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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 建築科2年のチーム3のリーダー、ムラヤマです。はじめまして。 (*_*) 
後期授業でおこなういろいろな土壁耐力のうち、わがチーム3では、フォレストボードという自然素材からできた断熱材を張っただけのものを担当しました。5段の薄貫(15*105)にフォレストボードt25を両面に張っています。釘をそのまま打ったのではめり込んでしまうので、今回はひのきの薄板に45mmの釘を1段につき10本打って留めています。5段、裏表で100本の釘が使われています。ボードの継ぎ目部分にはひのきの貫板を使っています。継ぎ目は裏表で違う場所にしてあります。

t310122.JPG

 10月12日、実験です。タイロッド式で加力して行きます。変形が18.2mm、1/150radとなるところでクリティカルな壁倍率対応耐力となります。下のグラフにあるように、2.6kNとなりましたので、数字上は1.5倍弱となります。ばらつき係数を考慮すると、1倍というところでしょうか。この時点では、ボードに見たところの傷みはほとんどわかりません。浮き上がりがわずかに見られました。

t310127.JPG

 変形が45mmほど、1/60rad程度で、角が圧縮されてつぶれたてきました。浮き上がりは6mm程度です。この時の耐力は4.6kNほどでした。91mmほど、1/30radほどになると、裏面で面外座屈がきわだってきました。耐力は6.3kNほど。さらに進めて、136mm、1/20radで最大耐力8.7kNとなり、最終は1/13radあたりまで行いました。耐力はやや落ちて8.1kNでした。あちこちずいぶん変形の様子が見られます。(上の画像)

6f7c669e.jpeg

サノ: データをグラフにしてみますと、やわらかなカーブの曲線となっていますね。5段の貫が効いていて、急にがくんと耐力を失うということはないように思われました。軽くて自然素材でできている断熱材がこの程度の耐力があるというのは、とてもありがたいことです。やわらかい素材なので、壊れ方もやさしく、決して人に危害を与えないというところがいいです。
 フォレストボードの耐力実験は以前にもやっていて、その時はビス打ちと釘打ちの両方を試してみました。ワッシャーを用いて留めたので、手間がかかりましたが、解体時に、大きな変形を受ける箇所でビスが折れていたのに驚かされました。前回は寸3角の木材を下地に用いてこしらえましたが、耐力的にはほぼ同じと思います。チーム3の諸君、お疲れ様でした。

(2007年のフォレストボード実験については、下記参照ください)
http://www.kyotokenchiku.ac.jp/kac/studyoffice/jikkenshitu/fb/fbjikkenA.htm




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 建築科2年のイトウです。試験が終わってやれやれというときに、来週土曜日に京都駅でイベントをやるので、よろしくと。京都府建築士事務所協会主催のイベントに参加するのだそうだ。15分で学校の活動を紹介せよと。さあ、どうする?

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 ステージは広い半屋外の場所なので、プロジェクターも使えない。町家改修などの活動を一般の人たちに話すには、どうしても絵がいる。そこで、ベニア板に写真をいっぱいに伸ばして貼付け、みんなで持って並ぼうということにした。学校を紹介する画像を集め、3分割してA1用紙に印刷し、貼り合わせた。中には6枚を合わせたもの、9枚を合わせたものなど、合計ベニア11枚のパネルが出来上がった。夜遅くまで制作にあたってくれたみんなありがとう!

 この看板を11人の生徒で運ぶのだが、問題は説明する人。困ったことに、1日は僕が奈良で用事があって、出られない。1、2年男女で選ぼう。オ〜バ君、イシハラさんに頼むことになった。台本は僕が書こう。後はよろしく!

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 イシハラです。いやー、たいへんな役目を引き受けちゃった。オ〜バさんがほとんどやってくれるから、てきと〜に相づちを打つ役がらとします。せっかくなので、みんな学校のハッピを着て、何かアクセサリーに、大工道具を背負わせようと、サトミちゃんとスチレンボードでいろんな道具をつくりました。みんな気に入ってくれた?

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 さあ、当日、京都駅の大階段の途中にある室町小路広場です。とっても大きな空間!ここは風がつよくて、看板は大丈夫かな?出番が来て、みんなで看板を運ぶ姿はまるで熱帯にいるハキリアリが葉を担いで行列をつくっているみたいでした。しっかり持っていないと、風で飛ばされそうになります。

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「情熱大陸」のテーマミュージックに乗せて、さあ、はじまりました。ステージいっぱいに広がった11枚の看板たちを背中に、オ〜バさんの声が響いています。説明は順番に看板が前にせり出して来ます。みんな、もっと顔と姿を見せてくれたらいいのですが、風がひどくて、しっかり裏でもっていないと、ベニアが飛んで行ってしまいそうです。

eki10015.jpg

 ときどき、風で絵が剥がれてしまい、ピンで留めに行きながら、説明が進んで行きます。さいわい、いっぺんにたくさんの絵がはがれて飛んで行ってパニックになるということはなく済みました。見ていた人たちもさぞかしはらはらしていたことでしょうね。ちょうど15分ほどで、説明終了!大勢の拍手の中、引き上げて来ました。やった〜!

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 大喜びの事務所協会のウチダ先生(学校では設備を教えてくれています)を囲んで記念写真です。みなさん、おつかれさまでした!
                   (ちょっぴり達成感を味わえたイッシーでした)

                  



イワモト:建築科2年のイワモトです
オ〜バ: オオバです
イワモト:今年の構造実験は土壁らしいよ
オ〜バ: 何でもスサを大量に混ぜて柔らかくて軽い土壁をつくるらしい
イワモト:ふつうの藁スサだけでなく、フォレストなんちゃらを混ぜるとか
オ〜バ: ふ〜ん、ほとんどサノ先生の趣味だね

jikken11001.jpg

イワモト:あ、これこれ、これがそのなんちゃらボードを混ぜてつくったピース
オ〜バ: おそらくね。。。1、2、3、4と4種類ある
イワモト:配合ノートがある。なになに、
      ピース20cm角厚さ7cm 2.8ℓ 中に、
      フォレストボード20cm角厚さ15ミリのボードをほぐして混入せし
      1:1.4枚  194g  6.9kg/100ℓ
      2:1.7枚  235g  8.4kg/100ℓ
      3:0.75枚 104g  3.7kg/100ℓ
      4:0.55枚  76g  2.7kg/100ℓ
     これ、わかる?
オ〜バ: 土100ℓ 中に含まれるフォレストボードの量だろうね
     通常、100ℓ の土に混ぜる藁スサは0.5kg 程度とあるから、5〜15倍は入れて
     いるってことだね
イワモト:フォレストボードって、杉皮をほぐした繊維とパルプを混ぜた断熱材って言ってたね
オ〜バ: 今度の実験では、そのボードの耐力試験もやるらしいけど、土壁とボードを合わせた
     ものもやるらしい
イワモト:さらに、土に混ぜたものもやってみようというわけか
     そうだ、この間、グループ分けしたんだ
オ〜バ: そのリストがここにある
      A 通常の伝統土壁両面塗り t70
      B 通常の伝統土壁片面塗り t55+FBt25貼り
      C    FBt25両面貼り
      D FBt15*0.5混入土壁  (1.9kg/100ℓ)
      E FBt15*1.0混入土壁  (3.8kg/100ℓ)
      F 藁スサ5kg    混入土壁  (3.3kg/100ℓ)
     僕のチームはD
イワモト:僕のチームはEだったかな〜

jikken11002.jpg

イワモト:試験も終わって、みんな開放感を満喫しているね。土塗りも楽しそうだ
オ〜バ :ちょっとやってみるくらいがいいね 1枚分の竹小舞を編むのに、けっこう時間が
     かかったよ。町家ではあれを100枚くらいつくるんだぜ、たいへんな量だ
イワモト:100枚も!1枚で150ℓ、240kgだから、15m3で24t!すごいね
オ〜バ: 全部がそんなに厚いとはかぎらないだろうさ。でも町家の重さの半分以上になるらしいよ
イワモト:やけに詳しいね
オ〜バ: ちゃんと授業に出てたからね

               (僕もちゃんと出てました...。 イワモト)






 建築科2年のマツイです。今年の土壁耐力試験の準備作業を紹介します。
通常の伝統土壁よりもやわらかで軽いものをつくってみようと、フォレストボードという杉皮のリサイクルでできた断熱材をほどいてスサに混ぜてみようという実験です。うまくいくかどうか、試しにサンプルピースをつくろうということになりました。

JIKKEN11006.JPG

 画像はフォレストボードを細かくちぎってほどいたものと、土、水です。今回は量的に1/5ほど混ぜたもの、1/3ほど混ぜたものなどをやってみます。意外に土の量に比べてすさの量が多く、混ぜ合わせるのが
難しそうです。このちょっとだけのフォレストボードをちぎって水につけてほどくだけでもずいぶん手間がかかりました。本番の時はどうするんだろう?

JIKKEN11007.JPG

 1/5ほど混ぜるのは、何とかそれなりにできましたが、その倍のスサを混ぜるのは、とても塗れそうにありません。1/3ほどで何とかやってみました。型につくるのは何とか格好がつきましたが、竹小舞に塗れるかどうか、心配です。色々とスサの量を変えて、4種類の土サンプルができました。これを乾燥させて、圧縮試験をします。1体しかつくれませんから、信用度の低いデータになってしまいますが、おおよその見当はつくだろうと思っています。ちゃんと固まってくれるといいのですが。どうなるか楽しみです。

                              (こんな実験も好きなデザイナー、マツイでした)
 お久しぶりです〜、タロです。やっと二級建築士の二次試験が終わった!(結果は、知〜らない!)試験から解放されて、何だか暴れたい雰囲気のところへ、さの先生から呼び出されました。なんでも、広島県の社会人グループから町家の土壁塗り体験の申込があったそうな。セキちゃんと一緒にお手伝いに馳せ参じました。ちょうど台風15号が近くを通り抜けようとしている21日、グループさんたちとよしやまち町家でお昼ごはんから始まりました。

krth09211.jpg

 社会人といっても、ほとんど同じ年代の方たちと一緒で、最初からわいわい楽しい雰囲気です。何でも、ただ京都に旅行に行ってもつまんないので、何か体験しようと、ネットでこの学校の町家改修に出会って、申し込んだのだそうです。学校でも、これまで中学生や親子教室で受けて来ましたが、社会人相手の体験教室は初めてです。
 ちょうど東山区の町家改修が重ね塗りの頃ですので、それをやろうということになりました。ご飯を食べてから、台風の雨の中、移動です。

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 町家現場では、担当のユ〜スケさんから説明を受けた後、学生たちと準備した土を捏ねて、さあ、開始!まずは壁を洗い刷毛でたっぷり水をつけて濡らします。次に載せる土との馴染みをよくするためです。コテ板に土をもらって、皆さん「キャー、重い!」と子どもたちと同じ反応。大人だからといって最初からうまく塗れるわけはなく、みなさん四苦八苦されて土をつけていきました。

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 小一時間ほどたつと、あせびっしょり。みんなでお茶にすることにしました。いつしか台風が過ぎて行ったのか、庭にさっと明るい日差しが射し込んできました。さあ、後半戦だい。だんだん慣れて来られたようで、ぎごちなさがなくなって、早くなってきたようです。

krth09214.jpg 

 後ろからサノ先生が貫伏せをしながら仕上げを塗って、どんどん追い掛けて来ます。みなさん、真剣になって、無口になっています。そんなに頑張ったら、筋肉痛になりますよ〜。
 5時も過ぎようという頃、塗り終わったところからチリ掃除をしてもらいました。大舟いっぱいあった土もいつしかほとんどなくなっています。仕上はサノ先生にまかせて、道具を洗ってもらいました。ふう〜、やりきりましたね。みなさん、文字通り、おつかれさまでした。

krth09215.jpg 

 最後に塗り終わった壁の前で記念写真です。みなさん、いかがでしたか?
「たのしかったです。」
「土壁の中身がわかりました。こんな苦労を重ねてできているんだ。」
「この後、この部屋はどうなるんですか?」
「完成したところを見たいです。」
「ゲストハウスだったら、泊まってみたいです。」
「この壁は私が塗ったのよ、と自慢したい。」
 
 完成したあかつきには、ぜひとも完成写真を送りましょう。おかげさまで、壁塗り作業が進みました。ありがとうございました。また京都にいらしてください。 
                 (さあ、これで次はお勤めに参るタロでした)



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