ゲート改修リーダーのミウラです。2月19日、いよいよ最後の仕上げ、ベンガラ塗り作業となりました。ベンガラを柿渋で溶いて薄めて塗り出しましたが、柿渋の植物繊維?がベンガラを捉えてよれよれ固形化して来て変になって来てしまいました。柿渋をあきらめて、ベンガラを水で溶いて塗ることに。できれば、白木のまま措いておきたかったのですが、すぐにも雨で汚れるので、そうは行きません。さらば、白木のゲート!
薄く赤に染めたかったのですが、吸い込みの違いから、斑になるので、どうしても濃くなって行きます。杉はきれいに塗れますが、ひのきは今ひとつです。案外時間がかかって、だんだん暗くなって来てしまいました。最後に塗ったショーケースは、後日見れば、ずいぶん斑だらけでした。
塗ったその晩はたいへんな雨でした。きっとベンガラが流れて落ちているだろうなあと、翌朝、学校に来てみると、意外や意外、何も落ちていません。ウエスで拭き取りながら塗ったのがよかったのでしょう。
それから1週間、雨ばかり続いて、やっと晴れた26日、待望の油葺きです。サノ先生の指示もあって、細かいペーパーで斑をいくらか取り、木目を浮き出たせてから、荏(え)油を薄く塗って行きます。淡いピンク色がさっと赤茶色に変化し、木目が浮いて、塗っていて楽しくなります。♪
これでこのゲート制作作業も全行程を終了しました。長い間ご覧いただきまして、ありがとうございました。後は竣工図を描き上げ、写真を整理して、卒業制作展にて公表します。見に来て下さい!
(ミウラ・コーダイ・ジュン でした)
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