鹿児島出身の1年カネモトです。木匠塾前半はバイト代を溜めてバイクを買い、信州辺りを旅していました。遅ればせながら登場です。話には聞いていたけれども、小塩は山ん中だな〜!もっとも都会よりは好きですが。さっそく、地下足袋を買って参加です。まずは、土台を置き、角柱を建てて行きます。地面がぼこぼこなので、土台のレベルがいい加減。う〜ん、これでは精度が出ませんね〜。
2年生たちは下屋の作業場で丸太柱の貫穴を彫っています。早くしないと間に合わないよ。
翌日は前半で用意した間伐材の丸太で足場を拵えました。カワサキ師匠に番線の巻き方を教えてもらいながら、組んで行きます。師匠は長い丸太を中央付近に建てて、ロープを四方に張って、滑車をつけています。何でしょう?
カワサキ:お前たちに「センボウ」を教えてやろう。今は材を組むのにレッカーを用いるけれども、昔はこうして引揚げたもんだ。ちょっと前でも、京都のまち中の狭いところなら、使っているところをよく見たよ。今回は重い小屋梁をこれで吊り上げてみよう。おい、そこのロープを引いてみな。声を掛けて、ソーレ!
おお、見事にするすると上に丸太が揚がって行くよ。なるほど。こんな風に揚げてたんだ。でも、段取りに時間がかかるのが難点だな〜。この丸太はそんな重くないから、皆で担ぎ上げちゃえ。
カワサキ:おい、コラ待て! 今は大勢いるからそんなことができるけど、普通は大工2、3人で仕事するんだ。無理しないでロープをうまく使わないと、腰を痛めるぞ。
何とか梁が納まり、その上に桁が載ります。う〜ん、何だかうまく口が合わないな〜。のみと玄翁で削りましょう。こりゃ、たいへんだわ。
今日一日で、やっと軒桁まで進みました。遠くから見ると、丸太の一直線がきれいです。太いと思った小屋梁も、そんなに重々しくないです。皆で記念写真。組み上げているのは全員が1年生。2年生は削り仕事です。何だか逆のような気がするよ。そう言えば、1年生は大学卒、社会人が多く、2年生は高校からそのまま上がってきた者が多いので、皆、年下ですね。明日、仮組を完成させましょう!
(鹿児島は伊集院出身のカネモトでした)
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