前回に引き続きイワモトです。20日の日曜日に現場に行くと、サノ先生がおられて、壁塗り作業されてました。僕の顔を見るなり、版築の原寸図を描くぞと。
コンパネを立てて、そこに版築土塀の寸法をとり、原寸を引きましたが、写真を撮るのに、見にくいので、紙テープで線を出しています。
これがその写真です。石の基礎の幅が60cmなので、そこから版築をテーパをとって描いています。基礎からおよそ1.2mほど上がったところで幅を30cmほどとしています。
頂部に瓦を載せるために、下に厚板を敷き並べて、その上に塀瓦を葺くというアイデアです。通常の築地塀のように、蛇腹をつくらない方式としたいようですね。
瓦のてっぺんは地面から1.8mほどになります。版築では型枠を3回据えて、突き固め作業を3日間かけて行うことになるそうです。
写真をもとに、版築と木軸の土塗り壁を描いてみました。縁側に座って眺めると、こんな感じになります。左の塀の高さは2.5mほどになるそうです。庭は紅葉の庭になるとか。正面のちょっと下げた版築塀の高さは、もうちょっと揚げてもいいのかな、というぐらいでどうだろうと、サノ先生。う〜ん、確かにもう15cmくらい揚げたいかも。でも、それだけ揚げると、版築のテーパ(転び)が小さくなって、直立に近い印象になってしまいますね〜。
(版築担当のイワモトでした)
1月21日 版築テストピースつくり
サノです。今日はイワモト君が来れないとか。仕方ない、自分でつくるとしよう。
コンパネで型枠をつくり、土と石灰を配合して、叩き締めて様子を見ることに。
畑中久美子さんが風邪で来れないということで、配合の提案がメールで届いています。
A まさ土10+石灰2
B まさ土10+中塗り粉土2+石灰1
という2種類の配合を試してみようと。やってみます。
配合A 1まさ土 2石灰 3混ぜた様子 4水を6カップ混ぜて練った様子
5半分を型枠に入れて 6突き固めたところ 7残りを入れて突き固めたところ
7寸*7寸*7寸の型枠にまさ土を一杯に取る。石灰を1.4寸の高さまで入れ、両方を混ぜる。結構白っぽい土になる。これに水を少しずつ降り混ぜて、パサモル状態に練る。半分を型枠に取り、搗き棒でつき固める。3.5寸の高さを2.5寸になるまで搗き固め、残りの土を入れて、搗き固める。雨が降って来て混ざったせいか、ちょっと水が多かったかも。最終的に、30%減の2寸ほど下がった位置でこれ以上はなかなか進まなくなった。結構叩いてももう下がらない。下から水が沁み出て来ている。次はもう少し水を抑えてみよう。
配合B 1まさ土8 2中塗り土2 3石灰1 4突き固め 51寸ほど下がる
6残りの土を入れる 7最終状態 1寸ほど下がる
先ほどとは配合を変え、粘性土である中塗り土を混ぜて、石灰を減らす配合としている。水は5カップと、先ほどより1カップ少なめ。かなりぱさぱさであるが、搗き固める内に水が回ってくる。今回もほぼ同じほどしか下がらなかった。70%まであとちょっとというところでなかなか進行しない。
この状態で型枠を外してどうなっているか確認したいところだが、それは明日にしよう。
搗き固める棒を工夫する必要がありそうだ。あまり底盤が大きいとなかなか締まらないように思う。またあまりに小さいと、土が横に逃げる。6〜7cm角くらいが適当だろうか。意外に突き固めに時間がかかる。今回は10cm盛って7cmに搗き固めるというピッチだが、それできちんと平均に締められているか、型枠から外してみれば分かるだろう。石灰が効いてきてしっかり固まるまでは1ヶ月くらいかかるのだろうか。
(さのはるひと)
コンパネを立てて、そこに版築土塀の寸法をとり、原寸を引きましたが、写真を撮るのに、見にくいので、紙テープで線を出しています。
これがその写真です。石の基礎の幅が60cmなので、そこから版築をテーパをとって描いています。基礎からおよそ1.2mほど上がったところで幅を30cmほどとしています。
頂部に瓦を載せるために、下に厚板を敷き並べて、その上に塀瓦を葺くというアイデアです。通常の築地塀のように、蛇腹をつくらない方式としたいようですね。
瓦のてっぺんは地面から1.8mほどになります。版築では型枠を3回据えて、突き固め作業を3日間かけて行うことになるそうです。
写真をもとに、版築と木軸の土塗り壁を描いてみました。縁側に座って眺めると、こんな感じになります。左の塀の高さは2.5mほどになるそうです。庭は紅葉の庭になるとか。正面のちょっと下げた版築塀の高さは、もうちょっと揚げてもいいのかな、というぐらいでどうだろうと、サノ先生。う〜ん、確かにもう15cmくらい揚げたいかも。でも、それだけ揚げると、版築のテーパ(転び)が小さくなって、直立に近い印象になってしまいますね〜。
(版築担当のイワモトでした)
1月21日 版築テストピースつくり
サノです。今日はイワモト君が来れないとか。仕方ない、自分でつくるとしよう。
コンパネで型枠をつくり、土と石灰を配合して、叩き締めて様子を見ることに。
畑中久美子さんが風邪で来れないということで、配合の提案がメールで届いています。
A まさ土10+石灰2
B まさ土10+中塗り粉土2+石灰1
という2種類の配合を試してみようと。やってみます。
配合A 1まさ土 2石灰 3混ぜた様子 4水を6カップ混ぜて練った様子
5半分を型枠に入れて 6突き固めたところ 7残りを入れて突き固めたところ
7寸*7寸*7寸の型枠にまさ土を一杯に取る。石灰を1.4寸の高さまで入れ、両方を混ぜる。結構白っぽい土になる。これに水を少しずつ降り混ぜて、パサモル状態に練る。半分を型枠に取り、搗き棒でつき固める。3.5寸の高さを2.5寸になるまで搗き固め、残りの土を入れて、搗き固める。雨が降って来て混ざったせいか、ちょっと水が多かったかも。最終的に、30%減の2寸ほど下がった位置でこれ以上はなかなか進まなくなった。結構叩いてももう下がらない。下から水が沁み出て来ている。次はもう少し水を抑えてみよう。
配合B 1まさ土8 2中塗り土2 3石灰1 4突き固め 51寸ほど下がる
6残りの土を入れる 7最終状態 1寸ほど下がる
先ほどとは配合を変え、粘性土である中塗り土を混ぜて、石灰を減らす配合としている。水は5カップと、先ほどより1カップ少なめ。かなりぱさぱさであるが、搗き固める内に水が回ってくる。今回もほぼ同じほどしか下がらなかった。70%まであとちょっとというところでなかなか進行しない。
この状態で型枠を外してどうなっているか確認したいところだが、それは明日にしよう。
搗き固める棒を工夫する必要がありそうだ。あまり底盤が大きいとなかなか締まらないように思う。またあまりに小さいと、土が横に逃げる。6〜7cm角くらいが適当だろうか。意外に突き固めに時間がかかる。今回は10cm盛って7cmに搗き固めるというピッチだが、それできちんと平均に締められているか、型枠から外してみれば分かるだろう。石灰が効いてきてしっかり固まるまでは1ヶ月くらいかかるのだろうか。
(さのはるひと)
PR
この記事へコメント
- メニュー
- 最新記事
(07/28)
(07/10)
(07/02)
(06/17)
(06/16)
- 京都建築専門学校
京都市のど真ん中府庁前で、創立60年の伝統を誇る小さいけれど真面目な建築学校です。ユニークで色々な経験を持った先生たちが揃っています。平成24年度入学願書受付中!
- ブログ内検索
Copyright © 京都建築専門学校 ニュースレター All Rights Reserved.