梅雨の最中にもかかわらず、すばらしい天気に恵まれて、朝から暑さすら覚えるなか、栗田さんの家の小屋で作業は始まりました。今回の作業は、10日に用意してくれた丸太を倒れかけた合掌材の支えに入れることです。さすがに7m余りの材となると、背の高い合掌材に当てて寸法を合わせるのもなかなか一苦労です。チェーンソーでこちらを削って合わせれば、あちらが合わず…。そのような作業を何度か繰り返して、夕方には4本の材がきちんと納まるべき所に納まったのでした。
また、楽しいお客さまもありました。高島市内の小学校の子どもたちが見学に来たのです。小屋裏探検で暗闇に驚く子どもたち。現代の生活の中で闇に出会う機会の少なさを思い知らされました。
汗だくほこりまみれの作業に関わった皆様、ご苦労さまでした。是永さん栗田さん、美味しいお昼ご飯やお茶をご用意いただき、ありがとうございました。秋のこの大きな屋根の茅の葺き替えが楽しみです。(ライト持ちの土屋でした。)
前に京北黒田の三間さんの塀にべんがら塗りをしましたが、べんがらや油が不足して塗り残していた箇所を追加塗りしました。
古くなった板は塗料をよく吸うので、すぐになくなってしまいます。塗り始めると、三間さんから、家の他のところにも塗って欲しいという話しが出て、さあたいへん。塀から門、門に接している戸袋、家の羽目板、柱、梁、軒廻りと際限なく拡張して行きそうです。どちらにしても、手持ちのべんがらではとても足りないので、その拡張塗りはあらためて態勢を立て直してからにしましょう。夏の木匠塾のメンバーでやってもいいかな。戸袋を掃除していたら、六葉が出てきました。門の破風飾りを留めているものです。早速、学生棟梁のオクタ君に木栓をつくって、元に戻してもらいました。
おばあさんの話しでは、軒廻りを50年ほど昔にした覚えがあるそうです。軒にはつばめが一生懸命に子育てをしています。皆が巣立ってからになりますね。(べんがら棟梁カツラギからの報告でした。)
三間さん2代のお嫁さんと記念写真
いつも美味しいお昼ご飯をありがとう!
滋賀県の北西にある椋川という小さな山里で、この地にある文化財級の茅葺き民家を保存する活動に昨年から参加しています。6月10日はあいにくの雨模様でしたが、この家の倒れ掛けた小屋組の補強をしようと、学生君たちと出かけました。この日は準備段階として、杉の間伐材を山から小屋裏に運び込むという仕事です。合掌材の転び止めに用いる7.2mの長い材4本がどうにか搬入できました。NPO立ち上げの会議のため、続きはまた後日に。
同じ集落にあるトタンをかぶった小さな民家の屋根の一部が強風で飛んでいるのを見つけたので、学生君たちに補修をしてもらいました。小雨で作業が危ないかなと思いましたが、よく錆びたトタンは滑りにくく、何とかうまくでき、ほっとしています。いつか、この空き家全体をきれいに治したいと考えています。(さのはるひと)
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