18日の竣工検査を目前に、最後の詰めに入って来ました。
この日は屋根屋さんたち瓦組合の青年部のみなさんが一気に塀の瓦を仕上げて
くださいました。
通常は角の塀瓦(目板付き)は垂れ付きをよく使うのですが、今回は垂れ無しのものをやってみました。
やってくれた青年部の方々も初めて使ってみたと。手間は同じくらいかかりますが、軽い線が出て、
意外にいいものだな〜と、好評でした。
最後に表で記念写真です。みなさん、ありがとうございました。これからもよろしく!
建具も急ピッチで建て込み作業が行われています。木製建具はおおよその寸法でできてはいますが、
一枚一枚、わずかな狂いを直して行きます。プロの仕事ですね。
表の格子も納められて行きます。今回の格子は、すべて無双と云う滑り板が仕込まれていて、開閉できる仕掛けになっています。ちょっと幅広で、無骨になるのですが、そんな格子もありかと、やってみました。
2階の置き床を納めてもらいました。家具としてつくって単に入れるだけなら、どうということはないのですが、隣の障子組が内部に出っ張っているために、狭い内部で組み立てねばならず、かなり手の込んだ仕事になってしまいました。苦労して納めてもらったところです。
この置き床は、床の間というよりは、ベンチに近いもので、どちらかな?と思うところが面白いでしょ。
1階座敷の押入襖は、京唐紙(きょうからかみ)という模様の入った和紙を張っています。今回は浅葱色の紙に銀キラ(雲母)で刷った「切り箔」の桐模様です。あまり目立たないものにしていますが、こうしてじんわりと模様が浮かび上がってくるところを眺めてもらいます。隣の六畳の地袋にはめられた小襖にも唐紙が納められています。こちらは「観世水」。よほど注意しないと見えて来ません。
2階の照明もすべてつきました。柔らかな光の具合がまあまあと思っています。たくさんぶら下げられるようにつくってありますので、いつか、学生たちで思い思いの照明器具をこしらえて、灯り展をやりたいですね。
さのはるひと
PR
この記事へコメント
- メニュー
- 最新記事
(07/28)
(07/10)
(07/02)
(06/17)
(06/16)
- 京都建築専門学校
京都市のど真ん中府庁前で、創立60年の伝統を誇る小さいけれど真面目な建築学校です。ユニークで色々な経験を持った先生たちが揃っています。平成24年度入学願書受付中!
- ブログ内検索
Copyright © 京都建築専門学校 ニュースレター All Rights Reserved.