2月16日、わが卒業木工チームは東寺の近くにある町家の改修現場に出動です。昨年から町家研究室の改修活動で、レナさんたちの手で行われていて、僕たちも手伝ってます。今日はサノ先生の指示で、ゲートのべんがら塗りの合間をぬってここでの作業。現場ではレナさんが壁塗り作業をしていました。
僕ことコーダイはキッチンの壁面、タイルを張る下地をこしらえます。ジュンはサニタリーのベンガラ塗り、ミウラリーダーはトイレの腰板の下地を担当。早くしないと引越し期限が迫っています。サノ先生も手伝ってよ。
サノです。僕は隣の棟の西面がひどく傷んでいるので、これを直す作業の段取りを考えなくちゃね。こちらはすでに知り合いの工務店に頼んで、足元回りの修繕と補強をしてもらったんだけれども、西面は学生部隊でやろうと提案。この春休みに1年生部隊でやっつけるんだ。ツタがいっぱいに生えてカッコよかったけれども、家にとっては大敵。ツタにとっては栄養がある土壁なんて最高だからね。昨年に根っこを切ってもらい、もうすっかり枯れてる。焼き杉板もぼろぼろになって、まったく保護になっていない。焼き板はおよそ40年くらいは何とか持つようだけれども、60年ほど経てば、どこもこんな具合だね。意外に下の土壁はしっかりしているけれども、足元が腐っているので、重さに耐えかねて下にずり落ちている。昔の荒壁には砂利がたくさん入っていて、塗りにくかったろうけれども、強いように思う。
柱の状態もあまりよくないし、ひどい筋かいの入れ方がしてあるので、大きな地震が来たら、却って危ない壊れかたをするだろうね。何とか通し柱と胴差が使えそうなので、管柱を補強してできれば貫をかけて、土壁を健全にしてあげよう。焼き板は予算的に厳しそうなので、波トタンを張りましょう。
先ずは足場だね。丸太を京北の小塩から運んで、立てることにしよう。コーダイたちはレナさんの指示で東棟を頼みます。
(この町家の改修作業報告は「町家研究室のページ」を見てください。 コーダイでした。)
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