京北室谷(しったん)で恒例となっている茅刈りに行ってきました。「京北の木で家をつくろうネットワーク」のみなさんとともに室谷の茅葺き民家を修復するための茅刈りを始めて4年目になります。のんびりとした茅刈り作業にかこつけて、晩秋の山里の風景とおいしい料理を堪能しました。
修復しようという家は、京都市北区の山里に住んでおられる画家夫婦が所有されている茅葺き民家です。ふだん留守にしていることもあって、全体に傷みもあるのですが、とにかく屋根を何とか雨漏りしないように保たねばなりません。
朝、到着すると、妻面にある煙出しから薄く紫煙が立ち、何か家の生命感が感じられてじ~んと来ました。お母さんが土間にあるかまどを炊いているんですね。吹き竹で火を熾しているのを学生が興味深く覗いていました。ここでは水も山から引いているものをそのまま使っていて、昔のまんまです。
昨年、茅を刈った後に株をきれいに刈り揃え、翌年のいい茅を期待したのですが、若芽を鹿に食べられてしまったようで、茅が育っていませんでした。残念ながら収穫量は例年の半分ほどに。最近は山里での獣害報告が多々ありますが、滋賀県の別の茅刈りでも茅場がダメになってしまっています。近年冬の雪が少ないので、個体数が相当に増えてしまっているようです。鹿が食べなかった道端の茅を刈り、何とか軽トラック3杯くらいの量を確保しました。
お昼はいつものおばあちゃんの美味しい芋粥と汁もの。薪で炊かれた地元のお米、野菜、水の料理の自然のおいしさはいいものですね。皆、動けなくなるほどたくさんいただきました。
陽も傾く頃に茅の束を20束ずつ「鉾」と呼んでいる立て干し塔に立てて行きます。こうして霜露に当て、雪に埋もれながら、春まで置いておくことで、癖をとって行きます。この日は全部で7基の鉾が立ち、記念写真を撮る頃にはすっかり薄暗くなってしまっていました。みなさん、お疲れさまでした。また来年、たのしく茅刈りしましょう!(さのはるひと)
修復しようという家は、京都市北区の山里に住んでおられる画家夫婦が所有されている茅葺き民家です。ふだん留守にしていることもあって、全体に傷みもあるのですが、とにかく屋根を何とか雨漏りしないように保たねばなりません。
朝、到着すると、妻面にある煙出しから薄く紫煙が立ち、何か家の生命感が感じられてじ~んと来ました。お母さんが土間にあるかまどを炊いているんですね。吹き竹で火を熾しているのを学生が興味深く覗いていました。ここでは水も山から引いているものをそのまま使っていて、昔のまんまです。
昨年、茅を刈った後に株をきれいに刈り揃え、翌年のいい茅を期待したのですが、若芽を鹿に食べられてしまったようで、茅が育っていませんでした。残念ながら収穫量は例年の半分ほどに。最近は山里での獣害報告が多々ありますが、滋賀県の別の茅刈りでも茅場がダメになってしまっています。近年冬の雪が少ないので、個体数が相当に増えてしまっているようです。鹿が食べなかった道端の茅を刈り、何とか軽トラック3杯くらいの量を確保しました。
お昼はいつものおばあちゃんの美味しい芋粥と汁もの。薪で炊かれた地元のお米、野菜、水の料理の自然のおいしさはいいものですね。皆、動けなくなるほどたくさんいただきました。
陽も傾く頃に茅の束を20束ずつ「鉾」と呼んでいる立て干し塔に立てて行きます。こうして霜露に当て、雪に埋もれながら、春まで置いておくことで、癖をとって行きます。この日は全部で7基の鉾が立ち、記念写真を撮る頃にはすっかり薄暗くなってしまっていました。みなさん、お疲れさまでした。また来年、たのしく茅刈りしましょう!(さのはるひと)
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