冬休みに入ったところで、夏休みにできなかった教室の壁塗りをしました。学生たちも町家の土壁塗りを経験して、ずいぶん腕を上げたでしょうから、この時期でちょうどいいのかもしれません。コテを揃えて数を確認、まずは塗る面の養生をします。コンクリート打ち放し面にプライマーを塗り、下塗り用のサンド(モルタル)を薄く塗って目違いを埋めます。これで平らな面ができました。
いよいよ中塗り土による仕上げ塗りです。「こつち」と呼ばれる土3袋に砂を篩って、中塗りすさを加え、水でよく練ります。ざらっとした表面になるように、ちょっと砂とすさを大目にしています。出来上がりのこてむらが少しはマシかな~と。下塗りが出来次第、水が引かない内にどんどん塗って行きます。学生たちはみな真剣、休みもとらず、頑張ってくれました。最後に養生を取り払い、チリ掃除をしながら納めます。教室が泥だらけになっているので、これも掃除。ようやく出来上がりました。みなさん、ご苦労様。
学校には大学を出てから左官屋になった建築家、森田一弥先生がいますが、ちょうど今はスペインに留学して留守です。帰って来てから見てもらいましょう。しばらくしてから、この上に何か仕上げ塗りをしてもらってもいいですね。 (さのはるひと)
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