デザイナー志望の1年生を対象に、建築のデザインへのアプローチを魚谷先生に教えてもらおうと、建築デザイン演習という選択授業を設けました。(2012年度からは特ゼミとなります)。12名ほどが受講しましたが、最後まで残ったのは6名。まあ、そんなところでしょう。残った6名はとてもよく成長してくれたと感心しております。さすが、魚谷先生、ありがとうございました。
テーマとしては、かつて私が教えていたものと同じ「植物園に建つ休憩所」を先生にお願いしました。魅力的な場所を捜し、そこをどう見るか、どう生かすか、休憩するとはどういうことなのか、小さく簡単な作物ではありますが、いくらでも掘り下げられる内容です。まただれでもアプローチしやすく、いろんな可能性があります。教える方にとっても、わくわくする楽しい演習となります。
結果、どうだったか、クサカベさんとイシハラさんに、作品を通して、紹介してもらおうと思います。
(さのはるひと)
建築科1年(もうすぐ2年)のイシハラです!ゼミでは“空間”をメインに設計を行います。現実主義の私にとって、材料も法規制も考えない設計というのは苦難の連続でしたが、包む・開く・高低差の作り出す空間の意味や建物だけではない全体の繋がりなど、今までの授業では教わらなかったことを学べて、かなり勉強になったことは確かです!個人の意見だけではなく、ゼミに参加している全員の意見を聞くことが出来るので、その都度アイデアやアドバイスを貰いながら様々な可能性を模索することが出来たのも、とても自分の為になりました。未だにふと『空間ってなんだろう?』と考えることもありますが、魚谷先生のゼミで学んだことを今後の設計にも活かしていきたいと思います。
コンセプトは『隠れた楽しみ』です。植物園には既存の休憩所(もしくは芝生地などの休憩ができる所)がたくさん有り、これ以上休憩するだけの場所はいらないという思いが念頭にありました。そこで、人が集まる賑やかな空間と人が寄り付かない静かな空間の狭間にあるといった敷地の特徴から、お互いの空間混ぜたら新しい空間が生まれるのではないかと模索し、その結果『休憩所+遊び場』という構造が出来上がりました。
まず建物全体をすっぽりと樹木で覆い、一部だけ露出させることで周囲の人々の興味を惹きます。入口は好奇心を上昇させる仕組みを持たせ、そこから地・中間・天と3つのエリアに分けて、それぞれ異なった特徴を設けます。地面からの高さや周りの木との関係を変えることで、休憩としての機能を備えた場所・遊び場としての機能を備えた場所を区別しました。“楽しみたいから入った建物”ではなく“気づいたら建物の中で楽しんでいた”という空間作りを目指したつもりです! (イシハラ)
クサカベです!初めの頃は、出来上がったものとは全く違うものを考えていましたが、魚谷先生に「どうせならドキドキする建築をつくらない?」と言われ、ドキドキってなんだ?とか、ドキドキする要素ってなんだ?とか。いちいち考えて、いちいち迷って、結論が出たら次の問題が出てきて。小さなことでも、可能性の広がりを探り、それを絞って選択・決定することの重要性を知りました。先生や他の人との意見交換で、自分にはない考え方を取り込めることがとてもいい刺激になりました。
テーマとしては、かつて私が教えていたものと同じ「植物園に建つ休憩所」を先生にお願いしました。魅力的な場所を捜し、そこをどう見るか、どう生かすか、休憩するとはどういうことなのか、小さく簡単な作物ではありますが、いくらでも掘り下げられる内容です。まただれでもアプローチしやすく、いろんな可能性があります。教える方にとっても、わくわくする楽しい演習となります。
結果、どうだったか、クサカベさんとイシハラさんに、作品を通して、紹介してもらおうと思います。
(さのはるひと)
建築科1年(もうすぐ2年)のイシハラです!ゼミでは“空間”をメインに設計を行います。現実主義の私にとって、材料も法規制も考えない設計というのは苦難の連続でしたが、包む・開く・高低差の作り出す空間の意味や建物だけではない全体の繋がりなど、今までの授業では教わらなかったことを学べて、かなり勉強になったことは確かです!個人の意見だけではなく、ゼミに参加している全員の意見を聞くことが出来るので、その都度アイデアやアドバイスを貰いながら様々な可能性を模索することが出来たのも、とても自分の為になりました。未だにふと『空間ってなんだろう?』と考えることもありますが、魚谷先生のゼミで学んだことを今後の設計にも活かしていきたいと思います。
コンセプトは『隠れた楽しみ』です。植物園には既存の休憩所(もしくは芝生地などの休憩ができる所)がたくさん有り、これ以上休憩するだけの場所はいらないという思いが念頭にありました。そこで、人が集まる賑やかな空間と人が寄り付かない静かな空間の狭間にあるといった敷地の特徴から、お互いの空間混ぜたら新しい空間が生まれるのではないかと模索し、その結果『休憩所+遊び場』という構造が出来上がりました。
まず建物全体をすっぽりと樹木で覆い、一部だけ露出させることで周囲の人々の興味を惹きます。入口は好奇心を上昇させる仕組みを持たせ、そこから地・中間・天と3つのエリアに分けて、それぞれ異なった特徴を設けます。地面からの高さや周りの木との関係を変えることで、休憩としての機能を備えた場所・遊び場としての機能を備えた場所を区別しました。“楽しみたいから入った建物”ではなく“気づいたら建物の中で楽しんでいた”という空間作りを目指したつもりです! (イシハラ)
クサカベです!初めの頃は、出来上がったものとは全く違うものを考えていましたが、魚谷先生に「どうせならドキドキする建築をつくらない?」と言われ、ドキドキってなんだ?とか、ドキドキする要素ってなんだ?とか。いちいち考えて、いちいち迷って、結論が出たら次の問題が出てきて。小さなことでも、可能性の広がりを探り、それを絞って選択・決定することの重要性を知りました。先生や他の人との意見交換で、自分にはない考え方を取り込めることがとてもいい刺激になりました。
この敷地はモミジや木漏れ日、小川のせせらぎなど自然を感じられる魅力的な場所です。なので、周囲の自然を生かしたいと思いました。小道に入って見えて来るのは、宝石のようなカタチをした不思議な物体。各面が異なる形をしていることで、見る場所によって異なる印象を与えてくれます。スタディ模型を何個も作って決めました。
開口部を少なくすることで内部と外部を分節し、また、出入口以外の開口をひとつにすることで自然と目を向けさせるというようなことも考えました。壁に囲まれていて圧迫感を感じるので、出来るだけ圧迫感を感じることのないよう、屋根も歪な形にし、高さもバラバラにすることで、上への目線を分散させまたものです。
休憩所ですが、内部には何も設置しません。小川を見るだけではなく、開口部から足を出して水に触れてみたり、寝転んでせせらぎを聞きながら、壁や天上に写る水面の光を見るなど、人によってそれぞれの楽しみ方をしてもらいたいです。 (クサカベ)
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