今回の町家を新築するにあたっては、なるべく多くのこれからの世代を担う若い職人の方たちに参加してもらいたいと、あちこちに呼びかけて始まりました。予算の都合もあって、出格子や床の間回りなど、細かな腕の見せ所だけになってしまいましたが、京都府建築工業協同組合の葭塾の塾生に声を掛けさせていただきました。その中から、板野暁弘さんに出格子をお願いしておりました。
この日、板野さんが仕事をされているというので、楽しみに現場に。ちょうど日が射していたこともあって、正面がぱっと明るくなって、まるで花が咲いたような印象を受けました。やあ、いいもんだな。さっそく、向かいで工事している彩工房の久見棟梁が覗きに来ました。「いい仕事してるね〜。」
道具を覗いてみると、大小さまざまの鉋が。細かな造作仕事のノミもたくさんある。先が平たく開いた小振りの玄翁が目につきました。振ってみても、なかなかバランスがいいです。僕もこんなのをつくってみたい。
この出格子は通常のものとはちょっと違ったところがあります。全体としては、普通のいわゆる仕舞屋格子ですが、やや太めの格子が組み込まれています。
まだ入ってない格子が実は変わっていて、見附の大きなものが入る予定です。その間に上の組み入れの格子が来ている格好になっています。それは最後の辺りで見られることになりますので、お楽しみに。
板野さん、ありがとうございました。
(さの)
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