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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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2年のユウヒです。4月14日日曜日、入学したばかりの1年生たちと一緒に、京北でのツリーハウスプロジェクトに参加しました。昨年の秋に合併記念の森を歩き、ツリーハウスの設営場所を選びましたが、今回はそれに使う木材を間伐し、皮剥きをします。この日、40人弱の参加者がありました。昨年に鉾杉塾さんの茅葺き作業を指導していただいた塩澤さんの姿もあります。

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今回の間伐は、同じ合併記念の森の中でも、ずいぶん北の方の山で作業しました。デッキをつくるのに使う、やや細めの杉です。地元の林業研究会の塔下さんが、チェーンソーで伐りたおしてくれます。堀内君がロープで引っ張ります。倒れるときには、気をつけて逃げるのですが、他の木の枝に引っかかるので、そう簡単には倒れません。細い木ですが、結構たいへんです。

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木が倒れると、皮剥き器を手にした子どもたちや大人たちがわっと寄ってきて、どんどん皮を剥いてしまいます。何だか獲物にむらがる動物たちみたいです。

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がさがさ剥いてしまうものの中に、ちょっと太めのきれいな杉では、使える杉皮を採るものもあります。まず切り鎌で皮を所定の長さにくるっと回して切り、その後、へらで丁寧に剥がしていきます。けっこう慎重にやらないといけませんが、きれいに剥ける楽しさと達成感が得られます。

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近くの山小屋でお昼です。宮武先輩が薪ストーブでシチューをつくってくれました。みなで美味しくいただいている写真です。今年の1年は女の子たちが元気なようでいいことですね。頼もしいです。

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冬の間に伐ったというヒノキの丸太からちょうどいいものを選んで森の外に運び出しました。デッキの桁や柱をこれから採る予定です。それは次回の作業となります。

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1本の杉から、およそ2本の材が採れるので、20本弱の間伐を行ったところで、今日はおしまいです。このまま夏まで森に放置して、葉枯らし乾燥させるそうです。でも、このきれいな肌はかびて真っ黒になるだろうと。それはちょっと残念。

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丸太を2本、離れたところにあるツリーハウス現場に運び、さの先生が、こんな風になりますと、説明。この次はこれを受ける桁をヒノキで加工してつくります。それは子どもたちには難しいですね。僕たちががんばってつくりましょう。連休ごろに作業しようということになりました。
今日はこれで、解散です。みなさん、お疲れさまでした。



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 みなさんと別れた後、学校のみんなは合併記念の森の近くにあるO さんの民家を見に行きました。今年、みんなでこの民家の改修工事をお手伝いしようという計画なんだそうです。中に入れば、土間と座敷があって、なかなか素敵な家になりそうな感じがします。うん、これに参加したい! 頑張ります。  (ユウヒでした)








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1年の伊藤です。先輩たちの卒計展のお手伝いに平成の京町家に来ました。
新しい町家はとてもきれい。こんな家を先輩たちが建てたとはとても信じられません。
ほとんど広報がなかったので、来る人もそういないだろうと思っていましたが、
それでも、ぽつぽつと来られました。

 町家に入って来られた人の多くがまず最初に、「これ床暖房ですか?」と聞きます。「あったかいですね~。」と喜ばれていました。私自身も、京町家に床暖房が入っているなんて、いいなあと思っていたので、驚きました。卒計展の展示を見て、そうか、私もがんばらねばと、大いに参考になりました。

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 私は火鉢で炭をおこし、鉄瓶でお湯を沸かして、それでお抹茶を点てておもてなしを
するという役目です。といっても、正式なお茶なんてわかりませんので、教わったとおりに、
なんとか、お茶を入れてお出しします。お茶を点てている間に、お客さんは火鉢の前でいろんな
ことを話されたり、聞かれたり。話が苦手なので、あまり上手にお相手できず、失礼をしたか
もしれませんが、でも、意外に楽しく、嬉しかったです。こんなお手伝いなら、機会があれば、
練習してまたやりたいです。                   (伊藤)


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 1年たった一人のお茶部員の馬場です。卒計展にお手伝いに来ました。この日は先輩たちが
大勢来ていただきました。けっこう、お話ししたり、お茶を入れたり、忙しくしてました。
お茶部の先輩も見えて、喜んでもらえたり、指導をもらったり。

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 卒業設計作品は、ただ見てもらうだけでは、ほとんどしっかりとは見てもらえていない
ように思います。描いた人が、ひとつひとつ、その意図を説明することで、やっと伝わる
ようです。来年は、中間日くらいに、みんなで講評会をやれば、もっと盛り上がるのでは
ないかと思いました。
 でも、先輩や見知らぬ方とお話しできたりするのは、いい経験になりました。来年は
僕たちの作品を見ていただくことになります。がんばりたいです。  (馬場)
             



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再び1年の馬場です。多田さんが製作した平成の京町家普及センターに納める掘りこたつの
座卓の油拭きを手伝いました。まずていねいにサンダーを掛け、埃が鎮まるのを待ってから、
アマニ油をウエスに含ませて、刷り込ませ、馴染ませて行きます。見る見る、栃の木目が
浮いてきて、とてもきれいです。

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 この天板は、敷地に元あった町家の床の間の板だそうです。大きな栃の板で、きれいな木目
模様が入っています。ちょっと長さが足りなかった分、欅で補い、脚も同じ欅でつくったそう
です。
 あまりツヤツヤさせるのもどうかということで、半艶というほどで拭き上げています。

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翌日、平成の京町家に運びました。もう夕方で、夕陽が当っていました。

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多田さんが動かないように、框にへこみを彫って、掘りごたつが座りました。普通なら、部屋の
中央に、部屋の向きに納まりそうに思いますが、逆に直角になっています。サノ先生の話では、
手前のキッチンに対して直角に合わせていて、地袋のTVをみんなで見られるようにしてある
という説明でした。

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ずっと納まる作業を見ておられた京都市と住宅供給公社のお二人が、さっそく出来上がった
ばかりの掘りコタツに座られました。
「いい感じです」
ありがとうございます。これからはここで座っていただいてのんびりしてもらえますね。
これからは、もう暖かくなって、火鉢も合わなくなるでしょうから、ここでお茶を点てま
しょう。                  (お茶部根性を忘れない馬場でした)





卒業制作展のご案内です。本日、平成の京町家にて展示準備ができました。JR京都駅から歩いて7分です。この機会に新しい町家(卒業制作)をどうぞご覧下さい。

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会場の様子です。このほかに工事風景写真も展示しています。
平成の京町家のために設計した2つの模型も展示しています。

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左は2011年版。「平成時代の京町家」と題していますが、中の間を吹抜けにしたもので、今日的な空間構造です。右は2012年版で、建設された建物の模型です。二つとも、木組みとしてはほぼ同じ構造となっています。
どちらの家に住みたいですか?
両方とも卒業生の関美緒さんが担当してくれました。感謝。


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会期中、伝統の座敷を楽しんでいただこうと、火鉢&鉄瓶を用意しております。気軽なお茶を一服どうぞ。

(さの)


 桜の開花、いや満開近しの声が届き始めた3月23日。
京都市長をはじめ多くの来賓の方々や関係者が集い、平成の京町家モデル住宅展示場KYOMOのグランドオープンのセレモニーが行われました。
この展示場には、本校今年度の2年生卒業制作・木工コースの学生達が取り組んできた「普及センター・伝統型モデル住宅」も一角、いえ堂々と中央区画を占めています。

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セレモニーに合わせて、お礼の気持ちを込めて、課外活動「お茶部」の部員でもある木工コースの学生達が市長さんをはじめとする皆さまにお茶の席を設けました。
伝統的京町家に新たなアイデアを盛り込んだ建築空間で構成された「伝統型モデル住宅」の建築に取り組んだ学生と教員は、応援してくださった京都府建築工業協同組合、京都左官協同組合、京都府瓦工事協同組合、京都畳技術専門学院の皆さまをはじめ、多くの方々に支えていただきました。さらに夏の日に壁下地の木舞を掻き、秋に荒壁を付けてくれた子供達、そして子供達よりも熱心に壁と格闘していただいた保護者の方々。寒い中、手にした突き棒で版築の土塀を突き固めてくれた子供達。
多くの皆さんの応援と叱咤激励のおかげで、今日の日を迎えられました。
 
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木工コースのリーダーは、
「私、中西は、学生を主に伝統構法で新築の京町家を建てるという事になり一年をかけ、学生棟梁という大きな肩書きも持たせていただき他の学生よりもさらに木配り、墨付け、指揮など貴重な経験をすることができました。
大工の経験だけではなく土壁を塗る体験をすることで素材を感じ、他業種の方ともふれ合うことで1軒の家を建てる流れと関係性を僅かながらでも理解できたことはとても良かったことだと思います。
建てた家を見て、「建てられたなぁ」と思う今がこの経験を糧にした未来に「美しく格好よく力強く建てられた!」と思えるようになりたいと新たな希望を得られました。」
と、新たな道へ歩みを始めました。
みなさま、ほんとうにありがとうございました。
 
 なお、引き続き3月26日から28日まで、この「普及センター・伝統モデル型住宅」で「本学卒業制作設計展」を開催いたします。是非とも、足をお運びいただければと思います。

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