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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 コーダイです。久し振りです!去年、さの先生に付いて滋賀県の山奥の茅葺き民家のお手伝いをしました。合掌材の安定のための筋交い補強工事です。今年、いよいよこの民家の茅を全面葺き直す作業にかかります。そのために、茅刈りや実測調査などを手伝って来ましたが、ちょうどこの夏に、朽木の伐採現場から、屋根の棟に使う杉皮をいただけることになって、皮剥ぎにさの先生と一緒に行くことになりました。画像の右上は去年のものです。

 滋賀県の茅葺き民家の棟は杉皮を折り曲げて、横に渡した竹で縫い込むものです。京都府では上に栗材のウマと呼ばれる置き千木で押さえるのですが、一山越えるだけでがらっとスタイルが変わってしまうのが面白いです。この家は大きくて、軒の長さが10mを越えています。3枚重ねにするのだそうですから、面積にして、70m2ほどが必要になります。

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 さて、朽木の伐採現場に行くと、凄腕の林業家さんたちが次々に80年生の大きな杉を倒しているところです。すべて葉枯らしという昔からの伐り方だそうで、山側に倒します。木は谷側に枝葉を多く付けているので、どうしても谷側に倒れますが、ワイヤーで引っ張るなどして、山側に倒すわけです。枝葉をつけたまま3ヶ月ほど置いておくと、木は内部の水分を蒸散作用で出してしまいますから、乾燥には都合がいいそうです。手間がかかるので、最近は減ってしまったそうですが、今でも、山持ちさんが自分の家に使う材を伐り出すときには、そうしているそうです。ちょうど稲刈りで、自分の家で食べる分だけはコンバインで刈らず、手で刈って天日乾燥させるのと同じですね。さらに乾燥を早めるために、今回はすべて皮を剥くことになっているのだそうです。

 皮剥きはさらにたいへんな作業ですが、伐採する際に、次に倒す木が重なって倒れることがあるために、一本一本その都度、皮を剥がなくてはなりません。単に皮を剥ぐだけなら、短く切ってどんどん剥けばいいのですが、民家の棟包みに用いる材は6尺取りするので、2mごとに切って丁寧に剥いてもらいます。このお手伝いをしに行ったのです。

 木には伐り旬というのがあって、およそ盆を過ぎる今頃から伐りだします。もうしばらくすると、木は水をまったく揚げなくなり、皮は落ち着いて一体となり、簡単に剥がせません。今頃がちょうど木も伐れて、杉皮も取れる頃合いなんだそうです。木によって、簡単にきれいに剥がせるものと、そうでないものとがあるのも、そんな端境期にあるということを示しているのでしょう。皮剥作業は楽しいのですが、厚くて素晴らしい大きな皮を丸めて縄で縛り、これを下の林道まで担いで運ばなくてはなりません。さの先生が僕を選んだ理由がよくわかりました。僕だってきつい山道を上り下りするのはエライです!

 でも、前日は70を越えた方が運んでいたと聞いて、20歳の信州男児がへたっているわけにはいきません。けれど、さの先生、ヒルが怖いよう!
                                               (信州男児のコーダイでした)

 コーダイ君、ヒサエネーサンの頑張りで、軽トラックに二杯分、前日の分と合わせて、何とか必要な分量に余裕をもって集めることができました。感謝感謝!家の前で選別し、広げて合わせながら、重ねて置きます。このまま乾燥させないと、くるんと焼きイカのように巻いてしまいます。次は茅葺きを手伝いましょうね!

                                                (さのはるひと)
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 小塩木匠塾後半の恒例行事、ご近所さん招待パーティを20日に開きました。何とかこの日までに庇の垂木まで打ち上げたかったのですが、あちこち納まりに難があって、ついにあきらめ、野天の会場となりました。日の暮れになって、ご近所のおばあさんたちやファミリーが続々と集まりましたが、まだ会場が出来上がりません。ゴメンナサイ!ご近所さん12名を迎えて総勢27名のパーティとなりました。
 
 この日のメニューは、スペアリブ、タコライス、生春巻き、揚げナスガーリックソース、夏野菜のムサカ、パンプキンの冷製スープ、ポテトサラダ、レモンゼリー、ピーナッツバターケーキ、フルーツポンチ。さの先生の奥様の指導のもと、皆でがんばってつくりました。どうやら皆さんに喜んでいただけたようです。ヨカッタヨカッタ。

 
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 宴の料理が進む間に、外はぐんぐん涼しくなって、19℃を割り込む寒さになって、寒いよ~。スープは冷製にするんじゃなかったな~。デザートの後には大阪コンビによるたこ焼きタイム。これが温かくて好評のようでした。皆さん寒い寒いと言いながら、遅くまで楽しんで過ごされたようです。この3日間台所に立ち続けた私は、ほっとしたところにどっと疲れが出たのか、気付いたら、一人家の中で寝ておりました。みんな、お疲れさま!
                                          (不覚をとったミヤタケネーサンでした)





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 こんにちは。木匠料理番のめぐめぐです。ビニル波板屋根のキッチンはとっても明るく、清潔感があって嬉しいのですが、暑いです。その分、時折の涼しい風が嬉しく感じられますよ。外で頑張っているみんなも暑さに負けないでね。3日目のお昼にはこげこげご飯のおにぎりをご馳走してしまいました!

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 午後からさの先生が来られ、夕食にはご近所の一人暮らしのおばあちゃんを呼んで一緒にご飯を食べることにしました。献立はあっさりカレーにキュウリとトマトのサラダです。デザートには学校の事務の皆さんから差し入れにいただいたスイカです。おばあちゃんは唐辛子を炊いた美味しいお総菜を持ってきてくれました。大きなテーブルを囲んで皆でわいわい楽しみました。おばあちゃん、また来てね!(料理しかしないめぐめぐでした)

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一年のkuriです。頑張ってます。木匠塾では木組みの調整をひたすら担当しています。二日目のこの日はすごい夕立があって、作業小屋にも雨水が浸透して来ていました。どうも古いシートに釘の穴がたくさん空いていて、そこから漏っているようです。別のシートで風除けとしたり、釘穴を高くして水が回らないようにしたりで対応しました。

画像で五右衛門風呂の苦労を紹介します。どうも煙がうまく引かないので、さの先生と相談し、煙突をもう一段高くすることに。屋根に上がって、もくもく煙の出ている煙突を抜いてもう一本を付け足すと、なるほど、煙の出はすいぶんスムーズになりました。

後は焚き口をもう少し狭めてやる必要がありそうです。木工の廃材を次々放り込んで燃やし、大きな二つの釜を焚いて行きます。およそ2時間ほどで炊きあがります。汗を流し、ゆったりと入ると、最高!夕方にはずいぶん涼しくなるので、8畳ほどの浴室は風通しがよいこともあって、心地よい空間です。石がごつごつした床は考えもんですが。

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 この日の夕食はかしわの唐揚げです。付け合わせのジャガイモのドイツ風サラダとともに、とっても美味しかったです。食後は、二階がちょっとしたサロンです。涼みながらアルコールをいただくちょっぴり大人の世界。残念ながら、僕はまだ未成年なので、...。この二階席のもう一つの楽しみは、ここからお風呂が丸見えなんです。といっても、中の様子はよくわかりませんが。(一応、そういうことになっています。)(kuriでした)


 
 初日、1年生10名、2年生1名(私、miki-Tです。久し振り!)と先生との総勢12名による木匠塾となりました。前半は12日までとしています。昨夜から先発隊として小塩に泊まっていた私とラチくん、皆が来るまで
シュラフを干したり、川で水浴びしたりしておりました。にわか雨が降ってきて、せっかく干したものが水濡れに。やばい、何とかしなくてはと慌てているところに、皆が到着!

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 お昼はめぐ料理長によるイカとトマトのスパゲッティ。美味しかったよ。食事が終わって、さの先生の指導のもと、丸太の番線締め教室!間口2間半、奥行き4間作業小屋を南側につくるのだそうです。一年生諸君、なかなか息が合っていて、みるみる間にできて行きます。


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 両側の軸組が出来上がるころには、皆、番線締めに慣れてきて、作業は順調にはかどりました。4時ごろから、五右衛門風炉の掃除と薪焚きをユースケとオミヤさんにやってもらいました。まだ焚き物に慣れていないせいか、煙が立ちこめて、煙いよ~。5時にはブルーシートで屋根を葺き終わり、6時には作業終了!みなさん、ご苦労様!川に行って遊んでよし!わ~い!

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 今夜の食事はめぐ料理長自慢のミートボールと、揚げナスのガーリック醤油漬け。なかなかの一品でした。ありがとう!さて、明日からは庇の基礎、刻みの口合わせをやって行くぞ!私はお風呂のドアを作成します。先輩たちに恥をかかせないように頑張るぞ!

(2年、miki-T でした)


 ん?濡れたシュラフはその後どうなったかって?大丈夫、いつの間にか乾いていました。






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