8月5日、上棟祭。安井理事長の指示で、略式ながらも、ある程度古式にのっとって行おうと、周到な準備がなされました。飾りつけられた墨坪、墨差し、曲尺、ちょうな、掛矢など、いずれもここまでの刻み作業に使われた道具たちです。半紙と麻生を巻いて清められています。
式は祓い清めの儀の後、吉田事務長による祝詞奏上、そして多田棟梁と学生たちによる上棟の儀(槌音の儀)と運びました。下で棟梁が御幣を降り、上で二人が掛矢で棟木を叩きます。「千歳棟、万歳棟、永永棟」の3度繰り返され、最後に御幣で地を突いて終わります。
木遣りを唱う京都府建築工業協同組合の役員たち。会長である木村棟梁をはじめ、番匠保存会のメンバーでもあります。こういう声が響くのは気分がいいですね。歌とともに、儀式はクライマックスを終えます。
工事をおこなっている学生たちが紹介され、激励の拍手を受けました。みんな、よくここまでがんばった。これからも体調と安全に気をつけて頑張ってください!
最後に式に参列した関係者、見学のひとたちも一緒に記念撮影です。大勢のひとたちが見守ってくださいました。ありがとうございました。
おや、麦わら帽子のこの方は新町通りの「無名舎」主人、吉田孝次郎先生。祇園祭連合会会長でもありますが、もう祭も終わりましたね。お疲れさまです。町家を新築するということで、見に来ていただいたようです。お隣はスイスから日本の伝統建築を学びに留学している怜奈さんと、わが吉田玲奈さん、2人レナで写真。ほかにもたくさんの卒業生たちが駆けつけてくれていました。みなさん、ありがとうございました。
(さの)
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