建築科1年のナベです。夏の木匠塾で制作していた京北の農家の小屋根を完成させようと、試験が終わったこの時期に1年生精鋭隊が集結、束や込み栓などの残っていた作業をやっつけて、9月27日、現地に組み立てに行きました。
この辺りによくある主屋と納屋との間のにわに、渡る屋根を懸けようというものです。高さの違う屋根に懸けるので、土台に下駄をはかせて調整します。土台に梁を渡り顎で架けて、束を差し込んで
留めます。いつの間にか、こんなことが出来ている自分に自分でカンシン。
材のほとんどは、解体した建物の材を使い回しています。夏の木匠塾では、釘を抜きながら、鉋をかけて苦労したものです。垂木をあらかじめ彫ったところに合わせて留めたところで、雨が。もう少しやりたかったのですが、仕方ない、この辺りでこの日は引き上げました。
10月1日は素晴らしい晴天!今日は仕上げるぞ!垂木に墨をつけて、小舞を打ちます。しっかりした小舞を留めると、屋根らしくなりました。そこにポリカーボネイトの波板を傘釘で留めて行きますが、これがなかなかたいへん。細い錐で下穴を開けながら留めることに。こんな作業、生まれて初めてだけに、下にいるサノ先生からオコラレてばかりです。
ほら、もうすっかり出来上がりました。知らぬ間に陽もずいぶん傾ていました。棟も波板を留めるのですが、何だかぐにゃぐにゃで、出来上がりがもう一つ。貫板を入れて一段揚げた方がよかったかも。サノ先生、これで終わりですか?
サノ:今回はここまでだな。破風板を入れるとサマになるんだが、後にしよう。まだもう一つ、厄介な廂をつくらねばならない。それからにしよう。みんなよく頑張ったね。
最後においらの決めポーズを。これが俺たちの最初の作品だぜぃ! (グンマのナベ)
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