今年から始めた構造実験として、プラスターボードを用いた和風真壁の耐力性能を実験します。ABC3つのグループで3種類の真壁を準備しています。(前回のブログ11月12日を参照してください)12月10日には試験体B(胴縁+PB+せっこうプラスター塗り)の水平加力試験をしました。
実験風景
試験はタイロッドを左右表裏4本それぞれにおよそ100kgfの荷重を懸けた状態で、押し引き繰り返し反復截荷で行ないます。変形をパソコンで読み取りながら、手押しポンプで結ばれた油圧ジャッキで荷重をかけて行きます。
画像は変形が1/30radの状態のものです。壁の回転によって、引張り側に浮き上がりが生じ、圧縮側に圧壊が見られます。1/60rad付近で割れが見られ、1/30radでしっかり割れていますね。すでにこの辺りで、裏側では釘の頭がボードから抜けつつあり、下地の桟からの隙間が見られています。耐力は1/150〜1/90radというい比較的小さな変形時にすでにピークに達しており、この辺りではすでに落ちて来ています。
逆の引き側に荷重を懸けつつあるところで、突然、ボード壁が表側に大きく座屈し、耐力はがたんと落ちてしまいました。こうなると、もう実験は終了です。皆で表裏を観察して、荷重を戻した途端、ボードは全体がばたんとフレームから外れて倒れました。実際の大地震を想定すれば、たとえば1995年の阪神淡路の震災では、場合によってはすぐにも壁が崩れ落ちるという状況が起こりうることになりますね。
実験データ、実験の破壊の様子、想定される壁倍率や考察などについては、担当のグループでまとめてもらい、合同で発表会を行う予定です。皆さん、ごくろうさまでした。(さのはるひと)
実験風景
試験はタイロッドを左右表裏4本それぞれにおよそ100kgfの荷重を懸けた状態で、押し引き繰り返し反復截荷で行ないます。変形をパソコンで読み取りながら、手押しポンプで結ばれた油圧ジャッキで荷重をかけて行きます。
画像は変形が1/30radの状態のものです。壁の回転によって、引張り側に浮き上がりが生じ、圧縮側に圧壊が見られます。1/60rad付近で割れが見られ、1/30radでしっかり割れていますね。すでにこの辺りで、裏側では釘の頭がボードから抜けつつあり、下地の桟からの隙間が見られています。耐力は1/150〜1/90radというい比較的小さな変形時にすでにピークに達しており、この辺りではすでに落ちて来ています。
逆の引き側に荷重を懸けつつあるところで、突然、ボード壁が表側に大きく座屈し、耐力はがたんと落ちてしまいました。こうなると、もう実験は終了です。皆で表裏を観察して、荷重を戻した途端、ボードは全体がばたんとフレームから外れて倒れました。実際の大地震を想定すれば、たとえば1995年の阪神淡路の震災では、場合によってはすぐにも壁が崩れ落ちるという状況が起こりうることになりますね。
実験データ、実験の破壊の様子、想定される壁倍率や考察などについては、担当のグループでまとめてもらい、合同で発表会を行う予定です。皆さん、ごくろうさまでした。(さのはるひと)
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