庭では内藤さんたちが靴脱ぎ石を据えています。手前に見えているもともと敷地にあった靴脱ぎ石が合わず、この石は他所から買って来てもらいました。
「もう少し家に寄せてくださいな。少し高めにしましょう。」
2度もやり直してもらいました。
大きく重い石を運び入れるためにレッカーが用意されたので、ついでに、植木も入れることに。
仮植とはいっても、およその見当をつけて据えてみます。
今回の庭のイメージは、あまり定式にこだわらず、極力自然な山の中にいるような感じにできないかと注文を出しています。大きめのモミジが空を埋め、木陰に苔がいい感じに見えるようにと。
版築の壁が強いので、用意していた灯籠はやめにして、つくばいをメインにすることに。
モミジの位置を内藤さんたちが縁側から眺めています。3本を考えていたモミジを2本に減らして、モチの樹を隅に植えています。つくばいの脇にツバキを。具体的な位置は造園のお二人にお任せしました。
「うん、これでいいんだよな」
なんて言い合っているのでしょうか。
庭の傍らでは、中西君たちが刻んでいた塀を組み立てています。
ここまで来ると、どうすればいいのか、ずいぶん飲み込めていて、てきぱきとやってくれています。
頼もしいね。
版築の棟木との接続部分です。きちんと寸法が取れているようで、ちゃんと合いました。よかった。
貫を仕込み、えつり竹を納め、小舞竹を編んで行きます。すっかり手慣れていて、どんどん進みます。
今回はシュロ縄をつかって編んでいます。驚いたことに、シュロ縄の方が安いのです。長さも自分の好きなサイズにできるし、編みやすいと、学生君たちにも好評でした。
小舞をさっと編んだ勢いに乗せて、次の日には荒壁を付けています。
おいおい、まだ瓦も載ってないよ。「大丈夫です。シートを掛けておきますから。」
なるほど了解です。1年生も手伝いに来てくれていますね。
造園屋さんによる板石の配置。
「う〜ん、これはダメだなあ〜。」
前に板石をつかって庭をという絵を見せたこともあったので、それでこんな風にやってくれたのでしょうけれども、いかにせん、石が大きすぎて、庭一杯になってしまっています。
こんな風にならないかい?と、パソコンでおよそのイメージを描いてみました。
黄色い砂利は、雨落ちです。小さめの飛び石をつかってみようと。
せっかくがんばって敷いてくれた板石を剥がしてもらいました。ごめんなさい。
でも、この飛び石も変ですね。もうちょっと見当してみましょう。
(さのはるひと)
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