建築科1年ではこの頃、木造住宅の設計課題に入ります。6戸からなる敷地に、まち並みルールをグループごとに提案する日が来ました。各グループで発表の準備をしています。写真は6戸の裏側に共有グリーンスペースをつくって生かそうというチームです。共有スペースをどう生かすか、各家にどういう関わり方を持ち得るか、開くか閉じるか、意見が分かれてなかなかまとまらない様子です。結局、各家の関わり方はそれぞれにまかせるという自然体で行こうということでしばらく設計を進めようということに。
先ほどのグループとは逆に、ぐるり外側になるべくグリーンオープンスペースをとって、まち景観を豊かにしようというチームです。芝生やシンボルツリー、低い生垣などのルールを決めています。
和風のまち並みを目ざすグループ。いぶし瓦のまち並みをつくるのだと。屋根勾配を4寸、壁は極力自然素材、塀は生垣ないし板塀とするなど、自然な感じを生かすようです。メンバーの中には、朝鮮の伝統住まいを主とする韓国人生徒も。なかなか屋根伏図もしっかり描き込んでいて、いい感じです。
ヨーロッパ風まち並み協定グループ。レンガ風の壁に漆喰の白を基調とした洋風建物とし、それに似合う庭と樹を植えること。木造住宅でレンガはちょっと使い方を工夫しないといけませんね。
最後は山荘、ログハウス景観グループ。吹き抜けにまきストーブ、日本の樹を植えるなどで楽しそうな山荘風景をつくるのだとか。ログハウスと梁柱の2種類を混ぜている。これも楽しそうですね。
全体を通じて、樹や自然にしたがった馴染みのよさそうな家並みがイメージされ、モダンデザインを張った個性的な設計の住宅は見られませんでした。ここまでの雰囲気では、今年はなかなかいいペースで設計を進めているようです。この調子で各自の住宅イメージをどんどん確実なものにして行って欲しいですね。次はラフなスタディ模型をつくってもらいながら、案を練って行きましょう。
(さの)
PR
この記事へコメント
- メニュー
- 最新記事
(07/28)
(07/10)
(07/02)
(06/17)
(06/16)
- 京都建築専門学校
京都市のど真ん中府庁前で、創立60年の伝統を誇る小さいけれど真面目な建築学校です。ユニークで色々な経験を持った先生たちが揃っています。平成24年度入学願書受付中!
- ブログ内検索
Copyright © 京都建築専門学校 ニュースレター All Rights Reserved.