2年木工チームのタイシです。この日は木工作業を早めに切り上げて、もうひとつの町家を実測します。場所は学校から自転車で5分もかからない近所です。角地の、見たところ、それほどひどく傷んでいないといった感じの可愛らしい町家で、聞けば、もとは4軒並ぶ長屋だったそうです。ほかの3軒は新しい今風の家に新築されていました。できれば、ここを住居兼カフェにしたいとのこと、どんなカフェになるんだろうと、わくわくしながら、中に入りました。
間口2.5間、奥行き1.5+1.5+2で5間に庭と便所があります。庭には簡易浴室が置かれています。(これは撤去だな、。。。)1間幅のゆったりとした通り庭が印象的です。2班に分けて、実測開始。僕たちは2階を担当しました。狭いながら、雰囲気のある部屋で、風通しもよく、皆でここに住みたいねと話していました。
写真は表の虫籠窓を計っているところです。軒が傷んでいて、雨樋が外れて、雨が漏り、通り庇に至るまで傷みが及んでいます。ここは治してあげなくては。
実測調査が一段落したあたりで、お茶をいただきながら、お施主さんと一緒に、どんなカフェにしたらいいんだろうと話し合いました。カフェで働いている1年生のオクムラ君は、自身の経験をもとに、ゆったりとした通り庭をそのままキッチンにしてしまうのはもったいないので、椅子席にしてはどうかなど、カフェのイメージについて具体的な提案をしてくれました。サノ先生やお施主さんの意見は、まちに開かれた「まちカフェ」にしたいと。自然態で長続きするカフェには、やはり中心となる主人の「人となり」が重要で、人が集まり足を運んでくれる期待感をどうやって生み出せるか、僕たちが建築的にできることは何か、とても興味深いプロジェクトになりそうです。
(タイシでした)
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