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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 さて、がんばって作ってきた校門も大工仕事はすべて終了、いよいよ最終段階に来ました。白木のままがいいなあと思うのですが、1年でずいぶん日に焼けて黒くなってしまっています。先日からペーパーをかけて元の白い肌にしていますが、このままではまたすぐに黒く汚れてしまうので、当初の計画通り、ベンガラを塗ろうということになりました。まずは見本塗りです。柿渋のみのもの、ベンガラを薄く柿渋で溶いたもの、それに墨を注したもの、桐油で上掛けしたものなど、サンプル塗をしました。
さの先生の言う通り、ひのきは柿渋もベンガラも、木目の向きによる染み込みの違いから、斑になってしまいます。杉はきれいに染まるのですが。

 表のゲートに並べて、どの色にするか、検討です。うっすらとベンガラを薄く延ばして塗ったものがまだいいね、ということになりました。さの先生から、ペーパーをもっと丁寧にかけるよう指示が出て、また午後からペーパー掛けの仕事です。2,3日、本当に紅く染めていいのかどうか、頭を冷やして見直そうということにしました。僕にはわかりません。ミウラリーダーは紅くしたくないようです。コーダイは試験のことで頭がいっぱいです。はてさて、どうしたものか。  (ジュンでした)
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 クリ坊です。後期の木工授業は精度をあげようと、家具の製作をやっています。まずは風呂の腰掛をつくりましたが、それに続いて、学校に置く椅子とベンチ、ベランダのスノコを製作することにしました。僕は大工志望グループ5名とともに大きなベンチに挑戦します。さの先生の標準的な図面をもとに、作業場に残っている材木に合わせて寸法を見直し、部材を挽き割り、プレーナーで調整します。必要な部材が揃うまでがたいへんだということがわかりました。

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 もう残された授業回数が少なくなり、主要な部分は組立てができたものの、座板や背板などの取り付け作業がまだまだ手間がかかります。ほかのグループも同様ですが、さて、出来上がるのかなぁ?
(大きなベンチ製作グループリーダーのクリ坊)

さの:
 ふだん使ってくれる後輩たちに恥ずかしくないようにしよう。出来上がるまで授業はあると思って頑張ってね。




 今年に入り、突然、学校の向かいにある2軒の町家が解体され、駐車場になるという話が飛び込んできました。何ということ!以前から、クリーニング屋さんには店をたたむときには相談してねと言っておいたのに。改修して、学生のためのカフェにしたかった。夜間の学生さんたちのために、軽い食べ物を廉価に提供できる学生カフェの夢は淡くも消えてしまいました。

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 1月21日、せめて建具などを譲っていただきたいと、解体業者さんに掛け合い、いくつかいただくことができました。現在、学生たちで改修工事をしている東寺町家に使えそうなものもあります。レナ坊からも、天井板が欲しいと言われ、ジョー、ミウラ君を連れて天井をはがしに。ネズミのフンを頭からかぶりながら、何とか必要な枚数を確保。町家を残すことはできませんでしたが、せめてもの部品をほかの町家に生かすことだけはできそうです。

 それにしても、せっかく学校の門に瓦屋根を載せて、周囲の町家のある風情に溶け込ませようとしている最中に、まさか向かいの町家が2軒とも消えてしまうなんて。これも普段から近隣の親しい付き合いが出来ていなかったためですね。速やかに反省。 この通りは京都府庁があり、京都御所、迎賓館を訪ねた各国の要人たちが通る由緒ある通りなので、何とか京都らしい風情をがんばって残して行きたいものです。空いた敷地に新築町家が建てられるよう、頑張るぞ。  (さのはるひと) 
先週日曜日に毎年恒例のお茶部による初釜を行いました。
亭主の一年生、オサキ君が直前に怪我をしてしまい、急遽二年生ジョウ君が亭主を務めました。

急な事であまりご招待できなかったのですが、
学校の先生方や町家改修でお世話になっている方などが来て下さり、
新年のごあいさつ、また今年度お茶部の顔ぶれを見ていただくことが出来ました。

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初釜の時期も少しすぎてしまったので、しつらえは春をイメージし、花は曙椿と黒文字の枝を。
今回のテーマは「身土不二」ということで(詳しくはよしやまち日記を→
お菓子はその言葉を社念とされている仙太郎菓子司の花びら餅を選びました。
京都で花びら餅を作られている和菓子屋さんは多いですが、
各店まったく味が違うので毎年食べ比べるのもおもしろいですね。

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またお茶会の後は部員達それぞれの出身県の郷土料理、熊本の「のっぺ汁」や長野の野沢菜などでおもてなしさせていただきました。
熊本出身の部員が2名いるということで熊本弁かるたなども登場!

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お忙しい中お越し頂きました皆様、本当にありがとうございました。
茶道部というほど作法は勉強できておらず、真心だけがとりえのお茶部ですが、楽しんでいただけましたなら幸いです。
お茶部のみんな、朝早くから着物を着たり料理の準備、後片付けなど本当にお疲れ様でした。
今年度も本校お茶部をどうぞ宜しくお願いいたします!

(よしやまち校舎 よしだれな)
 年が変わり、3グループの最後に試験体A、石膏ボードに中塗土を塗った耐力壁の水平加力実験を行いました。リーダーのミヤタケです。よろしくお願いいたします。期待としては、石膏ボードに石膏プラスターを塗った壁(試験体C)よりも、粘りがあるのではないかというものですが、さてどうでしょう。

jikken01141.JPG


 いつものように1/300rad から1/150、1/60、1/30、1/20~1/15rad 正負反復繰り返しで荷重をかけていきます。予想通り、初期耐力はあまり高くはないものの、石こうプラスターよりも繰り返しの際の耐力ダウンが少ないようです。ですが、1/60rad あたりから壁面が前面に出始め、全体に面外座屈を見せ、耐力はピークを過ぎてしまったようです。その後、変形を上げて行きますが、耐力はあまり上がらずまま、面外の座屈もそれほど大きくならずに、どうやらなんとか1/15rad までがんばってくれました。

 予想通り、初期剛性はさほど高くないけれども、変形性能はそこそこ認めていいようです。データを整理すると、壁倍率としては1.4倍と出ました。(ばらつきを無視、終局耐力で決定)。これでABCすべての実験が終わりました。全員で記念写真です。

jikken01142.JPG 構造実験参加者全員で記念写真

 3体のデータをさの先生が整理してくれました。結果をグラフにまとめてご覧いただきましょう。
壁倍率は、3体とも終局耐力で決定し、

    A (胴縁+PB+せっこうプラスター) 1.40
    B (5段貫+PB+中塗土)      1.67
    C (胴縁+PB+中塗土)       1.23

となっています。

ABCgraphs.JPG

 同じフレームで、同じ石膏ボードを用いて、下地、土塗りの種類が違うことで、グラフにあるような個性的な違いが出ています。AとBは石膏プラスターと中塗土の違い、AとCは胴縁と貫の違いです。壁倍率計算法で規定されている壁倍率は計算に当たって、ほぼ1/60rad 程度の変形までしか考慮していないようですので、それよりも大きな変形が考慮されていません。実験では、1/30rad から先がどう耐えるのか、どう壊れるのかを注目していますから、1/30rad で突然壊れた石こうプラスター塗りのBなどは、大地震の際には実際には具合が悪そうだと思われます。どこまで変形してもどんどん耐えていってくれる貫工法のCなどがやはり一番信頼がおけそうな気がしました。

 新築の木造住宅にあっては、基準法の壁倍率計算をクリアーしていれば、そこまで変形することはないとは思いますが、町家の耐震補強改修などにあっては、大きな変形に到ることが想定されますので、やはりこうした粘り強い耐力壁を適所に入れておきたいと思います。

 一連の実験の結果発表会を21日に行う予定になっています。各グループごとの発表ですが、どう工夫すればもっとよい壁になるか、グループごとに提案することになっています。また後日、報告をしたいと思います。 (ミヤタケでした。)
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