2月26日、左官の山本忠和さんがミキサーで土を練っています。鮮やかなオレンジ色の土は「稲荷山黄土」という種類のもので、尾崎色土店さんでも高級品だそうです。
3月1日、黄土を塗る忠和さん。おお、きれい!通る人が思わず見て行きます。
2000年に学校のよしやまち町家をやった折りにも、黄土を表に塗りましたが、あの黄土とはまた違う種類なんだそうです。でも、昔の黄土とは違って、どうしてもサビが出て来て、色落ちしてしまうとのこと。
裏になる北面には、いわゆる「京白」という種類の土をやってみようと。忠和さんが、3種類のサンプルをつくってくれました。右の白っぽいのは白土に漆喰を3割ほど混ぜたもの、中央は白土のみ、左は白土に糊を混ぜたものだそうです。できれば、混ぜ物なしの白土だけでやりたいと思いましたが、水を掛けてみると、やや表面の土が流れ出ます。強い横殴りの雨のときにはかなり流れ出る可能性があると。ノリを混ぜたもので行こうということになりました。
尾崎色土店の尾崎親子が中塗り土を持ってきてくれました。自慢の稲荷山黄土の前で記念写真です。こんな素晴らしい土をいつまでもキープしておいて欲しいものです。もうなかなか採取できないと聞きます。そのために高価になり、いよいよ売れなくなって来ていると。こういう時にしっかり宣伝して、みなさんにもっと使ってもらいましょう。微力ながら、応援します。
(さの)
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