こんにちは。1年のオ〜シタです。ただいま春休み中ですが、木工チームでよしやまちの作業場の床を整備しています。片付けの様子は前にナカニシリーダーから報告しました。昨日、ちょうど半分の床ができました。結構、レベルを合わすのに苦労しました。コンパネを張るのは楽しく、半日で完成しました。釘をちゃんと打つのが意外に難しいです。
翌日、今度は残り半分に着手です。まず、荷物を出来た方に移し、掃除。すべて片付けてみると、残りの半分が結構広いことに気づきました。
さっそく、大引の追っ掛け大栓継ぎの加工です。前回手がけてなかったメンバーで、練習を兼ねて作業してもらいます。
前回に比べると、安心してかかれます。やっぱり何事も経験だな〜!今度はさっさと進められると
思います。
(僕がNo.2だ! オ〜シタ)
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さのです。京都市役所に打合せに行った帰りに、堺町画廊に寄ってきました。京都はまた冬にもどったみたいで、寒い寒い。画廊の奥のギャラリーは町家の通り庭ですが、ありがたいことにペレットストーブがぽやぽや燃えていて、あったかい。2年生たちが訪れてくれた方と何やらお話しています。
だいたいの作品は眼を通していたので、いまさら眺める必要もない、と思っていたところが、おや、見たことも無いものが。丸い火鉢のようなオブジェが眼を引きました。なんだ、これ?
火鉢の中に小さな小屋が未開人集落のようにあつまっています。説明を見ると、夏前にやっていた「京都建築スクール」のつづきの作のようです。
「昨日の晩につくりました」
いつの間に来たのか、横で作者のタカユキ君の声が。
「3mの離隔距離を保って家をつくるというルールでこんな居住形態を考えてみました」
「でも、それだけではこんな形は出て来ないよね」
「そもそもは家と家の間の空間をつくりたかったのですが、それは離隔距離ルールの設定だけでは出て来ないです」
「それで家の内と外との中間の領域を設けたんだね」
「はい、もともとは個々の家から外部の空きスペース(中間領域)に人々のアクティビティがにじみ出て行くことを主眼としたものです」
「なるほど、ここにみられるような集落単位で共有することにはとても大事な意味がある」
「ぼくもそう思います」
「その考え方には大いに賛成だ。でも、この丸い形の根拠は何だろう?」
「根拠はとくにありません」
「ひとつの集合単位のシェルターのもっともわかりやすい原型なんだろうね」
「そうも言えるかと思います」
「最近、とみに感じることに、今まではどちらかというと、個々の家を単位に生活の器を考えて来たように思う。でも、これからは複数のご近所さんとのつながりを基本にした住空間を基本として考えた方がいいのではないかと」
「まったく同じことを感じています」
「それはそもそも、集合住宅の発想にあったものだけれども、都市における集合住宅は、残念ながら、そういう人のつながりを断絶したところに発展して来たようだ。本来、個々の独立住宅のまちよりも、関係性をつよく持つはずの集合住宅で、個々の住空間を独立性を高めているというのは、矛盾でしかない。そこに独立をベースにした階層的な関係性を構築するということになるのだが、今にいたるまで、まだそのバランスのよい関係性は定着できていないんじゃないかな」
「はい、もっとその共有部分をひろげていって、生活の重要な部分もゆるやかに交わった関係性が空間的にあってもいいのではないかと思っています」
「かつて、田舎のムラ社会から都会に出て来た第一世代はマンションに住んだが、その子どもたちあるいは孫の第3世代にいたって、都会にもともとのムラ社会にあったようなつながりを求めているということなのかもしれないね」
「若い世代のシェアハウス志向という現象を見ていると、そう言えるのかもしれません」
「なるほど。そうすると、次にはそんな<個室〜リビングルーム>関係を家族から近隣へと広げたところでの、新たな大きなファミリー関係を考えてみなくてはならないだろうね」
(さの〜タカユキ)
1年木工チームリーダーのナカニシです。春から平成京町家の作業を担当します。よしやまちの作業場を整理して、床組をこしらえることになりました。みな、春休みを返上しての作業です。みんな、がんばろうぜ!
床組の大引に、ひのき3寸角を継ぎます。継ぎ手は追掛大栓継ぎ。はじめての挑戦です。みなで手分けして練習がてら、加工してみました。とりあえず、9本を継ぐ予定で、この日に試しにつないでみました。うまく行ってくれ~!
やはり墨にきちんと合わせないとうまく入らないことがわかりました。(当たり前じゃ~っ!)
のみで削り鉋で削りしながら、合わせていきます。
僕のは、一回で入りました。まずまずだな、とサノ先生に言ってもらいました。やったー! \(^ 0^)/
この調子で残りもやってしまおう! みんなガンバれ~。
(リーダー ナカニシでした)
1年生のオグリです。サノ先生に声をかけられて、4日の日曜日に滋賀県の北西にある椋川という山里に行きました。何でも茅葺きの大きな家の二階床の補強を手伝うとか。モリタとオ~シタも一緒です。卒業生のミヤタケネ~サンもかけつけてくれました。ところどころ雪が残る鯖街道を走り、朽木を過ぎて、立派なかやぶきの家に到着。いろりの火が迎えてくれました。僕の田舎も岐阜ですが、こんな家はないなあ。
さっそく、板を二階に運びあげました。幅も長さもいろいろで、仕分けをして、作業開始!全体を張れるほどの材はないので、通り道に張っていきました。
お昼の時間になりました。椋川の方たちがご飯を用意してくださいました。みなでつくった味噌と醤油をつかった混ぜご飯と野菜たっぷりの豚汁が美味しい!大きないろりの前で楽しくいただきました。
午後になり、どんどん板を張って行って、夕方に何とかすべて張り終わりました。手すりもつけ、学校でつくった模型台も設置できました。がんばったな~。皆で記念写真です。
完成写真です。あたらしい板がぼたん鍋のしし肉みたいです。なかなかこの空間に似合っていると思いました。手すりは北山杉。構造模型はこの家を改修するときに先輩たちがつくったものだそうです。いい感じにセットできました。この空間は、イベントの折りに展示スペースとして活用されるとのこと。秋の村をあげてのお祭りイベントにはぜひ来たいです。 (恵那出身のオグリでした)
今年から木工実習を担当しているタダです。ちなみにこの間まで生徒でした。人に教えるってのは苦手だけど、ちょっと知っていることなら、一緒にやれるかな、と、引き受けました。前期は1年生全員を宮大工の大先輩ヨコイ棟梁と一緒に基礎を教え、後期は僕の提案で、小屋の隅の納まりを規矩の初歩としてやってみました。けっこう、難しかったです。
後期は大工になるって決めた生徒諸君だけでやることもあって、みんなよくやってくれました。もちろん、人によって上手い下手はあるのですが、数やるうちにうまくなって行くものですので、好きかきらいかですね。
試験も終わって、みんなが何とかできあがった機会に、出来映えを見ながら、並べて記念写真です。来年度、2年になったこのメンバーで、平成京町家伝統型モデルハウスに挑戦します。10年大工やった僕でもどうかと思っていることに、生徒だけでやろうって言うんだから、怖いもの知らずですね。さっそく、この春休みから訓練していくつもりです。みんな、頑張ろうぜ!
(タダ)
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