忍者ブログ
| Admin | Write | Comment |
[学校内のあれこれをお伝えします!]
2024/11. 10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30 
[407]  [406]  [405]  [404]  [403]  [402]  [401]  [400]  [399]  [398]  [397
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

DSCN2669.jpg

12月に入り、学生たちの外壁工事と並行して、多田棟梁の造作工事が淡々と進んで行きます。
まず、中の間の地袋の天板が取付けられました。これから土壁を塗って行くので、汚さないよ
うにしなくては。

DSCN3400.jpg

次に、掘りごたつです。畳の割り付けをきちんと出して、それにしたがって枠を
つけます。深さは35cmほど。底板に床暖房がつきます。側には杉板が断熱材を
介して取り付きます。なかなかたいへんな工事です。きれいにできあがりました。
これで床板を張れます。

DSCN3825.jpg

 もっとも難しい一つが、床の間の納まりです。床柱には、北山杉の丸太をタイコに落した
ものをつかっています。今回は左側に押入がつくので、左側は標準の内法高さ5尺7寸で、
鴨居がつき、右側に落し掛けがつきます。落し掛けには、町家にはあまりつかわない北山の
絞り丸太を使ってみました。下の床框にも絞り丸太をつかっています。茶室のスタイルですが、
それをざっくばらんにやってみようという趣旨です。
 議論し、あれこれ試してみたのが、落し掛けの納め方です。通常は右側にあるように、丸太
同志の納まりとして、丸みをきちんと拾って、ねぶり付かせるやり方ですが、どうもざっく
ばらんという行き方にそぐわない。あえて、思い切って、ずどんと切って、納めてみようと、
右側にあるように真っ直ぐ切り落として、つけてみました。高さも、茶室風の左側よりも、
ずっと高く、おおらかな感じで上げています。

DSCN3845.jpg

 この日はついに落し掛けを納めるだけで費やしてしまいました。多田君には、何度もつくり
直してもらい、一緒に勉強したものです。ちょっとしたことですが、とても大事な箇所ですね。
さて、この狙いがどう見えるか、出来上がってから、みなさんの感想を楽しみにしています。

                                   (さの)


PR
この記事へコメント
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
COLOR
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret
  • 京都建築専門学校
京都市のど真ん中府庁前で、創立60年の伝統を誇る小さいけれど真面目な建築学校です。ユニークで色々な経験を持った先生たちが揃っています。平成24年度入学願書受付中!
  • 最新コメント
[07/15 井上建築デザイン]
[11/22 キタオカ]
[06/15 これなが]
[06/15 これなが]
[05/03 馬場 裕]
  • ブログ内検索
Copyright © 京都建築専門学校 ニュースレター All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog
Graphics By R-C free web graphics  Template by Kaie
忍者ブログ [PR]