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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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初めまして。
前期に伝統建築論。後期に建築古典書講読を担当しております、北岡慎也です。
よろしくお願いいたします。

日本の伝統建築はとても魅力的です。それは誰もが感じ、知っている事です。
それは日本建築が過去のものではなく、現代に必要とされる何かがある事を直感
しているからだと私は思っています。
しかし建築を創造する立場になろうとしている上で、この魅力が現代社会におい
て、いかに展開するかはなかなか見えてきません。
きっと日本の建築が単なる造形的な探求や機能的な合理性を目指したものではな
いからだと思います。

日本建築は我々人間の営みから生まれた空間であると思いますし、同時にその空
間から営みを産み出すものです。
しかも、その営みの手本は様々です。近代的な合理主義的解釈だけでは理解でき
ない奥ゆかしさも持っています。
時には神仏や政治が。
時には悪しき慣習や差別が。
大胆な構法や見栄っ張りな装飾もあれば、魑魅魍魎とした精神が豊かな自然に抱
かれながら、新陳代謝の早い木造軸組構法の建築を形成しています。
なかなか一筋縄では捉えきれない造形行為の論拠が日本建築の特徴でもあります
が、その一つ一つに人間的な暖かみがある事も特徴であるでしょう。

現代社会における建築行為の論拠は、残念ながら経済が占めているといわざるを
得ません。時には人命までもおざなりにしている事態に至っては一昨年の物議を
醸した事で記憶に新しいでしょう。

そうした上で私たちは、日本建築の何かが今必要だと感じています。
京都が過剰なまでに東京と異なった注目を集めている理由も、どうやらその辺り
に転がっていそうです。

講義の目的は、こうした建築行為の多様な論拠を歴史の中に探すことなのです。

写真は桂離宮の園林堂にある飛び石です。
何気ない粋な意匠と言ってしまえばそれまでですが、宗教空間に至る直前の意識
の変化を伽藍の要素でひっそりと再構築しています。
そこには茶庭で育まれた飛び石の意匠能力と真行草の使い分け、蒔絵などに見る
散らしのセンス、雨落ちの意義、仏堂の本質など様々な理解がこのデザインをア
フォードしています。
私たちはこの造形を美しいと感じる素養を幸せなことに持っている。

なかなか面白いと思いませんか。
日本ってすごいですね。

(伝統建築研究科講師 北岡慎也)

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