掲示板は当初から学生の手では難しいと判断し、工務店に依頼していましたが、デザインの決まらぬ板屋根と破風だけを学生で行なうとし、そこまでの箱をプロに拵えてもらいます。流石にプロ、きちんと仕事をします。学生よりも腕がいいのは言うまでもないけれども、はるかに丁寧に手をかけますから、それはいいものになるわけです。こんな仕事ぶりを学生たちにしっかり見て欲しいと思うのだけれども、悲しいかな、誰もいません。
一方、上では屋根屋の仕事。京都の瓦葺きの技術の一端が見られます。今回は無地の鎌唐草で、一文字と同様、合端合わせがちょっとうるさい仕事となります。澱みのない手際で軒付けの瓦が仕込まれて行く様子は見ていて飽きません。順に写真を撮らせていただきました。左から順に、瓦土をこねて置きます。上手は手を汚しませんな。瓦座を瓦のカーブに合わせてディスクで削り、瓦がうまく座るように調整します。幾度も瓦を置き直して合わせています。よし、となれば、瓦を据えて銅線で結びます。合端を確認して出来上がり。
およそ12mほどの軒を一人でほぼ一日かかって付けてもらっています。(さの)
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