卒業制作は設計作品を制作するコースと大工仕事を行う木工コースとに分かれる。今年は木工コースに15名ほどがいて、前期に手掛けた京北森林組合の製材工場製品倉庫と、近所の家の庭にお風呂を拵えるというチーム、それに学校のゲートをリフォームしようというチームとに分かれての作業となった。
現在のゲートは校舎と同じ鉄筋コンクリート造で、これに伝統的な風情に合わせて、瓦屋根を載せよう、杉板を張ってみようというものである。全部壊してつくりなおすという案もあったが、費用がかかりすぎるので、リフォーム案が採択された。
残念ながら、道路までの距離がほとんどないので、瓦の軒がほぼ壁面にそろってしまうという姿になるのであるが、仕方ない。皆であれこれ議論して、正面に目板張りの杉板竪張り、抱きの部分は土壁塗りとし、腰に伝統の納まりとすることにした。正面に現在ある植え込みを出窓風のショーウインドウにし、その屋根を大和葺き板屋根にしようと。
でも、どうも田舎臭いなあという意見があり、重ね板張りにすがる破風を添えたものでデザインし直している。やや框を低めにして、前面をガラス框戸で開けられるようにする。脇にポストを仕込むなど、結構難しいものになりそうなので、この出窓一式は、指導してくれる木村棟梁に頼むことになった。
屋根の軸組については、次回に紹介しよう。 (さのはるひと)
現在のゲートは校舎と同じ鉄筋コンクリート造で、これに伝統的な風情に合わせて、瓦屋根を載せよう、杉板を張ってみようというものである。全部壊してつくりなおすという案もあったが、費用がかかりすぎるので、リフォーム案が採択された。
残念ながら、道路までの距離がほとんどないので、瓦の軒がほぼ壁面にそろってしまうという姿になるのであるが、仕方ない。皆であれこれ議論して、正面に目板張りの杉板竪張り、抱きの部分は土壁塗りとし、腰に伝統の納まりとすることにした。正面に現在ある植え込みを出窓風のショーウインドウにし、その屋根を大和葺き板屋根にしようと。
でも、どうも田舎臭いなあという意見があり、重ね板張りにすがる破風を添えたものでデザインし直している。やや框を低めにして、前面をガラス框戸で開けられるようにする。脇にポストを仕込むなど、結構難しいものになりそうなので、この出窓一式は、指導してくれる木村棟梁に頼むことになった。
屋根の軸組については、次回に紹介しよう。 (さのはるひと)
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