8月1日、いよいよ建て方が始まりました。まず、側の通し柱を組んで建て起こし、次に中央の大黒柱の列を下で組んでおいて、ロープで起こします。が、なかなか簡単ではありませんでした。ロープの吊りところをもっと上に上げて、柱の頭を一旦逆側の足場に載せて、それから向きを変えて引っ張るという仕方で起こしました。通常はレッカーで吊り上げるのですが、生徒たちだけの人力で考えながらやってみようと、最初の2日はレッカーなしで挑戦しています。
ふ〜、何とか無事に起こせました。何しろ高い足場に乗るだけでも怖いのに、ロープで引き上げるのですから、こわごわ作業で力が十分に入りません。それでも少しずつ馴れて来ました。
繫の胴差しを入れます。が、小根ほぞが長過ぎるので、きちんと合いません。空中で鼻を切り落としたり、ほぞ穴を深くしたりの作業となります。福井棟梁から借りた引き寄せバンドが役に立ちました。
初日はここまで。みなさん、お疲れさまでした。
二日目。この日も生徒たちだけでがんばりました。でも、仕口がうまくフィットせず、思うように作業は捗りません。幾度もやり直しながらの作業となりました。今回のような土台がない石場建ての場合は、柱の足元が決まらないために、なかなかきちんと合わせられず、苦労が多いことを実感。
暑い夏の日差しの元、汗びっしょりで、すぐに喉がからからに。結局、2日目の目標だった奥の間スパンの柱まで届きませんでした。う〜ん、このままでは5日の上棟式が迎えられないぞ。ちょっと不安になりつつ帰り支度をしたものでした。
(さの)
PR
この記事へコメント
- メニュー
- 最新記事
(07/28)
(07/10)
(07/02)
(06/17)
(06/16)
- 京都建築専門学校
京都市のど真ん中府庁前で、創立60年の伝統を誇る小さいけれど真面目な建築学校です。ユニークで色々な経験を持った先生たちが揃っています。平成24年度入学願書受付中!
- ブログ内検索
Copyright © 京都建築専門学校 ニュースレター All Rights Reserved.