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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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木工基礎という授業がありますが、後期は椅子にチャレンジしています。めいめいが自分でデザインした椅子をヒノキの板1枚でつくるものです。今頃はもう終盤にかかり、追い込み期に入っています。もうほとんど出来ている者、まだほぞの加工に追われている者など進行速度はばらばらです。

冬は作業場が寒い!外は雪が舞っていて、作業場は暖房なく、すきまだらけ。でも、みんなよく頑張っていて、笑顔が絶えません。きっとものつくりが好きなんでしょうね。

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こちらはニシノ親分。何をやっても、自分の思っているレベルでないと、納得しない、いいこだわりをここでもキープしています。ほぼほぞ組はできたようです。仮組をして見せてくれました。後ろの転倒防止の翼がポイントですね。最終どんな形になるのか、楽しみです。

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基本的な形で仮組が出来上がると、隙間やガタを調整し、形を整え、サンダーを掛け、ボンドをつけて本組み、クランプなどで固定して、乾けば出来上がり。全体が組み上がり、形が見えて来ると嬉しくなってきます。初めて自分の椅子に腰掛けた時の喜びは格別のもので、ちょっと感動です。初めて自分で設計した建物の竣工の喜びもそうですが、特に椅子は身体にフィットしてくる感覚があり、頭で考えているものとは次元の違う喜び(あるいは違和感)を覚えます。
授業の最後には、みんなで完成した椅子を見せ合い、座り合って、品評会を予定しています。みんな頑張れ! (さのはるひと)




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 新年最初の作業は雪の中で始まりました。リーダーのイナガキです。正月の雪につづいて時々の雪が積もって、40cmほどになっていました。車はスタッドレスに履き替えて、なんとか近くまで。軽トラも4駆で助かりました。屋根から落ちた雪を掘って内部に進みます。香川県や静岡県から来た数人は、雪が初めてと、はしゃいでいます。

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 左手の山に上がって写真を。杉がたくさん折れ曲がっています。例年だと1月の雪はこれほど重くなく、さらさらと落ちて被害はないものだそうですが、今年の雪は湿って重く、京北のあちこちで深刻な被害が出ているようです。これも温暖化の影響でしょうね。

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 昨年末に引き続き、すじかいの残りと両妻面の杉板張りをしています。丸太の柱に沿わして張る最初と最後がとても難しいです。次回で何とか張り終われるでしょう。床の下地こしらえも同時並行で進めています。寒さで作業はたいへん。とくに手が冷たくかじかんで困ります。でも、時折晴れて陽が射してくれるのでありがたいです。吹雪になったら作業できません。今週末、また雪が降るとの予報。月曜日は大丈夫かな~?
(イナガキでした。)

12月4日、京北の奥にある室谷の茅葺民家に、京都建築専門学校の自然LOVEな仲間達と共に行ってきました。昼一年のホーリーがお伝えします。



茅葺民家のぬし、魅力満載のアケジさんの説明のもと、この茅葺民家の補修に使う茅を刈って干すお手伝い。
こんな広い畑に生えたすすきを夕方までに全部刈れるのかぁー?!
不安・・・。
そんな私をよそに、佐野先生を筆頭にスーザン、ダーホン、ミヤタケさん、ワタルはバシバシ刈っていきます。
佐野「すすきをしっかり掴んで曲げモーメントを利用して刈っていくと簡単だよ。」
ホーリー「ここで力学を使うのかぁ。さすが先生!!」
私も負けじと頑張っていましたが、コツを掴むまでなかなか難しい。
刈るのは男性に任せて、縛る方担当に変更。

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昼過ぎに半分まで終えてお待ちかねの昼ごはん。
民家では、アケジさんの奥さんらが、野菜の炊きもの、芋粥、黒豆ご飯のおにぎりを用意してくれました。
さぁー 食べるぞ!!
山の恵みに感謝して、いただきまぁーす!!
腹が減っては、刈りができぬ。
皆モリモリ食べました。ごちそうさまでした。

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充電完了!後半です。
前半とは違い要領を掴んだのかあっという間に刈ったどー。
クタクタになったけど、楽しかったぁ~。
日本のような温暖地での典型的な断熱屋根である茅葺き屋根。
伝統的な住まいづくりのお手伝いをさせてもらい、良い経験ができました。

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(夕日に揺れる茅畑に感動のホーリーでした)

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  お茶部部長のタロです☆ そろそろ世代交代の時期ですかね~広報担当のH田くんが7月からずっとブログをサボっているので、久しぶりの報告になります。すみません(-_-;)

11月吉日、神戸国際大学の留学生(引率の先生含め総勢12人!)を招いてお茶会を行ないました!!1時に来られると聞いていたのですが、なかなか来ないな~と思っていたら、学校の近くにある「二条城」でお弁当を食べて来られたとの由。この日は天気が好くて、ぽかぽか日和でしたからさぞ気持ち良かったでしょうね♪

お茶部は全員着物でお出迎えしたんですよ☆来られた留学生は中国系の方が多かったですが、フィリピンやアメリカ出身の方もいらっしゃいまいた。サノ先生が日本の着物や、よしやまち町家校舎の説明をされた後、部員でお茶のいただき方を簡単にレクチャー、さて、いざ本題のお茶会体験!!

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暖かい日差しが差し込むよしやまち校舎の2階にご案内し、お茶会がスタートです☆
本日の亭主はH田君、半東は私が担当しました。
お手前はお箱の「和敬(わけい)」手前で、お茶碗を2つ使用するお手前を披露しました。
お菓子は留学生各自が自分の食べたいものを持ってくるという、国際大学のS先生のユニークな発想!
お茶部員も留学生たちがどんなお菓子を選んだのか興味津々です。
最中やおまんじゅうを選んでいる方が多かったですね。
 
やはり皆さん正座が苦手のようで、最初は静かにスタートしましたが、「足をくずして下さい」と声を掛けてから、気軽な気持ちになってくださり、お喋りやお茶を点てているH田君の撮影会が始まったりと、なごやかな雰囲気のお茶会になりました♪
初めての抹茶が苦手な方がいたり、逆におかわりを希望してくださる方もいて、本格的ではないけれど、日本のお茶文化を楽しんでいただけて嬉しかったです。
おもてなしした側としてもお茶を知らない外国の方に接するよい体験となりました。


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私がお茶部員として参加できるお茶会もあと数回になりましたが、最後まで楽しいイベントを企画して盛り上げていくぞっっ(^▽^)丿 まずは初釜ですう。1月29日、よろしくね!
 
部長のタロでした☆ 
 

 京北合併記念の森は、わが木工チームが研修棟を建設している森のことです。20年ほど前にゴルフ場開発でブルが入り、計画が頓挫してそのまま放置されたままの京都市有林268ha、この山を京都市はどう見ているのか、林学者として元京大フィールド研教授の竹内典之氏はどうしようと考えておられるか、地元の林業家はどう思っているか、環境活動家はどうとらえているか、市民はこの森についてどのくらい知っているのだろうか?いろいろ関心があって、学校の市民講座でシンポジウムを企画した次第です。

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シンポジウム第一部は竹内氏の基調報告「日本に健全な森をつくり直すために」:
かつて日本の森は伐採、荒廃、造林を繰り返してつくってきたこと、今日、手入れが行き届かない森が増加し、林業が危機的状況にあることを指摘、今後は、真の産業として林業を再生しなくてはならない。その実現のために、山側では、放置林に手を入れて長伐期で大径木を育てること、町側では、森を生かす木造のスタンダードを確立すること、中間では、流通を明確にすることが求められる。
基本的に、森林を救うのは林業だという見方ですね。経済行為がなくては森林(人工林)は維持されないと。

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第二部は6名のパネリストによるコメントに始まりました。
◎構想の実現に加えて、生物多様性の保全に力を入れたい(三嶋陽治京都市林業振興課長)
◎森林整備モデルとしてと同時に、この森の古道に存する古墳などの歴史的文化財や京北の生活文化資源を保全し、市民に触れてもらう(塔下守林業研究会会長)
◎林業が抱える課題を克服するためにも、この森を通じて広く京都市民が山や林業について知ってもらうことに期待したい。(吹上弘之京北森林組合参事)
◎企業の社会貢献活動としての環境マネジメントを指導してきた中で、まずフィールドの調査を行ってからその山の自然に沿った形で環境保全を考えている。この森を市民にとって意味のある総合的な環境学習のフィールドとして生かして欲しい(西本雅則いきもの多様性研究所事務局長)
◎都会の景観保全は規制が有効であるが、農山村の場合には支援が必要だ。京北の家はもちろん、畑や庭、山の木まで、生活文化のあらわれであり、これを次世代につなげていく手伝いを考えて行きたい(神吉紀代子京大准教授)
◎環境とか水源確保とか、いろいろな森林の機能が言われる中で、基本は森林が土壌を豊かにすることだと考えている。日本の森林の特色のひとつは、荒された土地でも、森林は自然に自分で回復していくところにある。ただし、近年は松枯れや鹿の害などがこれを阻んでいる(竹内典之京大名誉教授)
 
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京都市では、この森の利用構想において、基本コンセプトは、「環境共生の森づくり」のモデルとして市民や民間活力の活動に期待している。が、林業家の見るところ、これまではこうした一般市民の活動はまだまだちょっとした体験学習の域を出ず、森自体の健全化にはほとんど効果が見られない。結局のところ、森林の健全化には、林業のプロの手によるしかないと。しかしながら、山はプロに任せておけばいいということにはならない。市民はつとめて山に関心し、折に触れて山に入り、そこで直接手を下さずとも、観察し、学ぶことがとても大切だ。

会場からこれからの時代、われわれにどんな建築の仕事があるのか?と、学校の学生君から質問が出た。こうした環境共生という制約は、逆にこういう問題に応えた建築を生かせるチャンスだと思って励むべきだ(神吉氏)。竹内氏の話しにもあったように、現在こそ、森を生かす木造建築の基本的なスタンダードが真剣に考えられなくてはならないのである。  (さのはるひと)


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