梅雨の最中にもかかわらず、すばらしい天気に恵まれて、朝から暑さすら覚えるなか、栗田さんの家の小屋で作業は始まりました。今回の作業は、10日に用意してくれた丸太を倒れかけた合掌材の支えに入れることです。さすがに7m余りの材となると、背の高い合掌材に当てて寸法を合わせるのもなかなか一苦労です。チェーンソーでこちらを削って合わせれば、あちらが合わず…。そのような作業を何度か繰り返して、夕方には4本の材がきちんと納まるべき所に納まったのでした。
また、楽しいお客さまもありました。高島市内の小学校の子どもたちが見学に来たのです。小屋裏探検で暗闇に驚く子どもたち。現代の生活の中で闇に出会う機会の少なさを思い知らされました。
汗だくほこりまみれの作業に関わった皆様、ご苦労さまでした。是永さん栗田さん、美味しいお昼ご飯やお茶をご用意いただき、ありがとうございました。秋のこの大きな屋根の茅の葺き替えが楽しみです。(ライト持ちの土屋でした。)
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6月16日、僕たちのオープンスクール初回が無事終わりました。学生たちですべてを仕切るはじめての試みなので、準備に手間をかけ、事前の打ち合わせを重ね、いやはやたいへんでした。まず教室で学校やカリキュラムの説明。二部のお二人さんの楽しい絶妙な掛け合いが、緊張をやわらげ、会場の雰囲気を盛り上げてくれました。感謝!その後製図室で、僕たちの作品を展示し、説明。来ていただいた人たちからも質問が出て、次第に距離が縮まって来たように感じました。
後半はよしやまち町家校舎に会場を移し、上方探索倶楽部、木匠塾などの活動の紹介、町家改修の報告をスライドをまじえて行いました。みなさん、熱心に聞いてくれてありがとう。また来てね!(司会のフータでした。)
前に京北黒田の三間さんの塀にべんがら塗りをしましたが、べんがらや油が不足して塗り残していた箇所を追加塗りしました。
古くなった板は塗料をよく吸うので、すぐになくなってしまいます。塗り始めると、三間さんから、家の他のところにも塗って欲しいという話しが出て、さあたいへん。塀から門、門に接している戸袋、家の羽目板、柱、梁、軒廻りと際限なく拡張して行きそうです。どちらにしても、手持ちのべんがらではとても足りないので、その拡張塗りはあらためて態勢を立て直してからにしましょう。夏の木匠塾のメンバーでやってもいいかな。戸袋を掃除していたら、六葉が出てきました。門の破風飾りを留めているものです。早速、学生棟梁のオクタ君に木栓をつくって、元に戻してもらいました。
おばあさんの話しでは、軒廻りを50年ほど昔にした覚えがあるそうです。軒にはつばめが一生懸命に子育てをしています。皆が巣立ってからになりますね。(べんがら棟梁カツラギからの報告でした。)
三間さん2代のお嫁さんと記念写真
いつも美味しいお昼ご飯をありがとう!
建築科2年生の木工卒業制作の実習課題として、京北森林組合(京都市右京区京北)の加工センターに製品倉庫を建てようと、この春から部材加工を行っています。この日は現地で倉庫の建つ位置を確認、縄張りと敷地のレベルを実測しました。間口が3スパン13.5m、奥行4mほどですが、敷地は平らに見えて、高低差は最大で30cmほどありました。
フォークリフトで製品を高く積み上げるので、桁の高さが5m近くとして、ずいぶん背の高い小屋となります。風を受けて転倒するのを防ぐために、主要な柱をボルトで引く必要があります。土台を止めるためにも基礎を拵えなくてはなりませんが、移築が可能なようにした方がいいでしょう。この日の実測の結果を図面化し、基礎の施工計画図を作成、夏休みに建て方を行えるよう、7月の週末に基礎工事を行う予定です。
製品倉庫はこの製材工場で加工された京北の杉を用い、伝統的な貫構造で設計しています。さあ、頑張るぞ。 (以上、学生棟梁オクタからの報告でした)
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