7月7日土曜日の午後、京都御所から近いホールで催された連続公開講座の1は、近代建築をテーマに、FLライトの建築と思想を取り上げ、福山大学水上先生にビデオやスライドをまじえて講演いただきました。学生たちにも一般の方々にも建築を深く見ることを教えていただいた。面白かったと好評でした。ありがとうございました。
主に<落水荘>(1935)をめぐって、彼の後期のユーソニアンスタイルに展開する入口となる空間つくりが見られること、とくにコーナーを開けることで箱の閉じた空間からの脱却を試みていることなどが紹介された。
ライトの生涯を通じて標榜される「有機的建築」の意味は、建築の部分と部分、ないし部分と全体との有機的な相関関係にある。その模範が自然物にあり、例えば貝に立派な有機的建築の例を見るのである。また、人間と対峙された自然との共生ではなく、共生が成り立つのは、人間存在も含めて一つの自然という次元であり、そこに「住まわれる内なる空間」としての「建築」がめざされるとされる。
時間の都合で、集団で自然豊かな農場において半自給自足の生活を送りながら実践的な建築教育を行っていくというライトのタリアセン・フェローシップについては紹介にとどまったが、ライトの自然との有機的な連関を建築化するという姿勢から、このような建築教育のあり方の意味について掘り下げた解釈をまた次の機会に水上先生に教えてもらいたいものである。
連続公開講義の2は、9月29日土曜日13:00~16:00
同じ会場で本校の桐浴邦夫先生による近代の数寄屋建築に関する講演を予定しています。
続いて、例年の市民講座「木造の魅力」を10月11月12月に3回を予定しております。合わせてご期待下さい。
(さのはるひと)
主に<落水荘>(1935)をめぐって、彼の後期のユーソニアンスタイルに展開する入口となる空間つくりが見られること、とくにコーナーを開けることで箱の閉じた空間からの脱却を試みていることなどが紹介された。
ライトの生涯を通じて標榜される「有機的建築」の意味は、建築の部分と部分、ないし部分と全体との有機的な相関関係にある。その模範が自然物にあり、例えば貝に立派な有機的建築の例を見るのである。また、人間と対峙された自然との共生ではなく、共生が成り立つのは、人間存在も含めて一つの自然という次元であり、そこに「住まわれる内なる空間」としての「建築」がめざされるとされる。
時間の都合で、集団で自然豊かな農場において半自給自足の生活を送りながら実践的な建築教育を行っていくというライトのタリアセン・フェローシップについては紹介にとどまったが、ライトの自然との有機的な連関を建築化するという姿勢から、このような建築教育のあり方の意味について掘り下げた解釈をまた次の機会に水上先生に教えてもらいたいものである。
連続公開講義の2は、9月29日土曜日13:00~16:00
同じ会場で本校の桐浴邦夫先生による近代の数寄屋建築に関する講演を予定しています。
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(さのはるひと)
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