吉村順三に惹かれ、山荘風の街並みをつくろうというグループに所属しました。いろんな自然の風景や山荘作品を見ながら、プランを考えました。
平面的にはできるだけ正方形の部屋になるよう意識してましたが、二階の突きだしている部分をポイントとして付け加えています。まあまあよかったかなと思っています。
玄関扉を開けた時にすぐ目の前に広がる階段のある吹き抜けの見え方にはちょっとこだわっています。
1階に個室や水回りの部屋を配置し、2階に共有スペースとして、自然に2階に誘い込まれるように意識しています。また階段に沿って大きな本棚を置いて、階段をより楽しく使えるように考えました。
山荘なので、庭にもしっかり気を配り、南北方面に大きな緑が欲しいこと、1年を通じてどこかに花が咲いていること、匂いのある草花を植えたい、風が通ったときに葉のこすれる音がでるようにしたい、などなど、できるだけ飽きの来ない庭をつくりたいと思いました。
模型写真
平面図と室内パース
反省点としては、東側の立面が少し間のびしていると感じました。窓を増やしたり、位置を変えるなどで改善していけばいいのかなと思っています。
もっと積極的にいろいろチャレンジして、経験を積み、もっと皆からいいなあと思ってもらえるものをつくれるよう、努力していきます!
建築科1年 平山優陽
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「光と木の温もりを感じることのできる家」
山荘グループということで、ログハウスを設計することにしました。仕切りを少なくし解放感と暖かさを意識しています。
吹き抜けを大きめに設けて、家の中に入る天窓からの採光を生かすようにしました。
1階の納戸は玄関と同じように、半分を土間にして屋外で使う物などを片付けられるようになっています。
この平面図では上が南ですが、南側のデッキを大きく取ってあり、ちょっとした憩いの場になります。雪と薪ストーブがログハウスのイメージだったので、煙突をつけ、基礎の立ち上がりを1メートルと高めに設計しています。
玄関、勝手口、南側のデッキには階段で上がれるようになっています。特に2階の子供室に行くための曲がった廊下が気に入っています。
雪が多い所の建物ですので、屋根は10寸勾配の傾斜の大きい屋根にして、雪が落ちるようにしています。模型では表せていませんが、屋根の仕上げ材はウッドシングルを使い、壁は丸太を組んだものです。
図面を書いて模型にしてみたところ、南(客室)側は1階のデッキのみで、少し物足りない感じになってしまいましたが、北(玄関)側はデッキとベランダで華やかにすることができました。
僕のイメージに近いものを作ることができたので、満足のいく作品となりました。
平井 大嗣
建築科1年の平山です。6月からやっていた住宅設計のプレゼンの日がやってきました。模型をがんばってつくりました。3日も寝てないです。(眠い〜!)で、どうだったかって?大丈夫、自信あります!
朝から皆で皆の作品を見て回って、採点します。採点は意匠計画と図面、模型、パースなど、それにまち並みグループ発表の点が加わります。ほかの人の作品を見るのもいい勉強になります。この点数がそのまま皆の評価点となり、成績になるので、いい加減につけられません。だから、採点に時間がかかります。みんなもまじめにつけておくれ!
一応、皆の採点が終わったところで、まち並みグループ毎の発表です。それぞれの模型を合わせて、全体のまち並みがうまくできたかどうか、それぞれ、どのようなまち並み意識をもって設計を行ったか、結果、うまくできたのかどうか、話します。
グループごとにまち並みの成果はさまざまでした。あまりグループごとに議論や検討ができなかったな〜。正直、自分の家のことで頭がいっぱいでした。
最後にぼくたちのグループ、「山荘風の家が建ち並ぶまち」の発表です。山荘だけに、屋根の勾配がきつく、屋根の存在感が大きいだけに、並べると迫力がありました。ルールでどの家にもストーブをつけるというのがあったので、ちゃんと皆の家の屋根に煙突が。ちょっと嬉しくなりました。皆の表情からも、先生の評価も、まち並みコンクールで1等賞をいただきました。やったね!みんな、よくがんばった!
(平山でした。作品で今年のグランプリをいただきました!)
9月に入って前期試験期間となり、学生はしばらく木工作業から遠ざかる。現場はしずかなものだ。一人、多田君がこつこつ造作仕事をしている。
まず、表の格子のつづきに、組み入れの格子をやってもらった。隣の大工板野さんの仕事を汚さないよう、入念の仕事。さすが多田君、きちんとやってくれた。素晴らしい!これは経験がないと、うまくいかない仕事だ。
その次はあちこちにある鴨居を入れてもらう。まずは厄介な片引きの鴨居。その上の小壁に入っている貫に立つ貫を仕込みながらの仕事なので、一日に1〜2カ所くらいしか進まない。でも、手を抜いたら建具がちゃんと動かない。こういうときの多田君の動きにはあまり無駄がない。見ていてもいいものです。
通り庇の野地板を打つためには、破風板という両脇の飾りを入れねばならない。これが意匠的にはとても重要なので、ああだこうだと話しながら、寸法やカーブの具合を決めていく。決めるのは僕の仕事なんだけれども、板のきれいな木目を見ていると、ベニア板のようにカーブが決められない。取付けてから、何か違う。大屋根にむくりをつけられなかったので、通り庇にもむくりをつけず、直線でやろうとしたのだが、展示場の入口近くから見ると、やはり、柔らかなカーブが欲しくなる。ごめん、やり直そう。
結局、ああだこうだと、2度も3度もやり直すことになった。削ってしまった柱は埋木をしてもらわねばならないし、あちこち削り直さねば納まらない。大いに多田君の手を煩わせてしまった。最初から図面で描いた通りにやればよかったのだけれども、木目を見て感覚が狂ってしまったらしい。本当にごめんなさい。
大いに反省。
(さのはるひと)
(試験体No.1の実験風景)
今年の構造実験は一連の土壁の耐震性能を見るもので、とくに平成の京町家で用いている土壁を検証してみることになっている。
まだ後期授業は始まっていないけれども、一足先に後期の授業である実験を行うことにした。土壁試験体をつくるのに時間がかかるからである。ここに載っているのは、実は修学旅行で土壁塗り体験を行った中学生たちがこしらえた土壁を仕上げたものである。
今年は5チーム、5試験体を実験するが、これもその1で、まず手本に行う見本のようなものだ。 チームといっても、今回は岡君と石原さんが担当。手順を教えて、一人は油圧ジャッキを操作し、それに合わせてパソコン操作によってデータを記録していく。
このNo.1は通常の土で塗ったものだが、厚い貫が5段入った手強い壁である。土はスサが多く入った柔らかなものだけに、初期の耐力はさほどではないが、粘り強い耐力をもつ壁であることが予想される。
水平に加力をおこなう実験では、桁の水平変移を規準に荷重を測定し、土壁の変形の具合を目測していく。変移は1/300rad(9.1mm)から繰り返して行くが、1/150rad(18.2mm)が壁倍率を見る特定変移角として、一つの規準となる。が、実際の変化としては、隅にいくらか隙間が開くくらいで、何と言うことはない。倍の1/60rad(45.5mm)ほどになると、あちこちにクラックが見えて来る。
上の写真の右はずっと変形が進んで1/20rad(135mm)を超えたくらいの最終状態を撮影したもの。
縦の竹小舞が表になっていることから、こちら側では竹小舞の上に塗られた土層に斜めにクラックが入る、いわゆる剪断破壊の様子が見えている。裏側を覗き込むと、貫に沿ってクラックがおおきく入り、部分的に面外座屈の様子も見られる。
記録したデータをグラフに表示した。 押し引きがー、+となっている。+の側とーの側とで強度がずいぶん異なるのは、タイロッドの懸ける位置がちょっとずれていたことによるのかもしれない。 結果的には、特定変形角に対応する耐力から、壁倍率はかろうじて1.5ほどであるが、ばらつき係数を乗じると、もっと小さい値となる。やはり柔らかめの土を使っていること、塗り方がどうしても大雑把のために、貫回りやちり回りに隙間ができていることによるのだろう。一方、最大耐力は、1t を超えているのだから、立派なものだ。厚い貫が5段に組まれていることによるものと思われる。
(さのはるひと)
今年の構造実験は一連の土壁の耐震性能を見るもので、とくに平成の京町家で用いている土壁を検証してみることになっている。
まだ後期授業は始まっていないけれども、一足先に後期の授業である実験を行うことにした。土壁試験体をつくるのに時間がかかるからである。ここに載っているのは、実は修学旅行で土壁塗り体験を行った中学生たちがこしらえた土壁を仕上げたものである。
今年は5チーム、5試験体を実験するが、これもその1で、まず手本に行う見本のようなものだ。 チームといっても、今回は岡君と石原さんが担当。手順を教えて、一人は油圧ジャッキを操作し、それに合わせてパソコン操作によってデータを記録していく。
このNo.1は通常の土で塗ったものだが、厚い貫が5段入った手強い壁である。土はスサが多く入った柔らかなものだけに、初期の耐力はさほどではないが、粘り強い耐力をもつ壁であることが予想される。
水平に加力をおこなう実験では、桁の水平変移を規準に荷重を測定し、土壁の変形の具合を目測していく。変移は1/300rad(9.1mm)から繰り返して行くが、1/150rad(18.2mm)が壁倍率を見る特定変移角として、一つの規準となる。が、実際の変化としては、隅にいくらか隙間が開くくらいで、何と言うことはない。倍の1/60rad(45.5mm)ほどになると、あちこちにクラックが見えて来る。
上の写真の右はずっと変形が進んで1/20rad(135mm)を超えたくらいの最終状態を撮影したもの。
縦の竹小舞が表になっていることから、こちら側では竹小舞の上に塗られた土層に斜めにクラックが入る、いわゆる剪断破壊の様子が見えている。裏側を覗き込むと、貫に沿ってクラックがおおきく入り、部分的に面外座屈の様子も見られる。
記録したデータをグラフに表示した。 押し引きがー、+となっている。+の側とーの側とで強度がずいぶん異なるのは、タイロッドの懸ける位置がちょっとずれていたことによるのかもしれない。 結果的には、特定変形角に対応する耐力から、壁倍率はかろうじて1.5ほどであるが、ばらつき係数を乗じると、もっと小さい値となる。やはり柔らかめの土を使っていること、塗り方がどうしても大雑把のために、貫回りやちり回りに隙間ができていることによるのだろう。一方、最大耐力は、1t を超えているのだから、立派なものだ。厚い貫が5段に組まれていることによるものと思われる。
(さのはるひと)
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