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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 建築科1年の設計製図で進めている木造住宅設計は、各自の草案を練って、ケント紙上で進めるケント草案にいたっています。去る5日、中間発表を行いました。一人一人がビデオで映された草案を用いて、自分の設計案を説明します。それを聞いて、質疑応答しながら評価採点をおこなうのですが、けっこう時間がかかり、2/3ほどが終わったあたりで、お昼休みも過ぎてしまっていました。

クラスの採点から、人気の高かった作品4点を紹介しましょう。
(以下の4点は評価順ではありません。)

1 『人とペットが暮らす家」(by いっしー 所属:洋風の家並みグループ)

ishiharas.jpg

 いかにも女の子らしい可愛い家。(画像に見える外壁のピンクはもうちょっと黄色っぽくやわらかな色です。)広く取り込まれたポーチから玄関に入り、ホールから各室にアクセス。ほとんどが吹き抜けたリビングダイニングからは2階の子ども室の窓が見えています。(2階の平面に吹抜け部分も描こう。)柔らかな手描きの線に水彩絵で巧みに着彩された魅力的なプレゼンは、プロヴァンス風のデザイン(スペイン瓦とありますが、)とともに、とても魅力的でした。無理のない平面計画に、それぞれの空間に魅力を持たせようという配慮が感じられます。ペットは猫のようですね。 

2 『ヨーロッパ風の家』(by サトミン 所属:洋風の家並みグループ)

kusakabes.jpg

 これまた女の子らしい作品。隅々まで気をくばって、落ち着いたいい家になっています。
吹き抜けた玄関とホールが一体となった大きな空間に階段が据えられ、やはり吹抜けて二階のオープンなワークルームとつながったリビングとともに、魅力的な空間をつくり出しています。テーマとして、住人それぞれの視覚のありかたを考えたとあります。そっけない北面に、窓と入口をうまくあしらって、とても魅力的なファサード。どこで覚えたのか、このポーチルーフもよく効いていて、とても18歳の子の作品とは思えないですね。


3 『環境共生の家』(by オ〜サワ 所属:環境共生住宅のまちづくりグループ)

oosawas.jpg
 さすが、オ〜サワさん、すべてに手抜かりがありません。「お気に入り住宅」で完成された環境共生住宅のモデルを紹介していましたが、それを学んだ上で案を練るというのは、たいへんな苦労のはずです。ここではリビングに<ほりこたつセット>をしつらえて、全体にとりとめもなく広がろうとする空間に居場所を定着させようという試みが見られますが、さて、どうでしょうか。この後、室内空間の魅力をパースに描いてもらいますので、それを楽しみにしましょう。ちなみに、カーポートの背後にある3つの四角は、家庭菜園なんだそうです。


4 『Elemental architecture』(by ムグルマ 所属:環境共生住宅のまちづくりグループ)

mugurumas.jpg

 周囲の自然のみならず、家族もまた自然の1であるとして、それらと触れ合い、鑑賞することで豊かな人格形成を意図したと説明にあります。スキップフロアー、回遊性、無窓の小室 などなど、多様な身体感覚を通して得られる居心地よさを装置化して納める家なるもの、を求めた作品と見ました。確かにふつうの家づくりではお目にかかれない不思議な空間が各所に配されているようです。そういえば、僕も最初の住宅では、迷路のような家をつくったなあと、何やら懐かしい感じがします。きっとここを初めて訪れた小さな子どもたちはわーい、わーいと走り回ってこの家を冒険することでしょう。
 これまでの3つの作品が、なるべく単純で明快な空間構造の中にある豊かさを見いだそうとしているのに対して、ここでは、決してまとまろうとしない、入り組んだ迷宮性を保とうとしているところが、ずいぶん違うように思います。この異なる2方向は、建築空間が根本的にもっている二つの方向性とも言えるでしょうね。


 「洋風住宅」、「環境共生住宅」というテーマによるものとは思いますが、この4点を眺めてみますと、女性2人が同じような空間構造と単純な1体になろうとする全体のまとめかたをしているのに対して、男性2人は全く異なる内容であるにもかかわらず、メイン部分にサブの部分が横に加わった1.5とでもいうようなちょっと和風のまとめ方をしているところが興味深く思いました。

 この4点のほかにも面白い住宅作品があります。どうぞ最終発表をお楽しみに。(さの)




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shikibu0710a.jpg         
こんにゃく王子のナベです。毎日、あつくて、もうくにゃくにゃ。日曜日は右京区のウッドデッキ工事の屋根作業をしました。めちゃくちゃ暑い。この日、用意していったもの、いただいたものを含めて、一人でお茶やジュースを4リットルくらい飲みました。バールや差し金が熱くて持てないくらい日差しが強いです。

まず、広小舞を垂木の先端から15mm下げた位置に打ちます。そこから30cm間隔で、小舞を打って行きます。端は垂木の外面に合わせて打ちます。後で破風板を取付けるのだそうです。

瓦屋根の軒下は狭くて、腹這いになってもぐり込まないと打てません。今回はビスではなくて、釘を打っています。狭いところで釘を打つ練習になりました。あははは..、汗だくです。

何だか頭がくらくらして来ました。ちょっと一休み。お茶をぐいぐい飲んで、何とか復帰しました。こんにゃく王子は水が切れると危ないのです。

昼食の後、気を取り直して、ポリカーボネイトの波板を並べ、出を調整して、傘釘で留めて行きます。これは昨年、京北の木匠塾で経験済みとはいうものの、きれいに揃えて打つというのは、なかなかたいへん。



shikibu0710.jpg
       あまりに暑いのと、学校の軽トラを別件で使うとのこと
   で、早めに作業を終えて、学校に戻りました。破風と残
   の釘打は次回に。次は床板もできるぞ。

 (何か今日は仕事した気分    ♪  
                                     湯で上りこんにゃく王子でした)











ナベ:あついよ〜! もう梅雨も明けて、作業場は熱地獄だ〜!
サノ:じゃあ、京北に行こうか。研修棟の進入路をやってしまおうよ。
オ〜タ:その方が涼しそうっすね。

ということで、一同、京北へ向かいました。タダさんも、戸の調整が必要とかで、一緒です。

 kenshu07091.jpg

ナベ:京北も暑いじゃ〜ん!
オ〜タ:みたいっすね。

まずモルタルをこねて、ぐるりの石を固定します。それはサノ先生にまかせて、ナベとオ〜タはまた石を拾い集めに。もう、あせぐっしょり。

ナベ:石がごつごつしていて、車がパンクしそうです。
サノ:砕石を目つぶしに入れるから大丈夫だよ。

サノ先生、建材屋に行って、軽トラにいっぱいビリという小粒の砕石を積んで帰ってきました。
タダさんはもう自分の仕事は終えて、一服してます。みんなでビリを敷き詰め、もう、くたくた。
用意してきたお茶はすべて飲んじゃいました。

サノ:では、さっそく、軽トラで走ってみよう。
オ〜タ:え?もうっすか?早くないっすか?
サノ:砕石を敷けば、ちょっとくらい大丈夫だよ。

そんなわけないですよね。もう先生、強引なんだから...。おお、結構、幅がいっぱい。ミラーがぎりぎりだけど、ちゃんと入れました。ィエ〜イ!パチパチパチ。(こんにゃく王子拍手)


kenshu07092.jpg

これでながらくかかった研修棟の作業はすべて完了しました。みなさん、本当にお疲れさまでした。

ナベ:やっと一つ片付いた。次はウッドデッキをやってしまうんですね?
サノ:そうだね。明日、屋根を張ろう。床板もできるかな?
オ〜タ:鷹峯のショウギもやらなくちゃ。
サノ:雨で現場が出来ない日に家具ものをやるつもりが、案外、はやく梅雨が明けたね。
ナベ:昼は暑いので、晩にやろうかな。
オ〜タ:晩も変わらないっすよ。

(みなさん、熱中症に気をつけてください。暑さでよれよれの群馬出身こんにゃく王子でした)





shikibu07044.jpg

さて、いよいよウッドデッキです。サノ先生の図面では、柱、桁を北山杉丸太でつくると。土台組みは桧で、すべてほぞ差し。よしやまちの作業場に長い桁丸太が搬入されてきました。先生に教わる通り、両端に墨付け、心墨を打ちます。丸太柱も同様に。丸太同志の仕口には、ヒカリ付けという合わせ方をします。放課後1日あれば、できるよと言われても、全然だめです。3日もかかってしまいました。

shikibutei07047.jpg

    

土台組みにも2日ほど。しかも間違えてしまって、新しい材でやりなおし。気を付けたのにな~。

桁には垂木を受ける堀込をつけます。どうやってつけるんだい?先生、わかりません。

原寸を引けって?図面見てもよくわからないんだもん。そうだ、タダさんに教えてもらおうっと。


shikibu07045.jpg

この土日でやってしまいます。柱の根元を基礎石に合わせて、建ててやると、おお、自立しています!!

感動の写真。

土台を差し込み、組み立てていきます。何だか堅くて入らないよ~。レイのばか~。

土台が何とか組みあがり、水平に調整して、束の長さを調整します。こうしてみると、結構、土間は斜めってますな~。平と思ったら大間違いなんだ。

既存テラスにアンカーを打って、ボルトで引っ張って固定します。ふ~ん、こんな風にやるんだ。

明日の日曜日は来れないので、レイ、頼んだよ。     (こんにゃく王子ナベでした)



shikibu07046.jpg

翌日曜日、ナベさんお休み。オ~タが代わります。まず桁丸太を載せます。うまく行きました。

次は垂木掛けを取りつけます。位置と高さを合わせるのがたいへん。邪魔な雨どいやら照明器具やらをはずさせてもらい、何とか付きました。

垂木を掛けて行きます。ところが、勾配が合わない。なんで??

あんなに苦労して付けた桁丸太の勾配彫りが、見事に失敗! 何のための原寸図だったのかな~?
ナベさんのばか~。もう一度墨付けからやり直し。そんなこんなで、小舞までやるつもりが、垂木でこの日もおしまい。残念。床板と屋根はまたもやお預けとなりました。なかなか思うようには進まないものですね。ふう~。

(こんなんじゃ宮大工は遠い... オ~タでした。)
shikibu07041.jpg

 ナベ&オ~タ+レイ、鷹峯3人組みは、サノ先生のお手伝いで、右京区にある家のウッドデッキをこしらえることになりました。ちょっとの間、鷹峯作業は中断です。ここは年末にべんがら塗りをした家です。

初日は、デッキの屋根を受ける柱の基礎と、レンガでつくる流し台の基礎を打ちに行きました。
  
基礎石はホームセンターで買ってきた御影石をカットしてつかいます。既存のテラスからはみ出てしまうので、まずは基壇のコンクリート打ちから。型枠をこしらえて、コンクリートを練り、流しました。

流し台の基礎は勾配に合わせて、水平になるよう、周りに簡単な板を置いて、モルタルを流しました。

shikibu07042.jpg

 2日目は、型枠を外して、基礎石のレベルを正確にレーザーで測定し、図面に落とし、柱の長さを決定しました。その後、いよいよレンガを積んでいきます。やってみると、なかなかレベルを出すのがたいへん。目地を詰めるのにもてこずります。途中で、レンガを浮かすところは、アングルという鉄材をカッターで切断して、並べた上にレンガを置いていきます。なるほど。

shikibu07043.jpg

 3日目、ようやくレンガが積み終わりました。たいして大きくないのに、大変でした。思ったよりもモルタルが必要で、何度もセメントと砂を買いに走りました。夏の日差しが容赦なく照りつける中、とにかくお茶をひたすら飲んで、熱中症にならないように頑張りました。レンガは240箇くらい使いました。設計よりも、目地が太くなった分、5cmほど高くなってしまいましたが、ずいぶん丈夫な流し台ができあがりました。次はウッドデッキです。
がんばって刻みをやるぞ。                 (宮大工を目指すオ~タでした)

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