さてさて、卒業制作インテリアコース「食堂プロジェクト」の様子です。
今日は定期的に行われているお施主さんご家族との打ち合わせの日。
あちらの希望もとりいれながら、こちらのイメージを伝えられるよう
毎回説明用のパースなどの準備物もかかせません。
いざ、打ち合わせ開始!
今まで授業やってきた設計課題と違い、目の前でお施主さんの反応が返ってくるので緊張します。
今日は細かい部分の作りつけ家具のデザインや、看板を含めたファサードのアイデアなど。
プレゼンにも少しづつ慣れてきて、満足いく打ち合わせが出来たようでした。
が・・・しかし!インテリアチームの仕事はこれだけではありません。
着々と進んでいる施工チームから届いた声。
TD棟梁:「もっと現場を見に来てよ!」
どうやら施主さんとのコミュニケーションやデザインを考えるのに一生懸命になっていて、
「現場に行く」という事が頭から抜けていたようです。
なんたって、今までの課題では現実に建物が建つ事は無く、プランを作り上げて発表をする事しかしてこなかったので…(!?)
現場で実際に作られていくのを確認することも、設計者の大事な仕事です。
また、施工チームの職人さんや業者さんとの密な打ち合わせ、信頼関係が
共同作業で現実の物を作っていくうえで出来上がりに一番関係するのです。
現場に行くと、色々な事が見えてきました。
アヤカ:「わぁ、こんなに電気配線が出てくるんや!」
作業中の電気屋さんに聞いてみると、インターネットやエアコン、照明のスイッチなど図面どおりにするとこんな量になるそうです。
電気屋さん:「古い建物でも住まい手さんはは現代生活を求めはるからね。
設備をどうやって収めていくかは設計の大事な仕事やで」
ノン:「そーなんですか・・・こんなところに大量の線が見えたら不細工やし、どうしよう。」
電気屋さん:「思い切って壁を膨らませて、電気配線が通る空間を作っておいたらどう?そうすれば後から線が増えたときにまた入れ替えができて工事も少なくて済むで。」
ダーホン:「なるほど、最初からそういうことを考えないといけなかったんですね。」
よしだ:「設備の授業で出てきたマンションのPS(パイプスペース)とかオフィスビルの二重床も、配線の隠し場所作ってメンテナンスしやすく、という同じ考えやね」
TD棟梁「ちょっと、設計士さんたち、ここの天井の納まりはどう考えてる?」
アヤカ:「えっ、納まり?納まりって何?」
よしだ:「納まりって言うのは実際の寸法や材料を考えながら仕組み図を考えることよ。イメージと納まりをひとつに出来て初めてデザインが現実になるんだよ。」
ノン:「普段から色々材料を見ておく事が大事なんですね~。」
ダーホン:「それにしても、どんどん現場は進んでますね」
TD棟梁:「当たり前じゃん、皆、毎日授業が終わってから残って作業してるんだよ。今月末に厨房機器が入るから、それまでに間に合わせないと。だから早く納まり持ってきてね。」
ダーホン:「むむ、このスピード感は現場に来ないと分からないなぁ」
TD棟梁「ダーホンは現場監督になるんでしょ。工程のチェックも大事よ。」
アヤカ:「みんながそんなに頑張ってくれてるって知らなかったなぁ。」
よしだ:「現場の職人さんだって、お施主さんや設計した人が見に来てくれたり、声をかけてもらったらやる気が出るし、信頼関係があれば、少々無茶な要望に応えてくれるかもしれないし、向こうから提案をしてくれたり、
何か問題が起きてもカバーできるかもしれない。そんな雰囲気を作れたらいいね」
ノン:「よし!これからはもっと積極的にコミュニケーションをとってみます!」
ダーホン:「僕は戻って納まり図考えよっと!」
アヤカ:「この食堂が完成した時、お施主さんも、私たちも、現場で作ってくれたみんなも、きっと皆が嬉しくなるね!建築って・・・すごいな~!」
デザインや図面を書くだけでは分からなかった、大切な事に気付き始めたインテリアチームなのでした・・・。
(つづく)
今日は定期的に行われているお施主さんご家族との打ち合わせの日。
あちらの希望もとりいれながら、こちらのイメージを伝えられるよう
毎回説明用のパースなどの準備物もかかせません。
いざ、打ち合わせ開始!
今まで授業やってきた設計課題と違い、目の前でお施主さんの反応が返ってくるので緊張します。
今日は細かい部分の作りつけ家具のデザインや、看板を含めたファサードのアイデアなど。
プレゼンにも少しづつ慣れてきて、満足いく打ち合わせが出来たようでした。
が・・・しかし!インテリアチームの仕事はこれだけではありません。
着々と進んでいる施工チームから届いた声。
TD棟梁:「もっと現場を見に来てよ!」
どうやら施主さんとのコミュニケーションやデザインを考えるのに一生懸命になっていて、
「現場に行く」という事が頭から抜けていたようです。
なんたって、今までの課題では現実に建物が建つ事は無く、プランを作り上げて発表をする事しかしてこなかったので…(!?)
現場で実際に作られていくのを確認することも、設計者の大事な仕事です。
また、施工チームの職人さんや業者さんとの密な打ち合わせ、信頼関係が
共同作業で現実の物を作っていくうえで出来上がりに一番関係するのです。
現場に行くと、色々な事が見えてきました。
アヤカ:「わぁ、こんなに電気配線が出てくるんや!」
作業中の電気屋さんに聞いてみると、インターネットやエアコン、照明のスイッチなど図面どおりにするとこんな量になるそうです。
電気屋さん:「古い建物でも住まい手さんはは現代生活を求めはるからね。
設備をどうやって収めていくかは設計の大事な仕事やで」
ノン:「そーなんですか・・・こんなところに大量の線が見えたら不細工やし、どうしよう。」
電気屋さん:「思い切って壁を膨らませて、電気配線が通る空間を作っておいたらどう?そうすれば後から線が増えたときにまた入れ替えができて工事も少なくて済むで。」
ダーホン:「なるほど、最初からそういうことを考えないといけなかったんですね。」
よしだ:「設備の授業で出てきたマンションのPS(パイプスペース)とかオフィスビルの二重床も、配線の隠し場所作ってメンテナンスしやすく、という同じ考えやね」
TD棟梁「ちょっと、設計士さんたち、ここの天井の納まりはどう考えてる?」
アヤカ:「えっ、納まり?納まりって何?」
よしだ:「納まりって言うのは実際の寸法や材料を考えながら仕組み図を考えることよ。イメージと納まりをひとつに出来て初めてデザインが現実になるんだよ。」
ノン:「普段から色々材料を見ておく事が大事なんですね~。」
ダーホン:「それにしても、どんどん現場は進んでますね」
TD棟梁:「当たり前じゃん、皆、毎日授業が終わってから残って作業してるんだよ。今月末に厨房機器が入るから、それまでに間に合わせないと。だから早く納まり持ってきてね。」
ダーホン:「むむ、このスピード感は現場に来ないと分からないなぁ」
TD棟梁「ダーホンは現場監督になるんでしょ。工程のチェックも大事よ。」
アヤカ:「みんながそんなに頑張ってくれてるって知らなかったなぁ。」
よしだ:「現場の職人さんだって、お施主さんや設計した人が見に来てくれたり、声をかけてもらったらやる気が出るし、信頼関係があれば、少々無茶な要望に応えてくれるかもしれないし、向こうから提案をしてくれたり、
何か問題が起きてもカバーできるかもしれない。そんな雰囲気を作れたらいいね」
ノン:「よし!これからはもっと積極的にコミュニケーションをとってみます!」
ダーホン:「僕は戻って納まり図考えよっと!」
アヤカ:「この食堂が完成した時、お施主さんも、私たちも、現場で作ってくれたみんなも、きっと皆が嬉しくなるね!建築って・・・すごいな~!」
デザインや図面を書くだけでは分からなかった、大切な事に気付き始めたインテリアチームなのでした・・・。
(つづく)
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