が互いに結びつき合う景観を目指した結果でした。
1年 西野 隆雅
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