コーダイだよ~、久し振りっ!いよいよゲートの土壁塗りだぜ。嬉しいね~♪。町家で手慣れた竹木舞編み、まかせとけって。何?今回はバンブーネットを使うんだって?竹木舞の既製品かい。下地を付けて、その上にビスで留めて行くんかい。なんだ、じゃ縄は使わないんだ。まあ、ええよ。ジュン、さっさとビス打とうぜ。
やっと出来た。結構、キレイじゃん。サノ先生、このままでよくない?
コーダイ、こないだ練った土、違うらしいぞ。あれは中塗り土だって。
ナニ?仕方ね~な。荒土を練り直すか。
さて、塗るぞ。ジュン、もっと裏に土を込めてやらんとあかんらしいぞ。サノ先生、厚さはどのくらい?木舞のかぶりを7~8mmくらいにするって。ジュン、厚すぎ!下にこぼし過ぎ!先生、この非常ベルのとこ、タイヘン。え?オレならできるって?そう言われりゃそうだ、ほかの誰がこんなのできるって。まかせろ。...いつもなんかこんな風にノせられてやっているような気がする...。細いコテ無いの?竹のへらでやれって?これ、オレの作品だよな。もう暗くなって来たよ。あ、今日はオレの誕生日だっていうのに。先生、タコヤキ20個! (今日から20歳のコーダイ!)
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学校の門制作チームが久しぶりに登場です。このレターは実は一番まじめなジュンがお送りします。どうして今まで放っておかれたかというと、仕事が進んでいなかったからです。でも、その間、さぼっていたのでは決してありません。上についている小庇の加工や取り付けがなかなかたいへんでした。今日はやっと正面の柱につく縦羽目板を打ち付けました。その下地をつけるのにもたいへんでしたが、釘の頭を叩いて平にするのも僕の仕事でした。
小幅板を羽目板の突き合わせに上から貝釘で打ち付ける、京都ではあまり見ない羽目板の納まりです。京都では、焼き板をそぎに合わせて並べるだけの一見、あっけない納め方が町家の妻面側でしていますが、正面ではしません。あいにくの雨模様でしたが、何とかやってしまいます。次回は壁の下地をこしらえます。 (丹後のジュンでした)
小幅板を羽目板の突き合わせに上から貝釘で打ち付ける、京都ではあまり見ない羽目板の納まりです。京都では、焼き板をそぎに合わせて並べるだけの一見、あっけない納め方が町家の妻面側でしていますが、正面ではしません。あいにくの雨模様でしたが、何とかやってしまいます。次回は壁の下地をこしらえます。 (丹後のジュンでした)
4月14日、電気工事も済んではじめて屋根の下に仕込んだ照明が点灯。さっそく写真を撮ってもらったのだが、こんな風に見えるらしい。(実はまだ見ていない。)これでちょっと目立つかな。冬、陽が落ちて暗い時間登校する夜間の学生には、明るくはなやいだ雰囲気はとても大事だ。この他にも板を張った後にスポット照明を考えているが、それまでしばらくはこんな感じとなる。
19日、樋と掲示板のガラス扉が取り付けられた。掲示板の屋根は学生たちの手でこしらえられる予定で、今はルーフィングのままとなっている。当初、背後からの視線を考えて、低めに設定したのだが、電気の盤が高い位置についてしまっているので、何とも格好が悪い。掲示板は部材が丹念に背後のRC壁に付けられているので、すべてやりなおさないと、動かない。車からの視線にはいいのだが、歩く人の目線からはいかにも低く、残念。これは僕のミスです。ごめんなさい。
雨樋は京の伝統に従い、銅のいいものに変更してもらった。(事務長に怒られるかな~?)前もって低めに付けるよう指示しておいたにも拘わらず、やや高めに取りつけられて、せっかくの瓦のきれいな曲線が見えないのは、困ったものだ。(さのはるひと)
瓦の軒付けの様子を見ると、下端を水糸できちんと合わせている様子が分かります。実は、下地の木工事の状態ではずいぶんでこぼこがあり、こんなに揃っていませんでした。それを最後の瓦できちんと揃えてしまうのですね。しかも、よく見ると、両端の瓦は2枚ほど、少しずつ上に反らしていることがわかります。
8日の入学式の日に足場を片付け、駐車場に山積みされていたガラゴミも処理して、学生たちが学校に来る9日には、何とか整理できました。初めてゲートの全体が見えました。
掲示板の作業も進められ、難しいポストが付きました。後は表のガラス戸や内部の照明器具の工事が残っています。前を通り行く人たちも興味深そうに覗いて行きます。(さの)
掲示板は当初から学生の手では難しいと判断し、工務店に依頼していましたが、デザインの決まらぬ板屋根と破風だけを学生で行なうとし、そこまでの箱をプロに拵えてもらいます。流石にプロ、きちんと仕事をします。学生よりも腕がいいのは言うまでもないけれども、はるかに丁寧に手をかけますから、それはいいものになるわけです。こんな仕事ぶりを学生たちにしっかり見て欲しいと思うのだけれども、悲しいかな、誰もいません。
一方、上では屋根屋の仕事。京都の瓦葺きの技術の一端が見られます。今回は無地の鎌唐草で、一文字と同様、合端合わせがちょっとうるさい仕事となります。澱みのない手際で軒付けの瓦が仕込まれて行く様子は見ていて飽きません。順に写真を撮らせていただきました。左から順に、瓦土をこねて置きます。上手は手を汚しませんな。瓦座を瓦のカーブに合わせてディスクで削り、瓦がうまく座るように調整します。幾度も瓦を置き直して合わせています。よし、となれば、瓦を据えて銅線で結びます。合端を確認して出来上がり。
およそ12mほどの軒を一人でほぼ一日かかって付けてもらっています。(さの)
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