タロちゃんです。お久しぶり!はしゃいでいるうちに2年生になり、あっという間に連休が過ぎて、春の遠足です。今年は明治村。素敵な建物がいっぱいあるので、楽しみにしていました。敷地内に68もの建物があって、とても見切れないらしいけど、たくさん見るよりも、ひとつひとつしっかり見たいな~。先生について行って、あれこれ教えてもらおう!
絶好の天気!真っ青な入鹿池と新緑、なんじゃもんじゃの白い花ががまぶしく映えています。
まずは京都にあった聖ヨハネ教会堂。教会建築家ガ―ディナーの設計で、1階がレンガ造、2階が木造の聖堂になっています。聖堂は低いところまで小屋が降りて来ているので、天井が高~~い教会のイメージとはずいぶん違って、とても親密な感じ。天井が竹のすのこ貼りになっていてどこか日本的です。やさしく包んでくれる空間がとても気に入りました。一度、正面の鐘楼に登ってみたいな~。
上の画像の右は大明寺聖パウロ教会堂の内部です。小さくて、とても繊細で素敵です。窓のデザインが可愛くて好き。明治村の教会にはほかに聖ザビエル天主堂もあって、ステンドグラスがきれいでした。ちょうど合唱のコーラスも聴けて、すっかり聴き入ってしまいました。
帰りのバスの中で、恒例の感想発表会。皆で一番印象に残った建物を挙げて、どこが気に入ったかを話します。人気がもっとも高かったのは、東松家住宅、芝川又右衛門邸、幸田露伴先生蝸牛庵、旧帝国ホテルの4つでした。
画像の左二つが東松家です。表から見ると3階建てですが、中で案内されて行くと、何階建てなのかわからなくなってしまいます。1階は油問屋の店構えでどっしりとしていますが、上に上がると、お茶室や数寄座敷が複雑に絡んでいて、とても町家の中にいるような気がしません。要所要所で通り庭の吹き抜けに面していて、光と階下の音を得られるようになっています。とても趣味のよい家ですが、子供たちやお年寄りはどうやって生活していたんでしょうね?
西宮市から最近移された芝川邸は、武田五一の設計による別荘で、和様が入り混じった不思議なデザイン。とても明治建築には見えません。これも3階建てのような4階建てのような。見所の多いたくさんの要素が入り混じった建物です。1階にある廂のテラスが農家の縁側とベランダを混ぜ合わせたような感じで、とても気持ちがいいです。 昔の写真にも、ここでみなさんが食事を食べている風景がありました。
文豪幸田露伴の隅田川畔の住宅、蝸牛庵は、とくに縁側のいごこちのよさが挙げられていました。間取りを見ても、明治期にこんな素敵な自由度の高い住宅ができていることに驚かされました。
フランク・ロイド・ライトの旧帝国ホテル玄関部の素晴らしさは、圧倒的。有機的に入り組んだ空間は、単純な壁がひとつも見当たらない一方で、びっくりするくらい平面な天井!水平と垂直の線とボリュームの見事なアンサンブル!とても手の込んだ彫り物がびっしり並んでいるのに、うるさくならないのは流石っす!!
どれもすばらしい建築で、こんな設計ができるようになったらHAPPY!なんですが、どう勉強していったらいいのでしょうね? (見れなかった建築がたくさんあって後ろ髪を引かれっぱなしのタロちゃんでした)
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