学校長の福田です。学校では建築科で日本建築史、伝統建築演習等の授業を担当しています。
伝統建築演習Bの授業では、京都市内に所在する歴史的建造物の見学を主体に授業を進めています。「百聞は一見にしかず」という格言があるように、話や写真よりも実際に建物を「見て、触れて、感じる」ことで、これからの人生に活かしてほしいと思っています。
さて、今回は、東本願寺へ出かけて、世界最大規模の木造建造物である御影堂、そして現在修理が進められている阿弥陀堂、そして学生たちにサプライズな空間も案内しようと出かけました。
「お東」で親しまれている東本願寺。
宗祖親鸞をまつる御影堂は明治12年(1879)から明治28年にかけて再建された正面63.63m、側面45.45m、高さ38mで、二重屋根を持つ世界最大規模の木造建築。ご案内いただいた本願寺御修復事務所の蒲池さまの解説を待たずして、学生たちはその圧倒的な大きさと室内空間の広さに高さ、部材の大きさに沈黙。
続いて阿弥陀堂(正面39.81m、側面33.81m、高さ29m)に移動。さきの御影堂に続いて保存修理事業が始まっており、すでに屋根瓦が取り外されています。
修理の機会、すなわちおよそ100年に1度しかまじかに見ることにできない屋根面。
1枚1枚の屋根瓦の大きさや瓦下地の杉の土居葺板の厚みにも学生たちは見識を新たにしていました。
伝統建築演習Bの授業では、京都市内に所在する歴史的建造物の見学を主体に授業を進めています。「百聞は一見にしかず」という格言があるように、話や写真よりも実際に建物を「見て、触れて、感じる」ことで、これからの人生に活かしてほしいと思っています。
さて、今回は、東本願寺へ出かけて、世界最大規模の木造建造物である御影堂、そして現在修理が進められている阿弥陀堂、そして学生たちにサプライズな空間も案内しようと出かけました。
「お東」で親しまれている東本願寺。
宗祖親鸞をまつる御影堂は明治12年(1879)から明治28年にかけて再建された正面63.63m、側面45.45m、高さ38mで、二重屋根を持つ世界最大規模の木造建築。ご案内いただいた本願寺御修復事務所の蒲池さまの解説を待たずして、学生たちはその圧倒的な大きさと室内空間の広さに高さ、部材の大きさに沈黙。
続いて阿弥陀堂(正面39.81m、側面33.81m、高さ29m)に移動。さきの御影堂に続いて保存修理事業が始まっており、すでに屋根瓦が取り外されています。
修理の機会、すなわちおよそ100年に1度しかまじかに見ることにできない屋根面。
1枚1枚の屋根瓦の大きさや瓦下地の杉の土居葺板の厚みにも学生たちは見識を新たにしていました。
そして、サプライズの空間へ。
東本願寺境内は和風建築で占められていますが、境内北辺の「参拝接待所」の北側地下には1998年(平成10)竣工の「真宗視聴覚ホール」があります。
これは高松伸によるもので、ホール、参拝接待所ギャラリー、仏間、応接間などが設けられています。
寺院地下に、うまく光を取り入れ、曲面で構成されたホールを中心とした空間。
意外な取り合わせに学生たちは、あちこち見まわったり、印象を述べあったり。
まずは、わたくしの狙い通り、宗教建築の記念性の魅力、大型建造物を作る確かな技術力、そして伝統と斬新さの融合、などなどを感じてくれたようでした。
今後の建築活動に活かしてくれることを願っています。
S・H君の感想
「御影堂の大きさは、ほんとうに大きく、さすが世界最大の木造建築だなと思った。中もすごく広々とした空間で、畳の枚数や柱の太さに圧倒された。
阿弥陀堂の修理現場を間近で見させてもらって、瓦の量や大きさに驚いた。女性の髪と麻で編まれた毛綱や木材を運ぶ木そりなど貴重なものを見ることが出来た。
ギャラリィーは、現在美術館を設計していることもあって、すごく刺激されるものがあった。次の部屋にどんな展示や空間があるのか楽しみながら見て回ることができた。
今回、色々と貴重なものを見ることができた。特に阿弥陀堂の修理現場で見た、ものすごい量の瓦が並んでいる様子や、その瓦一枚の重さ、阿弥陀堂から見た景色など、どれも強く印象に残っている。
すごく刺激のある一日であった。」
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ガクト:「今日の美術館の中間発表会、なかなかよかった。」
ワタル:「みんな、がんばってたね。タイシ、さすがにちゃんとつくってくるな〜。」
BB: 「おれは模型もパースも描けなかったけど、。。」
ユウヒ:「タイシの模型、ガラスの感じ、よかった。」
タイシ:「ありがとう。でも、1日でつくったので、パラペットとか、まちがえてダメだ。」
ワタル:「板や柱を付けるというのは、やらなかった?」
タイシ:「全然、時間なかった。これからつくり直す。」
ユウヒ:「なんかさ、パラペット、重くない?出過ぎだと思う。」
タイシ:「これもアリだと思ってたけど、模型つくってみて、あ〜、これはダメと気づいた。
ちゃんと納まりを描いて、決めてからつくり直す。」
BB :「カズマのカマボコ、好評
だったね。」
カズマ:「まあまあやろ。エント
ランスを屋根ごと下げない
方がよかった。」
ワタル:「先生が言うように、
カフェを取り込む方がいい
と思う。」
ガクト:「モッチの模型が意外に
好かった。」
モッチ:「へへへ。いいっしょ。
意外にというのが気になる
けど。」
BB: 「斜めのガラスの感じが
いい。先生も見直したって
言ってたね。」
タイシ:「階段の向きを逆にした
方がいいかも。」
ガクト:「マコト君のも僕は気に入っているんだけど。」
マコト:「いや、また現地に行ってみて、もっと低く水平感を出すべきだと気づいた。
これはやり直すつもり。」
ユウヒ:「これは僕も期待している。僕の集中プランとは全く逆のタイプで、面白い。」
モッチ:「ユウヒはすごいね。いつこんなたくさん描いた?」
BB: 「僕の10倍早い。」
ユウヒ:「龍の画は前から描いていたけど、昨日、先生に言われて、パースを石積みで描いて
みたんだ。描いてみて、ちょっとわかって来た。」
ワタル:「先生の指摘は2点、石積みの頂部、スカイラインを石で終わるべきというのと、
足元、地面からの立ち上りがおかしいというのと。基壇は何でつくる?」
ユウヒ:「まだ考えてなかった。これも石だったら、おかしいかな?」
タイシ:「いや、石積みの方が荒くて、敷石がおとなしい感じなら、合うんじゃない?
エントランスは、上を抜く?抜かない?」
ユウヒ:「先生は抜くべきと言ってたけど、抜かない方がいいと思っている。」
タイシ:「抜かないと、暗くならない?」
ユウヒ:「いや、そのために、入口を大きくしたので、たぶん、大丈夫。抜かない。」
カズマ:「僕はツカモトさんのがすごいと思った。あのカラーのパースはよく描いたね。」
BB: 「さすが、インテリアゼミ。僕のも描いて欲しい。」
マコト:「色使いも線もきれいで、スタイルを感じる。」
タイシ:「とくに池に面したカフェはいいなと思った。山に掘り込んだ方はまだ工夫の余地
がありそう。」
ユウヒ:「この池に面したカフェ、平面図だけでも、いい!と思ってたけど、パースも説得力
ある。」
モッチ:「書道にしては、イタリアン風じゃない?」
ワタル:「書道展示ということだと、どうしても和風和風するけど、そうでない書道展示も
あっていいんじゃない?」
ガクト:「最後はワタル君のだね。このパースもいいな〜と思った。」
ユウヒ:「どんどん上手くなって来たみたい。先生も喜んでたね。」
ワタル:「いや、まだまだ。まだ階段の空間が見えてないし、素材もわからない。」
カズマ:「やっぱり、模型っていいと思った。いろいろ教えてくれる。」
タイシ:「模型を何でつくるかで、素材感がまるでちがってしまう。ある程度、素材を
決めてかからないと、見当はずれになってしまう。」
ガクト:「まだまだ紙で描いていたいけど。これからはCADで製図して行かなくちゃ。」
タイシ:「ケントで描いたり、模型で確かめながら、決まったところから、CADで描いて
いくことにすればいい。」
BB: 「冬休み中にがんばって描こう。」
モッチ:「BBはCAD得意だから、大丈夫。」
BB: 「CADは大丈夫だけど、設計がわからないので、それが心配。聞きたくても
学校が開いてないし、みんなもいない。」
ユウヒ:「実家に帰る前にやっちゃえばいい。正月はぼけてしまって何もできないって
先生も言ってたし。」
タイシ:「頭ではわかってるんだけどね。やるのはワタル君くらいじゃない?」
(建築科1年 モッチ、BB、カズマ、ガクト、ユウヒ、タイシ、ワタル、
マコト君でした。)
12月11日、1年生たちの木工ゼミで制作する倉庫で用いる合成梁の曲げ試験を行いました。
倉庫はスパンが5.1m、奥行きが
4.5mほど、以前につくったものと
同様、手前側を開放するほかは貫でかご状
に結びつける構造体を提案。ここで試験を
する梁は、この5.1mのスパンにかかる
桁で、片流れなので、雪の偏荷重はそれほ
ど心配しなくてもいい。法規上は30cm
だけど、50cmくらいは積もるので、
100kg/m2ほどの荷重は考慮する。
中央に小屋梁を受けるので、負担面積は
12.5m2、したがってこの梁にかかる
集中荷重は約750kgくらいになる。
試験では750kg懸けたときのたわみが
スパンの1/250、20mm以下になる
ことを確認することになる。
この合成梁は、耐震用に開発された
梯子フレーム(フィーレンディール構造)
に倣うもので、束の間に合板を入れて保剛する。
学校の1階駐輪場で、オイルジャッキとロードセル、変位計をセット、データを受けるロガーとパソコンのセッティングが終わり、実験がはじめての1年生はドキドキ。緊張感の中で、実験開始!おそるおそるジャッキを懸けていきますと言いたいところですが、ちょっと待て、梁は思ったよりも柔らかく、あらら、自重ですでに11mmも沈下しています。う〜ん、ちょっとほぞが緩かったんじゃない?
予定の750kgで沈下量はさらに10mm、合計21mm。これってどうなん?
さらに荷重を掛けてみます。1年生君、委細構わず、大胆にレバーを押して行きます。おいおい、ちょっとくらいは加減せえよ、梁が泣いているよ。予定の750kgを超えて、1t、1.5t と上げて行きます。たわみは30mmを超えて、累積では40mm超。そろそろやばいかな。たわみが45mmほどになったところで、ストップ。壊してしまうと、またつくらねばならなくなるから、止めておこう。
思ったよりも柔らかなので、きっと合板が滑っているのだろうと、ビスで縫い付けることに。
これでどうだ?
実験を始めから再開。でも、初期のたわみは先ほどよりも10mmほど大きくなっています。
そこからの結果も、ほぼ同じような雰囲気です。う〜ん、これは原因が別にあるんだね。
きっとほぞが弱くて、フィーレンディール梁のように、剛性がつたわらず、4寸角の梁が
上下に2段あるだけの構造体になっているのかもしれないね。
翌日、今度は2年生たちによる構造実験授業として、再度、同じ実験をやってみた。
すでに全員がグループで土壁の耐力実験を経験しているので、慣れたもの。
実験結果は昨日のものとほぼ同じ。
中央集中荷重の場合の梁に生じる撓みは、公式により、
δ=PL^3/48EI で与えられる。したがって、この梁の曲げ剛性EI は、EI=PL^3/48δ
となる。
10kN(1t )時の 撓みが22mmであることから、 EI=1.26*10^12 Nmm2
この比較のために、脇にあった5寸角の杉柱の曲げ試験もやってみた。
支持点間距離は3m、(内法寸法=2.850mm)
この柱は加工を間違えて交換されたもので、すでに
ほぞ穴が開けられているので、その分は曲げ剛性がち
ょっとだけ落ちるかもしれないが、曲げ剛性は全体で
効くので、さほど影響は大きくないそうだ。
意外に強くて、10kNで5.5mm、15kNで8.0mm
という撓み。
これを同様に計算で解くと、
EI=0.9*10^12 Nmm2
となる。さきほどの剛性梁の曲げ剛性と比較しても、
3/4ほど。これは断面2次モーメントを計算すると、
かなり大きなヤング率となる。そんなにつよい材なのか?
今度は4寸角で同じ実験をしてみる必要がありそうだ。
その剛性を実測してみれば、この合成梁の成果がわか
るだろう。
下に、グラフを添付する。
左が合成梁で、青が1回目、赤が2回目、黄が3回目。
最後がずれているのは、初期設定値を0としている
ので、残留ひずみが出ていることによるものと思われる。
残留歪みを考慮すると、最終的なところがほぼ同じで、
スタートがずれてくるグラフとなる。
右は5寸角の実験結果で、ほぼリニアーな形となっていて、まだ弾性範囲にあることを示している。
(さのはるひと)
倉庫はスパンが5.1m、奥行きが
4.5mほど、以前につくったものと
同様、手前側を開放するほかは貫でかご状
に結びつける構造体を提案。ここで試験を
する梁は、この5.1mのスパンにかかる
桁で、片流れなので、雪の偏荷重はそれほ
ど心配しなくてもいい。法規上は30cm
だけど、50cmくらいは積もるので、
100kg/m2ほどの荷重は考慮する。
中央に小屋梁を受けるので、負担面積は
12.5m2、したがってこの梁にかかる
集中荷重は約750kgくらいになる。
試験では750kg懸けたときのたわみが
スパンの1/250、20mm以下になる
ことを確認することになる。
この合成梁は、耐震用に開発された
梯子フレーム(フィーレンディール構造)
に倣うもので、束の間に合板を入れて保剛する。
学校の1階駐輪場で、オイルジャッキとロードセル、変位計をセット、データを受けるロガーとパソコンのセッティングが終わり、実験がはじめての1年生はドキドキ。緊張感の中で、実験開始!おそるおそるジャッキを懸けていきますと言いたいところですが、ちょっと待て、梁は思ったよりも柔らかく、あらら、自重ですでに11mmも沈下しています。う〜ん、ちょっとほぞが緩かったんじゃない?
予定の750kgで沈下量はさらに10mm、合計21mm。これってどうなん?
さらに荷重を掛けてみます。1年生君、委細構わず、大胆にレバーを押して行きます。おいおい、ちょっとくらいは加減せえよ、梁が泣いているよ。予定の750kgを超えて、1t、1.5t と上げて行きます。たわみは30mmを超えて、累積では40mm超。そろそろやばいかな。たわみが45mmほどになったところで、ストップ。壊してしまうと、またつくらねばならなくなるから、止めておこう。
思ったよりも柔らかなので、きっと合板が滑っているのだろうと、ビスで縫い付けることに。
これでどうだ?
実験を始めから再開。でも、初期のたわみは先ほどよりも10mmほど大きくなっています。
そこからの結果も、ほぼ同じような雰囲気です。う〜ん、これは原因が別にあるんだね。
きっとほぞが弱くて、フィーレンディール梁のように、剛性がつたわらず、4寸角の梁が
上下に2段あるだけの構造体になっているのかもしれないね。
翌日、今度は2年生たちによる構造実験授業として、再度、同じ実験をやってみた。
すでに全員がグループで土壁の耐力実験を経験しているので、慣れたもの。
実験結果は昨日のものとほぼ同じ。
中央集中荷重の場合の梁に生じる撓みは、公式により、
δ=PL^3/48EI で与えられる。したがって、この梁の曲げ剛性EI は、EI=PL^3/48δ
となる。
10kN(1t )時の 撓みが22mmであることから、 EI=1.26*10^12 Nmm2
この比較のために、脇にあった5寸角の杉柱の曲げ試験もやってみた。
支持点間距離は3m、(内法寸法=2.850mm)
この柱は加工を間違えて交換されたもので、すでに
ほぞ穴が開けられているので、その分は曲げ剛性がち
ょっとだけ落ちるかもしれないが、曲げ剛性は全体で
効くので、さほど影響は大きくないそうだ。
意外に強くて、10kNで5.5mm、15kNで8.0mm
という撓み。
これを同様に計算で解くと、
EI=0.9*10^12 Nmm2
となる。さきほどの剛性梁の曲げ剛性と比較しても、
3/4ほど。これは断面2次モーメントを計算すると、
かなり大きなヤング率となる。そんなにつよい材なのか?
今度は4寸角で同じ実験をしてみる必要がありそうだ。
その剛性を実測してみれば、この合成梁の成果がわか
るだろう。
下に、グラフを添付する。
左が合成梁で、青が1回目、赤が2回目、黄が3回目。
最後がずれているのは、初期設定値を0としている
ので、残留ひずみが出ていることによるものと思われる。
残留歪みを考慮すると、最終的なところがほぼ同じで、
スタートがずれてくるグラフとなる。
右は5寸角の実験結果で、ほぼリニアーな形となっていて、まだ弾性範囲にあることを示している。
(さのはるひと)
カズマ、ユウヒ、タイシ、ユイキの建築科1年生4人が設計製図授業での美術館スタディに
ついて話しています。
カズマ:平面図はできたけど、立面がイマイチなんですと先生に相談したら、
先生が黒板にこんなかなあと描いてくれた。そうか、そんな風に
描けばいいんだ。
ユイキ:コンクリートと板のデザインということ?
カズマ:そう、それは僕の案だけど、先生はいろんなパターンがあるので、
それを並べてみようって、黒板に。
タイシ:有名な美術館があるよね。なんて言ったっけ?
ユイキ:ルイス・カーンのキンベル?
タイシ:それそれ。でも、タクマのはもっと可愛い。船を入れる船屋だよね。
カズマ:君がそんなこと言うから、先生、船を描いたんだよ。
問題は窓をどう開けるかだ。
タイシ:これはユウヒのだ。屋根を載せたユウヒの案が先生、気に入らないと言って、
描いてた。
ユウヒ:そうなんだよな、。。。エントランスのところに壁を立てて、穴を開けて、
この方がいいよ、なんて言ってた。でも、確かに、それはいいな、と思った、。。
ユイキ:ユウヒはまだ屋根にこだわっているんだろ。屋根で行こう。
ユウヒ:そうなんだよな、。。。
カズマ:角のところ、先生のレンガの工夫、あれいいなと思った。
ユウヒ:そうなんだけど、。。。言われた通りにするのも悔しい。。。
ユイキ:そうだよ。僕のなんか、まったくつくられてしまった。
タイシ:こんなの考えてたんか?
ユイキ:いや、一部はそうだけど、それじゃダメだろって、黒板に描いてた。
ユウヒ:これで出来上がりになってしまうよ。
ユイキ:何かちがうんだよ。何かね。よくわからないけれども。
タイシ:先生もそれはわかっているのかも。だから、平気で描いちゃうんだ。
ユイキはこのまま描き写すようなヤツではないって。
ユウヒ:あんな風に楽しそうに描けるっていいね。
カズマ:ぼくらも黒板に描いたらいいんちゃう?
ユウヒ:描ける思う?
タイシ:これは僕の案を考えてくれてたんだ。上が僕の断面図から。でも、何か気に
入らないって、下のように描きなおして、うん、これでいいって、ひとりで納得
していた。
ユウヒ:確かに、下の方がいいって感じ、わかる。
ユイキ:上は60年代の雰囲気、下は今でもいいかなって。ちょっと70年代の民芸っぽい
けどって。
ユウヒ:そんなのわかる?
ユイキ:わからないけど、ほら、大和文華館って吉田五十八の奈良の美術館があったよ。
あの頃の雰囲気なんかも。
タイシ:コンクリートの構造に、無骨な柱と厚い板を着せるんだと。外断熱をも兼ねると
いうことらしい。
ユウヒ:野鳥の森の雰囲気からすると、確かにそんな感じが合うのかもね。で、タイシは
これで行くの?
タイシ:僕もこれ、気に入ってる。
ユウヒ:それでいいの?
タイシ:これを忠実に、僕なりにやってみるけど、こんな感じにできるかどうかはわから
ない。あちこち、わからないことだらけだから。
ユウヒ:来週早々に中間プレゼンだよ。僕も負けずに描いて、先生になるほどと言わせたい。
(続きをおたのしみに、。。。)
ついて話しています。
カズマ:平面図はできたけど、立面がイマイチなんですと先生に相談したら、
先生が黒板にこんなかなあと描いてくれた。そうか、そんな風に
描けばいいんだ。
ユイキ:コンクリートと板のデザインということ?
カズマ:そう、それは僕の案だけど、先生はいろんなパターンがあるので、
それを並べてみようって、黒板に。
タイシ:有名な美術館があるよね。なんて言ったっけ?
ユイキ:ルイス・カーンのキンベル?
タイシ:それそれ。でも、タクマのはもっと可愛い。船を入れる船屋だよね。
カズマ:君がそんなこと言うから、先生、船を描いたんだよ。
問題は窓をどう開けるかだ。
タイシ:これはユウヒのだ。屋根を載せたユウヒの案が先生、気に入らないと言って、
描いてた。
ユウヒ:そうなんだよな、。。。エントランスのところに壁を立てて、穴を開けて、
この方がいいよ、なんて言ってた。でも、確かに、それはいいな、と思った、。。
ユイキ:ユウヒはまだ屋根にこだわっているんだろ。屋根で行こう。
ユウヒ:そうなんだよな、。。。
カズマ:角のところ、先生のレンガの工夫、あれいいなと思った。
ユウヒ:そうなんだけど、。。。言われた通りにするのも悔しい。。。
ユイキ:そうだよ。僕のなんか、まったくつくられてしまった。
タイシ:こんなの考えてたんか?
ユイキ:いや、一部はそうだけど、それじゃダメだろって、黒板に描いてた。
ユウヒ:これで出来上がりになってしまうよ。
ユイキ:何かちがうんだよ。何かね。よくわからないけれども。
タイシ:先生もそれはわかっているのかも。だから、平気で描いちゃうんだ。
ユイキはこのまま描き写すようなヤツではないって。
ユウヒ:あんな風に楽しそうに描けるっていいね。
カズマ:ぼくらも黒板に描いたらいいんちゃう?
ユウヒ:描ける思う?
タイシ:これは僕の案を考えてくれてたんだ。上が僕の断面図から。でも、何か気に
入らないって、下のように描きなおして、うん、これでいいって、ひとりで納得
していた。
ユウヒ:確かに、下の方がいいって感じ、わかる。
ユイキ:上は60年代の雰囲気、下は今でもいいかなって。ちょっと70年代の民芸っぽい
けどって。
ユウヒ:そんなのわかる?
ユイキ:わからないけど、ほら、大和文華館って吉田五十八の奈良の美術館があったよ。
あの頃の雰囲気なんかも。
タイシ:コンクリートの構造に、無骨な柱と厚い板を着せるんだと。外断熱をも兼ねると
いうことらしい。
ユウヒ:野鳥の森の雰囲気からすると、確かにそんな感じが合うのかもね。で、タイシは
これで行くの?
タイシ:僕もこれ、気に入ってる。
ユウヒ:それでいいの?
タイシ:これを忠実に、僕なりにやってみるけど、こんな感じにできるかどうかはわから
ない。あちこち、わからないことだらけだから。
ユウヒ:来週早々に中間プレゼンだよ。僕も負けずに描いて、先生になるほどと言わせたい。
(続きをおたのしみに、。。。)
モッチーです。マツウラです。こんにちは。
モ:町家研究室ってなに?
マ:町家を残そうという活動をしている学校のサークルみたいなものらしいよ。
モ:北区の家の人に頼まれた塀のペンキ塗りをやるらしい。
マ:日曜日しか日がないよね。BBが佐野先生と下見に行って来たらしい。
モ:どんなもんか、一度はやってみたいと思って参加することにしたよ。
マ:だれでも出来るってBBが言ってたから、モッチーでも大丈夫。
モ:何それ、こっちのセリフだろ。
てなことで、9日、寒〜〜い風吹きまくりの日曜日に行って来ました。
マ:ほんとに寒かったね。
モ:もう、根性〜って感じだった。
マ:先ずはようじょうってやつをやったんだった。
モ:養生って書くんだよ。汚さないようにカバーするんだ。
マ:なんでそんなこと知ってる?
モ:ちゃんと先生の説明を聞いているからね。
マ:モッチーに言われてしまった。
モ:午前中は養生と錆落しで終わってしまった。けっこう面倒だね。
マ:僕は玄関のボーチをサンダー掛けした。
モ:こっちは波トタンの錆をタワシみたいなのでこすってきれいにしてた。
マ:その後、玄関扉をサンダー掛け。こっちの方がたいへん。
午後、やっとペンキ塗り。
モ:水性ペイントを塗るのが、けっこう楽しい。
マ:こっちは木部用のペンキ。寒かった〜。
モ:全部塗り終わったのが、4時。2時間ほどだったけど、ほんとに寒かったね。
マ:雪が舞ってたもん。よく誰も風邪を引かなかったよ。
モ:先生が車のエンジンを掛けて、温めてくれたので、終わって逃げ込んだよ。
マ:養生を外して、片付けて、挨拶して逃げるように学校に引き上げたんだ。
マ:でも、これでペンキ塗りを覚えたな。
モ:奥さんからお小遣いもいただいたし、まあ、良しとしよう。
マ:でも、根性ってがんばっていた時に、奥さんがお茶ですと、冷たい
ジュースとコーヒーを持って来てくれたときは眼が点になったよ。
モ:あはは、でも、みんなありがとうございますって言ってたじゃない。
マ:そう言うしかないだろ。
モ:誰も冷たいジュース飲めなかったよ。
マ:とにかく、銭湯に行って身体を温めたかったさ。
モ:まだ塗って欲しいと言われているところがあるそうだ。
マ:暖かくなってからにしてもらうよう、先生に頼んでおこうさ。
モ:大丈夫、先生もつづきは春にしようって言ってた。
マ:先生がいちばん寒そうにしてたからな〜。
(モッチー&マツウラでした)
モ:町家研究室ってなに?
マ:町家を残そうという活動をしている学校のサークルみたいなものらしいよ。
モ:北区の家の人に頼まれた塀のペンキ塗りをやるらしい。
マ:日曜日しか日がないよね。BBが佐野先生と下見に行って来たらしい。
モ:どんなもんか、一度はやってみたいと思って参加することにしたよ。
マ:だれでも出来るってBBが言ってたから、モッチーでも大丈夫。
モ:何それ、こっちのセリフだろ。
てなことで、9日、寒〜〜い風吹きまくりの日曜日に行って来ました。
マ:ほんとに寒かったね。
モ:もう、根性〜って感じだった。
マ:先ずはようじょうってやつをやったんだった。
モ:養生って書くんだよ。汚さないようにカバーするんだ。
マ:なんでそんなこと知ってる?
モ:ちゃんと先生の説明を聞いているからね。
マ:モッチーに言われてしまった。
モ:午前中は養生と錆落しで終わってしまった。けっこう面倒だね。
マ:僕は玄関のボーチをサンダー掛けした。
モ:こっちは波トタンの錆をタワシみたいなのでこすってきれいにしてた。
マ:その後、玄関扉をサンダー掛け。こっちの方がたいへん。
午後、やっとペンキ塗り。
モ:水性ペイントを塗るのが、けっこう楽しい。
マ:こっちは木部用のペンキ。寒かった〜。
モ:全部塗り終わったのが、4時。2時間ほどだったけど、ほんとに寒かったね。
マ:雪が舞ってたもん。よく誰も風邪を引かなかったよ。
モ:先生が車のエンジンを掛けて、温めてくれたので、終わって逃げ込んだよ。
マ:養生を外して、片付けて、挨拶して逃げるように学校に引き上げたんだ。
マ:でも、これでペンキ塗りを覚えたな。
モ:奥さんからお小遣いもいただいたし、まあ、良しとしよう。
マ:でも、根性ってがんばっていた時に、奥さんがお茶ですと、冷たい
ジュースとコーヒーを持って来てくれたときは眼が点になったよ。
モ:あはは、でも、みんなありがとうございますって言ってたじゃない。
マ:そう言うしかないだろ。
モ:誰も冷たいジュース飲めなかったよ。
マ:とにかく、銭湯に行って身体を温めたかったさ。
モ:まだ塗って欲しいと言われているところがあるそうだ。
マ:暖かくなってからにしてもらうよう、先生に頼んでおこうさ。
モ:大丈夫、先生もつづきは春にしようって言ってた。
マ:先生がいちばん寒そうにしてたからな〜。
(モッチー&マツウラでした)
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