クリです。3月2日は階段の裏の壁の小舞の足りなかったところを編み、荒壁をつけました。天気はいいけれども、風が冷たい日だったな〜。先生が来て差し入れのお茶タイム!さあ、残りを塗るぞっ!
サノです。3月4日、現場に来てみると、やや、本職の大工が来てるゾ? よく見れば、卒業生のカツラギ君じゃないか。ヤマサンまで!聞けば、就職した工務店が仕事が少なくなって、自宅待機なんだそうだ。できればヨソの会社を捜しなさいとまで言われたそうな。かわいそうに。こんな突然の不況で、巷はタイヘンなことになっています。大工は日当なので、いくらかは出してもらえるそうだけれども、困るよな。忙しいところに声を掛けてみます。
一人前の日当は難しいだろうけれども、お施主さんに相談して、いくらか彼らに仕事をしてもらう分、アルバイト代をはずんでもらうことになりました。頼んだよ!(彼らにずっといてもらえるといいね、お施主さん?(-_*)/☆ )
2階ではジョー君が天井の掃除と、破れた天井板を学校向かいの町家から外して来た例の天井板で補修する作業をしていました。うまく行くかな?
1年生のミヤです。よしやまちでベンチをつくっているんだけど、たまに覗きに来てみれば、結構面白いことしてるな〜。正面の欄間部分の穴を埋める作業を手伝ってます。ここでも地を打って、えつりを留めて、小舞を編み込み、土を付ける。竹をなるべく深く既存の土に差し込んで一体にしてやりたいね。がんばるんだぞ、キミたち。
3月5日、1年のヒラです。東寺町家初参加です。何でも裏返し塗りをしているんだそうだ。土を塗るのは汚れるけど、何か楽しい。♪もう塗る所ないの?まだ乾かないので、もうしばらく後で塗り重ねることに。縁側のひどく傷んだ壁をちゃんとしようと、壊してみたら、シロアリにやられていて、どんどん崩れて、全部壁がなくなっちゃった。いいのかな〜?
サノです。現場に来てみれば、なるほど、縁側の袖壁がなくなって、隣にイケイケ状態です。木部はひどく傷んでますな。内側からモルタルを塗っているので、湿気が溜まって、シロアリが好きな状態になってしまったのでしょう。何のことはない、隣の庭に遠回りして入らなくても、ここから簡単に出入り出来たんだ。最初から開けてしまえばよかったね。あはは。(クリ、コバ、テラ あははじゃないっ!)
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コバです。小舞を初めて編みました。まず貫という板をきちんと柱の間に納めて、それにエツリというやや厚め幅のある割竹を縦横に36cm程度の間隔で入れて釘で留めます。古い小舞やエツリは、下半分が腐っていたので、新しいものに替えました。結局、ほとんどが新しくなってしまいましたが、使えそうな小舞は使おうと思います。小舞竹はエツリよりも細い竹を指2本分くらい開けて二分縄で編んで行きます。
サノです。ややや、ほとんど古い小舞が残ってないじゃない。全部新たに編むの?たいへんだなあ。でも、その方がしっかりするね。よし、やってしまおう! 一番下に貫を入れてください。小舞は下端を1cm程度開けて編む。縄は上下にきちんと編むと小舞がしっかり付いてずれないよ。古い細い小舞も適当に挟み込んでいきましょう。今日中に終わってください。
大舟を持って来たので、古土を入れて水合わせをしましょう。1/3強に新しい練り土を混ぜ込んで、わらすさをたんと入れてよく練って下さい。
この日、手伝いに来ていた施主友人氏がうんうん、土を混ぜてくれました。明日、塗らせていただきま〜す。隣の主屋で工事をしている皆と一緒にお茶です。主屋ではレナと2年生チームがあれこれの造作工事をしています。大分、室内がそれらしくなってきました。もうちょっとだね。
テラです。翌日3月1日は残りの小舞を編んで、いよいよ荒壁塗りです。僕は高校生だったときに、この学校の体験教室に来て、小舞編みと荒壁塗りをやりました。思い出すなあ。
階段のあるところは、もともとあったように、外から編みました。夕方近くになってやっと小舞編み完了!サノ先生が来て、検査!OKが出て、荒壁塗り!メグさんも参加です。4枚分の壁を1時間程で塗りましたが、肩や手が結構疲れます。先生は15分で塗れと言うけど、初めてでは無理!(プロは一日に20枚ほども塗るらしい。)途中から、サイ取りという役目を担当しました。長い柄のついたフォークみたいな道具に土を取り、塗り手のコテ板めがけて土を突き投げます。案外、面白い!何か充実の一日でした! (コバ、テラ、クリ、メグ!)
コバです。ブログ初登場です。浜松出身です。よろしく!東寺町家西棟改修の1年生チーフとして頑張っています。といっても、何にしても初めてのことなので、さっぱりわかりません。とにかく、サノ先生の指示のまま、部屋の中を片付け、西面の壁土を落としました。こんなものでいいのでしょうか?
サノです。すごいすごい、上出来です!きれいに土を落としてくれていますね。昔の竹小舞がきれいに見えています。一部、縄が切れていますが、細い小舞は予想以上にきれいに保持されているのがわかります。ツタがびっしり生えていたので、もっと腐朽していると思ったのですが。これなら、そのままこの下地を使ってもいいように思います。貫はいつものことで貧弱ですが。
仔細に調べてみると、一部、竹が腐朽し、ぼろぼろになっていることがわかりました。1/3ほどは新しいものと取り替えねばならないかな。コバ君、弱くなっている竹の部分を落として、新しいエツリ竹と小舞竹を編んでください。
やってみます。(コバでした)
サノです。すごいすごい、上出来です!きれいに土を落としてくれていますね。昔の竹小舞がきれいに見えています。一部、縄が切れていますが、細い小舞は予想以上にきれいに保持されているのがわかります。ツタがびっしり生えていたので、もっと腐朽していると思ったのですが。これなら、そのままこの下地を使ってもいいように思います。貫はいつものことで貧弱ですが。
仔細に調べてみると、一部、竹が腐朽し、ぼろぼろになっていることがわかりました。1/3ほどは新しいものと取り替えねばならないかな。コバ君、弱くなっている竹の部分を落として、新しいエツリ竹と小舞竹を編んでください。
やってみます。(コバでした)
ゲート改修リーダーのミウラです。2月19日、いよいよ最後の仕上げ、ベンガラ塗り作業となりました。ベンガラを柿渋で溶いて薄めて塗り出しましたが、柿渋の植物繊維?がベンガラを捉えてよれよれ固形化して来て変になって来てしまいました。柿渋をあきらめて、ベンガラを水で溶いて塗ることに。できれば、白木のまま措いておきたかったのですが、すぐにも雨で汚れるので、そうは行きません。さらば、白木のゲート!
薄く赤に染めたかったのですが、吸い込みの違いから、斑になるので、どうしても濃くなって行きます。杉はきれいに塗れますが、ひのきは今ひとつです。案外時間がかかって、だんだん暗くなって来てしまいました。最後に塗ったショーケースは、後日見れば、ずいぶん斑だらけでした。
塗ったその晩はたいへんな雨でした。きっとベンガラが流れて落ちているだろうなあと、翌朝、学校に来てみると、意外や意外、何も落ちていません。ウエスで拭き取りながら塗ったのがよかったのでしょう。
それから1週間、雨ばかり続いて、やっと晴れた26日、待望の油葺きです。サノ先生の指示もあって、細かいペーパーで斑をいくらか取り、木目を浮き出たせてから、荏(え)油を薄く塗って行きます。淡いピンク色がさっと赤茶色に変化し、木目が浮いて、塗っていて楽しくなります。♪
これでこのゲート制作作業も全行程を終了しました。長い間ご覧いただきまして、ありがとうございました。後は竣工図を描き上げ、写真を整理して、卒業制作展にて公表します。見に来て下さい!
(ミウラ・コーダイ・ジュン でした)
大工志望のオザキです。覚えてますか?お茶部で亭主をつとめていたオザキです。今日はサノ先生と一緒に久しぶりの小塩に行きました。東寺町家の西棟西面の改修のために丸太足場をつくるんだそうです。その足場丸太が小塩にあるので、トラックを借りて取りに行きます。
小塩からもどれば、早、2時半です。コバとテラの3人で丸太を揚げて、先生の指示に従って足場に組みます。番線は木匠塾以来だ。忘れてしまって、先生に怒られっぱなし。あ、また怒られた。勘弁してください。
先生、まだ上に上がるんすか?え?曲がってる?勘弁してください。結構高いっすよ。怖くはないけど。
テラ、しっかり持っていてくれよ。先生、繋ぎを早く打ってくださ〜い。え?案外、しっかりしていて大丈夫?ならもう一段上に上がりますっと、こりゃ。
先生、そんなところで悠長に写真なんか撮ってないで、筋交いを頼みます。
4時過ぎに一応、完了しました。明日、シートを張って、壁土を落として行くんだそうです。雨にならなきゃいいんだけれど。でも雨が降れば、ホコリはたたないなあ。大きなシートを買って来て、屋根にしてしまおうか。明日からが楽しみ!?
(大工志望のオザキでした)
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