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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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mokko090616.JPG  今年の卒業制作木工コースは、総勢16名が履修、さの先生の設計・監修のもと、京北の山小屋を建てることになりました。学生棟梁のラチです。この地域での学生たちによる木匠塾での活動が認められたようです。地元の林業家さんたちとのコラボ作業となります。まず、敷地の測量と縄張りからはじまり、山の整備で伐採された檜や杉の皮剥き作業、設計図の作成、そして部材の加工です。

 

 新しく、美山から大工のカワサキさんが技術指導として面倒をみてくださることに。怖くて優しい、学生思いのカワサキさんは皆に慕われ、午後一杯週に2日の実習時間がとても楽しく、充実しています。

 

 画像を説明します。一番上は、6mの杉丸太の桁にほぞ穴を開けているところです。僕は施工図と睨めっこばかり。もう、滅茶苦茶複雑で、一時も目を離せないです。さの先生、何で丸太でやるんですか?

 

 さの:丸太は角材の5倍はたいへん。墨をつけるのも、穴を開けるのも、簡単ではないね。でも、できあがったものの面白さは比較にならないよ。断面はそれほど大きくなくても、丸っぽ木の性質を使えるから、強いんだ。

 

 次の画像は桁の丸みを下で受ける小屋梁で拾う加工をしているところ。桁の基準は上端でとるけれども、元末で寸法がまるで違うし、折り置き組みで受ける小屋梁も違う。小屋梁の芯墨を水平に取らねばならないのはわかっているけれども、実際に口を合わせながら削るのは、とても難しく、根気のいる作業です。

 

 さの:本当は渡り顎で組もうと思ったのだけれども、柱の重ほぞを大きくとってやれば、それで止まるので、単に桁の丸みを拾うだけとした方がわかりやすいだろう?

 

 次の画像は、今日届いたつなぎ梁という材の檜丸太を洗い、磨いているところです。この後、芯墨を入れて、途中から断面を丸太から太い貫に落としてやります。鋸で寸法まで落として、チョウナではつります。チョウナがたまたま宮大工さんにいただいたものが2丁あったので、その使い方をカワサキさんに教えてもらいました。その後は突きのみで落し、鉋で仕上げます。

 だんだん暑くなるし、夏休みが近づいて来ます。夏休みになれば、毎日、朝から夕方まで通して作業します。こちらでの作業が終了したら、山に行って、建て方の段取りに入ります。山では合宿だ〜!  (静岡出身のラチでした!)

 

 



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okiniiri0609.jpg  6月9日、建築科1年生の設計製図授業では、これから始まる自由課題「木造住宅の設計」の導入として、例年のように、各自の「お気に入り住宅」を発表してもらいます。全員のプレゼンボードを見ながら、全員で評価採点します。

 近代建築あり、最新作品あり、民家再生あり、お城までありの、賑やかなものです。皆、真剣に採点してくれていますので、そのまま、この課題の成績に採用しています。

 今年の1年生たちはずいぶん張り切って、いいレベルにあるな~と感心。この調子で住宅も頑張って欲しいですね。

 優秀なもの、興味のあるものを出した生徒12,3人に前に出て公表をしてもらいました。9月に出来上がる住宅作品では、さらに楽しい発表会を期待しています。

 今年は例年と同様の6戸からなる一団の住宅地で課題を出していますが、6戸からなるまち並みを意識してもらい、建築協定のテーマごとにグループをつくってもらいました。またそのスタディの様子をご紹介しましょう。さて、どんなドラマが生まれるか、お楽しみに。
(さのはるひと)











 
 1年の授業に、木工基礎という時間があります。宮大工OBの横井棟梁の指導のもと、午後に簡単な木工の実習をします。案外、いやがる生徒はいません。みんな生き生きとしていますね〜。



 まずは道具の研ぎ方や墨付けの仕方を練習し、基礎的な仕口や継手をこしらえます。二人でペアーになり、雄牝を作り合い、嵌めてうまく行くかどうか、ちゃんとつくればちゃんと納まるんだということをわかってもらいたいのですが、なかなかそう簡単にはいきません。でも、ポイントを教えてやれば、どんどんうまくなっていきます。要は、あわてず、ていねいに心をこめてつくってやること。ただ、ノミを使うときには、ある程度は思い切って掘らないと、切れも悪いですね。
 渡りあご、長ほぞ込み栓、腰掛け蟻、腰掛け鎌ほぞ継ぎの順番に練習して行きます。だんだん、作業場が暑くなってきました。みなさん、気持ちのよい汗を流して、終わったら、お茶を飲みましょう!
                (ビールじゃないぞ さのはるひと)
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 ゲート改修リーダーのミウラです。2月19日、いよいよ最後の仕上げ、ベンガラ塗り作業となりました。ベンガラを柿渋で溶いて薄めて塗り出しましたが、柿渋の植物繊維?がベンガラを捉えてよれよれ固形化して来て変になって来てしまいました。柿渋をあきらめて、ベンガラを水で溶いて塗ることに。できれば、白木のまま措いておきたかったのですが、すぐにも雨で汚れるので、そうは行きません。さらば、白木のゲート!

 gata02192.JPG

 薄く赤に染めたかったのですが、吸い込みの違いから、斑になるので、どうしても濃くなって行きます。杉はきれいに塗れますが、ひのきは今ひとつです。案外時間がかかって、だんだん暗くなって来てしまいました。最後に塗ったショーケースは、後日見れば、ずいぶん斑だらけでした。

gate0226.JPG

 塗ったその晩はたいへんな雨でした。きっとベンガラが流れて落ちているだろうなあと、翌朝、学校に来てみると、意外や意外、何も落ちていません。ウエスで拭き取りながら塗ったのがよかったのでしょう。

 それから1週間、雨ばかり続いて、やっと晴れた26日、待望の油葺きです。サノ先生の指示もあって、細かいペーパーで斑をいくらか取り、木目を浮き出たせてから、荏(え)油を薄く塗って行きます。淡いピンク色がさっと赤茶色に変化し、木目が浮いて、塗っていて楽しくなります。♪

 これでこのゲート制作作業も全行程を終了しました。長い間ご覧いただきまして、ありがとうございました。後は竣工図を描き上げ、写真を整理して、卒業制作展にて公表します。見に来て下さい!

                        (ミウラ・コーダイ・ジュン でした)




 



 
 
 mokko02171.JPG

 この日は美術館の設計の最終提出・採点会で、ほとんど全員徹夜状態です。公表会の後、午後からいつものように木工授業となりました。椅子の完成間近です。不思議にいつもよりも集中して、作業に取り組んでいますな〜。

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 組み終わってがたつきを調整し、サンダーをかけてきれいにして、次々、完成!記念写真を撮ります。3人一組での椅子制作、お疲れさま。最初はなかなか進まなかったけれども、組み出してからは形が出来て来る面白さがあるのか、早かったように思います。出来上がった椅子を前に、皆、いい表情です。

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 今回は前の課題だった風呂椅子の余ったひのき材を用いての工作です。風呂椅子では極力、節を避けていい所取りをしましたが、この椅子では、節も入って来ています。さすがに風呂椅子よりもずっと上手くなったようですね。本当はここからデザインが始まるのですが、ちょっと手を加えたところで、皆さん、おしまいのようですね。共同制作のせいかな〜?もっと愛情をこめてつくれば、また違った手が入るのでしょうけれども。

 ベンチ製作チームはまだまだ手がかかっているようです。授業は一応、今日で終わりますが、出来上がっていないところは、何とか完成させなさいね。  (さの)



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