建築科1年生に意匠演習という授業があり、近年はデザインよりも、建築スケッチの描きかたを学んでもらっています。最初は簡単な立体イメージや風景を描きますが、途中で図学の演習もおこない、とくに透視図法を勉強し、パーススケッチに利用できる簡単な透視図法を練習して行きます。以下に今年の生徒君たちの作品を紹介しましょう。
学校では小さなスケッチブックを買ってもらい、授業にも使いますし、自分でどんどん描いてもらっています。上は北区にある今宮神社の門前の有名なあぶり餅屋さんですね。ぼくも好きでときどき行きます。炭火で焼いて香ばしく甘いみそ味のあんがかかった串のお餅をいただきながら眺める、向かい合った二つのお店のたたずまいは、昔と変わりません。ナカニシ君のこのスケッチもそうやって描かれたんでしょうね。とてもよく描けています。
樹木のスケッチです。全体の姿をさらっと描く描きかたを教えています。天気がよければ、近くの京都御所に行って、木陰で目の前の木を描いてもらうのですが、この日は雨で、教室でスライドを見ながら、描きかたのワンポイントレッスンをして、5,6分で描いてもらいます。上はイシハラさんのとても上手いスケッチ。
さて、図面から透視図(パース)を起こしてもらう練習をして、いくつか、いろんな室内を描いてもらいます。上は和風の座敷を通して、庭の構成を描いてもらうもので、段差もあって、やや難しいものです。これもイシハラさんのスケッチです。風ではらんだお軸といい、廊下の壁にかかった大きな魚の絵といい、楽しそうですね。でも、建築空間をじっと見つめるには、ちょっと邪魔だとおもわないかい?
これは町家の内部を描いてもらったオオサワさんのスケッチです。ひとつひとつごまかしなく、きちんと描けています。欲を言うと、中央の柱に集まる4つの空間の表情を描いて欲しかったのですが、律義に建具を立てて描いてくれたのですね。ちなみに、町家では、手前の部屋には天井を張らず、梁があらわしになっているのですが、オオサワさんは座敷風にしたかったのでしょう。
食い違いのある二つの空間を描く練習。これはクサカベさんのスケッチ。6畳ほどの間の窮屈さはちゃんと描けていますが、奥の部屋はやや奥行きを取り過ぎたかも。
最後は、今設計している各自の木造住宅のインテリアーをパースに描いてもらっています。これもオオサワさんの作品。ここまできちんと描くには、そうとうの時間がかかったことでしょう。見事というしかありません。
以前は手描きの透視図をきちんと描き、着彩して図面に添付してもらいましたが、今頃はCADデータから3次元に起こしてパースを描くことが容易にできるようになりました。学校でもグーグルスケッチアップというソフトを用いて、透視図の世界に親しむよう指導していますが、数十分で室内の様子が見て取れるパーススケッチの手軽さには及びませんし、設計を進めるスタディのために、これほど役に立つものはないと思っています。ぜひ、手慣れて、わがものとしてください。
(CADになじめないサノでした)
学校では小さなスケッチブックを買ってもらい、授業にも使いますし、自分でどんどん描いてもらっています。上は北区にある今宮神社の門前の有名なあぶり餅屋さんですね。ぼくも好きでときどき行きます。炭火で焼いて香ばしく甘いみそ味のあんがかかった串のお餅をいただきながら眺める、向かい合った二つのお店のたたずまいは、昔と変わりません。ナカニシ君のこのスケッチもそうやって描かれたんでしょうね。とてもよく描けています。
樹木のスケッチです。全体の姿をさらっと描く描きかたを教えています。天気がよければ、近くの京都御所に行って、木陰で目の前の木を描いてもらうのですが、この日は雨で、教室でスライドを見ながら、描きかたのワンポイントレッスンをして、5,6分で描いてもらいます。上はイシハラさんのとても上手いスケッチ。
さて、図面から透視図(パース)を起こしてもらう練習をして、いくつか、いろんな室内を描いてもらいます。上は和風の座敷を通して、庭の構成を描いてもらうもので、段差もあって、やや難しいものです。これもイシハラさんのスケッチです。風ではらんだお軸といい、廊下の壁にかかった大きな魚の絵といい、楽しそうですね。でも、建築空間をじっと見つめるには、ちょっと邪魔だとおもわないかい?
これは町家の内部を描いてもらったオオサワさんのスケッチです。ひとつひとつごまかしなく、きちんと描けています。欲を言うと、中央の柱に集まる4つの空間の表情を描いて欲しかったのですが、律義に建具を立てて描いてくれたのですね。ちなみに、町家では、手前の部屋には天井を張らず、梁があらわしになっているのですが、オオサワさんは座敷風にしたかったのでしょう。
食い違いのある二つの空間を描く練習。これはクサカベさんのスケッチ。6畳ほどの間の窮屈さはちゃんと描けていますが、奥の部屋はやや奥行きを取り過ぎたかも。
最後は、今設計している各自の木造住宅のインテリアーをパースに描いてもらっています。これもオオサワさんの作品。ここまできちんと描くには、そうとうの時間がかかったことでしょう。見事というしかありません。
以前は手描きの透視図をきちんと描き、着彩して図面に添付してもらいましたが、今頃はCADデータから3次元に起こしてパースを描くことが容易にできるようになりました。学校でもグーグルスケッチアップというソフトを用いて、透視図の世界に親しむよう指導していますが、数十分で室内の様子が見て取れるパーススケッチの手軽さには及びませんし、設計を進めるスタディのために、これほど役に立つものはないと思っています。ぜひ、手慣れて、わがものとしてください。
(CADになじめないサノでした)
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