今年の雪で壊れてしまった京北小塩の家の庇をこの夏の木匠塾できちんと作り直そうと、1年生の木工実習授業で木材の刻み仕事を始めています。土台、柱、梁、桁からなる骨組みを伝統的な仕口継ぎ手で組み立てます。木工実習では、これまでに一通りの練習をして来ており、ここからは応用実技編となります。暑い中、棟梁の厳しさも一段とトーンが上がって、皆、頑張って励んでくれました。
この22日は夏休み前の最後の授業とあって、やりかけの梁の刻みを終えるまで時間を延長して作業しました。室温は38度にもなり、もうたいへん。扇風機で熱風を浴びながらの作業となりました。みなさん、お疲れさま!この後、一息ついて、1年生たちは夏休み前のコンパに出掛けて行きました。次は小塩で続きの作業をやるんだよ。
(さのはるひと)
雨が心配された日曜日、何とか晴れて、夏の課外活動 木匠塾2008のための下準備、題して「プレ木匠」を行いました。今年の雪で壊れてしまった庇を制作します。報告はMiki.Tです。よろしく!
去年までの下屋は間伐材を番線で組みあげ、トタン屋根をふいたかんたんなもので、2年に一度は冬のあいだに雪の重みでつぶされてしまっていたのです。。。
夏の木匠シ-ズンには作業中の生徒たちを日差しから守って活躍し、秋冬を孤独に堪え、大雪に無残な姿と変わり、春には生徒たちに撤去されていった、かわいそうな下屋の丸太たち…彼らにはお風呂の薪にでもなってもらいましょう。合掌。
そんな過去の教訓をふまえ、雨にもまけず風にもまけず、雪にも夏の暑さにもまけぬ、丈夫な下屋をつくるのです!
さて、本日の目的は、施工予定地の実地測定と、一年生への小塩民家の下見です。
献立はちょっとお肉を焼いて、焼きそば、それにパエリアです。もうお腹ぺこぺこ。いただきまーす!
お腹いっぱいになったところであとは実測を残すのみの予定だったのですが、下屋の柱がくるはずの地点に思わぬ先客が!! 岩!!でっかい岩!!…やるしかないですね。このままでは基礎すら施工できませんから。丸太とコンクリートブロック、あとはみんなの腕っぷしを使って原始的に てこの原理 をつかいましょう。(というか、それしかありません。)支点力点作用点、なんて復習してる余裕はなく、岩の下を掘りさげて丸太をつっこみ、ブロックを効かせて押したりひいたり、もうてんやわんやです。
本校では夏の公開合同授業として、近代建築の作品と思想を取り上げています。昨年はF.L.ライトの落水荘を巡る彼の有機的建築について講義をいただきました。今年はやはり20世紀を代表する二人の巨匠、ルイス・カーンとアルヴァ・アアルトの住宅作品と思索について、京都大学で長年研究されて来られた前田忠直先生に講義をお願いいたしております。先生自らが幾度も訪れて撮られたたいへん美しい写真をもとに、二人の住宅観、建築観をわかりやすく解説していただきます。
また、前田先生はご自身もたいへん魅力的な住宅を設計されています。研究されている建築家の思索を自らの建築設計にて実践されるその作法は、建築を目指す者にとって、巨匠の作品におとらず興味深いものです。この機会に近作を含め、いくつかの住宅作品を紹介していただけるようお願いしておりますので、どうぞご期待下さい。
本校の生徒全員のほか、一般の方もどうぞご来場下さるようご案内申し上げます。 (さのはるひと)
[ 京都建築専門学校公開合同授業 ]
日時: 2008年 7月 5日(土)午後1:30~4:30
会場: ハートピア京都 (京都府立総合社会福祉会館)3階大会議室
京都市中京区烏丸通丸太町下ル
講演: 「ルイス・カーンとアルヴァ・アアルトの住宅の魅力」
カーン:エシェリック邸,フィッシャー邸,コーマン邸を中心に
アアルト:自邸,マイレア邸,夏の家を中心に
前田忠直建築研究所所長
京都大学名誉教授 前田忠直 先生
申込・問合: 京都建築専門学校まで電話、e-mailなどで
お申し込みください
来場無料
明治村見学にバス一台分の参加者で行ってきました。毎年、この時期に隣にあるリトルワールド(世界民家村?)と隔年交替に行くのだそうです。先生方も参加、友だちと一緒に新緑の明治村を歩きました。
先ずは門の前で記念撮影。雨が上がって、涼しい日となり、歩きやすそうです。
明治村には60いくつも移築された建物があるそうで、とても時間内にゆっくりすべてを見て回ることはできないそうです。バスの中でお薦めを聞いていましたが、
どれも面白そうですね。どれを回ろうかな?
最初のところにあった小学校の教室のいごこちのよさ!可愛い机と椅子が並んでいて、いいな~。しばし童心に帰ってわ~い!(オースガ:いつもと同じやん。)先生たちの話では、今回の見物は新登場の芝川邸なのだそうですが、初めて行く私にとっては、どれも初めて。(オースガ:当たり前やん。)何か和洋取り混ぜた変な、でも魅力のある建物でした。
町家では、3階建ての数寄屋の工夫が随所に凝らされた東松家住宅が面白かったです。暗い中に忍び込む柔らかな光を楽しめる茶室や、思いっきり明るく風通しのよい最上階の部屋など、ずいぶん見どころが多い家でした。移動に電気バスを使ったので、あちこち見て回れました。最後はF.L.ライトの旧帝国ホテル。天井が低くてびっくり。石の表情が何だか遺跡みたい。こんなところで結婚式したいな~。(オースガ:早くしろ!)
あちこちで昼の子たちがスケッチをしています。いくつか紹介します。川崎銀行本店と東松家ですね。きれいに描けてますね~。私も描きたかったな~。(オースガ:むりむり。)
(くっちー&おーすがでした。)
6時になると照明が点くようになっているらしく、ボクは早く帰るので、見たことナイんですが、なかなかキレイって話です。デ、何で蓋するのかワケわからないんですが、さの先生によると、何でもコウゲンがどうたらこうたら、とにかくマブシイらしい。
表の歩道側の狭いところからの作業で、やりにくいったらありゃしない。
おーたいへん。ジュン、しっかり梯子押さえてろって。
で、先生、なにこれ?せっかくの作業中の姿が写ってないじゃん。エ?撮り直す?裏側に回れってさ、ジュン、行くぞ。
裏からなんて留められないよ。何でアサミがスーツ着てメットかぶってんだ?監督だって?さの先生、勘弁してくれよ。ナニ?学校案内の表紙の写真を撮る?それを早く言ってくれって。俺もスーツ着てきたのによ。この間の成人式にあつらえたもんがあるってのに。おいおい、何でジュンが前で俺が後ろなんだ?
さの:コーダイ、何ぶつくさ言ってる?横顔のシルエットが欲しいんだよ。
わかってるって。こうだろ?決まったか?何、ミウラさん笑ってるんだい?アサミ、笑い転げてちゃ、写真にならんだろ、真面目にやれって。
今年の学校案内の表紙に期待してください。(さの)
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