昨年、ご夫婦から古民家に住みたいと、改修の相談をうけて、6月2日、学校から1時間ほど車で走った京北の山里の古民家へと木工チームの精鋭たちと出かけました。この日は小解体と実測調査の予定。ベニア板をはがすと、下から黒くくすんだ土壁や梁が姿を現してきます。お昼の用意ができる前にダイドコはすっかり昔のおもかげとなりました。
写真は畳に番号をつけて運び出しているところです。畳をとると、床組みがあらわれて来ました。大引きは意外にしっかりしていたものの、根太は一部朽ちていて、新しく取り替えることにします。
材の断面寸法がひとつひとつ違った材をつかっているところなど、昔の職人さんの腕は素晴らしく、手間をかけて仕事をしていると感心します。
新しい天井の上にかつての黒く光る天井や梁組みが見えて着ました。見た目もありますが、薪ストーブの使用には、このくらいの高さの方がいいと思います。
40年ほど使われていなかった土間のおくどさんを用いて、ご飯を炊き、お昼です。オーナーさんが準備してくれました。地元の野菜やいちごが美味しい!たっぷりいただき、みんなすっかり満足です。
食後、柱に番付をして、倒れ具合と沈下を実測します。1寸~1.5寸の沈下があるようです。中心の軸はほぼ大丈夫ですが、両脇の東西軸が沈下もあり、倒れも大きいとわかりました。全体に西に倒れる傾向があります。
おおよそ予定されていた作業を終え、記念写真です。みなで、この家をどう直していくか、意見交換をしました。これからの回収作業が楽しみですね。また報告します。 (木工チームリーダーのユウヒでした)
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