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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 moku0908201.JPG

 鹿児島出身の1年カネモトです。木匠塾前半はバイト代を溜めてバイクを買い、信州辺りを旅していました。遅ればせながら登場です。話には聞いていたけれども、小塩は山ん中だな〜!もっとも都会よりは好きですが。さっそく、地下足袋を買って参加です。まずは、土台を置き、角柱を建てて行きます。地面がぼこぼこなので、土台のレベルがいい加減。う〜ん、これでは精度が出ませんね〜。
2年生たちは下屋の作業場で丸太柱の貫穴を彫っています。早くしないと間に合わないよ。

 翌日は前半で用意した間伐材の丸太で足場を拵えました。カワサキ師匠に番線の巻き方を教えてもらいながら、組んで行きます。師匠は長い丸太を中央付近に建てて、ロープを四方に張って、滑車をつけています。何でしょう?

 カワサキ:お前たちに「センボウ」を教えてやろう。今は材を組むのにレッカーを用いるけれども、昔はこうして引揚げたもんだ。ちょっと前でも、京都のまち中の狭いところなら、使っているところをよく見たよ。今回は重い小屋梁をこれで吊り上げてみよう。おい、そこのロープを引いてみな。声を掛けて、ソーレ!

c839e27b.jpeg

 おお、見事にするすると上に丸太が揚がって行くよ。なるほど。こんな風に揚げてたんだ。でも、段取りに時間がかかるのが難点だな〜。この丸太はそんな重くないから、皆で担ぎ上げちゃえ。

 カワサキ:おい、コラ待て! 今は大勢いるからそんなことができるけど、普通は大工2、3人で仕事するんだ。無理しないでロープをうまく使わないと、腰を痛めるぞ。

 何とか梁が納まり、その上に桁が載ります。う〜ん、何だかうまく口が合わないな〜。のみと玄翁で削りましょう。こりゃ、たいへんだわ。


moku0908203.JPG

 今日一日で、やっと軒桁まで進みました。遠くから見ると、丸太の一直線がきれいです。太いと思った小屋梁も、そんなに重々しくないです。皆で記念写真。組み上げているのは全員が1年生。2年生は削り仕事です。何だか逆のような気がするよ。そう言えば、1年生は大学卒、社会人が多く、2年生は高校からそのまま上がってきた者が多いので、皆、年下ですね。明日、仮組を完成させましょう!
                        (鹿児島は伊集院出身のカネモトでした)
            




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 moku090817.JPG

 2009年木匠塾の後半を紹介します。香川は琴平出身の1年シンカワです。いよいよ今まで頑張って削ってきた柱や梁を小塩に運んで仮組を行います。2年生の卒業制作ですが、1年生もしっかり参加します。4tのトラックが学校前に来て、皆で運び込みました。ゲートが邪魔してユニックも使えず、
通行人もいる中、積み込みには時間がかかりました。

 午後から出発、現地に来てみると、もうほとんど降ろされています。さすがプロは仕事が速い!

 今日は夕方からご近所さんに声をかけて、恒例のパーティをします。皆で手分けして準備に大忙し。今回の小屋制作の元請けでもある京都市林業研究会のメンバーも加わって、とても賑やかです。昨年の木匠塾でできた下屋のお陰で、安心してパーティができました。それにしても、皆さん、よく食べ、よく飲んでくれました。最後に、記念写真。明日から組み立て開始です。

                         (讃岐うどんは日本一、シンカワでした)


moku0908172.JPG

jikkenkaras.jpg

 実験で得られたデータを整理してグラフにしてみました。実験は各仕様1体ずつですから、本来はばらつき係数を入れないといけませんが、比較にはなかなかいい結果となっております。

 横軸は変形でmmで表示されています。全体の高さが2730mmですので、1/150radが18mm、1/60radが45mm、1/30radが91mmとなっています。
 縦軸は荷重でkN表示です。

 一番弱い(柔らかい)のは、試験体Aの5段薄貫(18*90)仕様です。楔はひのきです。
次に柔らかいのが、Eの5段厚貫(27*105)ですが、Aの倍ほどの強さがありますね。
DとFはほぼ同じ強さを示しています。DはEと同じ5段厚貫ですが、込栓で留めている分、動きが拘束され、強度が上がっているものと見られます。
 FはD、Eと同じ5段厚貫ですが、大壁仕様とするために、外側に4段の薄貫を柱に欠き込んで留めている分、9段貫と同じように強度が上がっていると見られます。

 すでに報告がありましたように、特定変形角1/150radでの荷重から、壁倍率を算定すると、

 A   0.6kN  → 0.34倍
 D  2.0kN  → 1.10倍
 E  1.2kN  → 0.67倍
 F  1.6kN  → 0.90倍

となっています。これから土壁塗りをして、後期の実験授業には各試験体の耐力結果が得られることでしょう。楽しみにしています。                 (さの)
  2年のラチです。お盆前に出身地で大きな地震があり、家の近くの東名高速が崩れました。さいわい、大した被害はありませんでした。本当に震度6だったのかなあ?
 さて、わがE班の試験体は5段厚貫を見せる真壁工法で、関西の民家によくある壁と思います。土壁の厚さを75mmにすべく、やや貫を部屋内側に振っています。

jikkenE0811.JPG

 結果は、ほぼ予想通りで、薄貫のA班と9本貫のF班とのほぼ中間になりました。1/150radで1.2kNですから、壁倍率で0.67倍、最大耐力は1/30radで2.5kNでした。これに土を塗るとどうなるか、楽しみです。   (学生棟梁のラチでした)


 
  クリです。わが実験D班は、5段貫で真壁土塗りという壁を担当しています。でも、うっかり貫の欠き込みを忘れてしまい、込み栓(カシ15*15)留めに変更しました。楔と併用ですから、どれだけ強いか、楽しみです。

jikkenD0730.jpg

 結果的には、結構強くて、薄貫を余分に打ち付けたF班のものよりも初期耐力は大きいのに驚きました。込み栓は効くんですね。1/150radで2.0kNですから、壁倍率では1.1倍になります。1/60radあたりから、Fに劣りますが、それまでは優勢でした。上の写真で見られるように、込み栓が大きく撓みながら耐えています。                     (京都のクリ坊)

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