1 敷地をすべて塀で囲む。そして、車、人の出入り口は門などを設置して、オープンにしない。
2 道路境界の外壁の高さは1.5m~1.7m、土壁とし、下部30cm程度は石積み。
3 隣地境界の内壁は、木製で高さ1.5m。約15cm幅の板を、板と板の間を10cm程度あけて、各敷地境界ぎりぎりに設置。2つの敷地分が合わさって1つの壁となるようにした。
4 隣同士で外壁の雰囲気が大きく変わる場合は、ガレージ、門などを設けて壁を区切り、隣同士が違和感のないようにする。お互いが相談しあって決めること。
5 上記4点さえ満たせば、敷地内の家の位置、外観などは各自の自由としてよい。
ルールの根拠として、1は壁が続く美しさを出すために、2の壁高は、「まち全体を塀で囲むと閉鎖的になりがち」、「圧迫感を与えないようにしたい」との意見を考慮して、目線程度の高さとした。また、3の内壁については、塀の所有者をはっきりさせるためのルールである。実際生活すると、共有物だった場合の壁は、壊れたときの修理費、隣の家が勝手につたなどを這わせてうっとうしいなどがトラブルの原因だったりする。4は、隣同士の違和感緩和を目的とする。5は、あってないようなルールだが、各自が設計する家のイメージが様々であり、それぞれの「やりたい事が、出来なくならないように」あえて厳しいルールは設けなかった。
そして、それぞれの住宅が出来上がり、模型を並べてみると、和風あり、洋風あり、国籍不明?のものあり、モダンあり、民家風ありのばらばらな住宅郡となった。外壁も、それぞれの家の雰囲気に合わせて洋風、和風と様々だが、とりあえず全員が、上記5つのルールをクリアしていた。
製作途中お互いの図面を見ながら、「すごいバラバラ。一体どんなまちになってしまうのだろう?」と不安に思っていたが、ある程度統一された塀が続くことによって、以外にもまちとしての統一感が保たれていた。そして、様々な雰囲気の家があることによって、和風一辺倒、洋風三昧より、変化のあるおもしろい景観になったと思う。
結果として、今回の課題は、「模型を見る限りは、予想に反して成功した」と感じている。実際に建つと、素材の質感などの印象で、当然違う雰囲気に変わるに違いないが。実験的に、もっとバラバラの住宅、例えば一軒は和風、一軒はヨーロッパ風、一軒は東南アジア風などまったく統一感のないものをならべても面白かったかも知れないと思う。(リーダーカネモト代理ナカちゃんでした!)
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