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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 7月29日に大野の茅葺き小屋の上棟式をおこないました。右京区長さんも来られ、餅撒きもありました。その後、庇の屋根の骨組みができてきました。今晩はこれから茅葺きをするに当って、打合せに茅葺き家の塩澤さんが来られるというので、サノ先生も小塩にて一緒にご飯を食べるということになっています。
サノ先生の奥さまがパエリアなどの料理をつくってくださいました。

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 茅葺きの職人さんというので、ごついおじさんを想像していましたが、何と、イケメンのお兄さん(は言い過ぎ、若いおじさん)が、車から車椅子で降りて来られました! 聞けば、3年ほど前に脊椎を痛めて下半身が動かなくなってしまったとのこと。サノ先生との民家の屋根談義が果てしなく続いて、すごい物知りの方だな〜と感心してしまいました。

 食事の後、これからの茅葺き体験セミナーの話になって、まず、僕たちに「男結び」を覚えるよう、手ほどきをしてくれました。丁寧にわかりやすく、不器用な僕たちにも何度も教えてくれました。ああ、この人は本気で教えてくれているんだ。きっと今度の茅葺き体験は充実したものになるだろうな、頑張らなくちゃと心から思えるようになっていました。盆過ぎからのセミナーを楽しみにしています。

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ありがとうございました。          (岐阜出身インド人のババッチでした)



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木匠塾2012はNPO鉾杉塾さんの手がけている大野地区での茅葺き小屋建築工事のお手伝いをします。ぼくたちはまず膨大な量の壁土を篩い、わらすさを混ぜて練るという作業に当りました。ひたすら土を練っておりました。2日ほどやって、26日はほかのイベントもあって、お休みをいただきました。それで、前に約束した林業家のSさんの離れの板壁を修繕する作業に行きました。

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 板の隙間から雨が入るようになったので、よく雨の当る箇所の板をはがし、新しい板に替えるという作業です。剥がしてみると、中から大きな蜂の巣が。幸い、もう蜂はいませんでしたが、いたらたいへんなことになっていましたね。まもなくすべてきれいに剥がせたので、断熱材としてグラスウールを二重に込めます。とりあえずこの日はシートを掛けてかえりました。明日は新しい杉板を切って釘打ちします。

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 サノ先生も一緒に夕食を食べます。この日はソーメン。料理が得意なスンチョルが用意してくれました。彼の家でつくっているキムチは最高です。サノ先生が取れ立てのズッキーニをニンニクオリーブオイル炒めしてくれました。美味しい!簡単にできそうなので、ぼくもやってみよう。
                                  (ユウヒでした)

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今日は日曜日で木匠塾の1年生たち9人は茅葺作業がありません。彼らの先輩たちが10年ほど前の木匠塾で美山自然文化村に制作したツリーハウスのメンテナンス作業に行きました。6月に来た折りに見たところでは、芯に抱いている杉が太って、穴が窮屈になり、食い込んでいる状態。穴を大きくしてやる必要がありました。

リン :いい雰囲気だね〜。
タクミ:これがそのツリーハウスか。ええやん。のぼってみよう。
リン :ホント、杉の幹に食い込んでる。これを広げて楽にしてやるんだな。
タクミ:奥の方にあるのが京大生たちがつくったツリーテラスだそうだ。
リン :階段もなくて登れないね。
タクミ:上にあったテラスが腐ってしまって、撤去されたらしいで。
リン :先生が残っている構造も解体して整理するようにと。
タクミ:あっちはタケさんとタイシ、ババッチが担当する。おれらはツリーハウスや。

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タクミ:まず丸太で足場をつくるんや。
リン :バンセンでくくるわけね。
タクミ:自分で締めた上に登って行くんでしっかり留めな。
リン :足場ができたし、ワタルと穴開け作業に回る。
タクミ:ユウヒと屋根に昇るし。杉の枝がいっぱい、滑って危ないで。
リン :細いロープで縛るようにと。屋根に滑り留めを打てばいいんだが、。。板がないそうだ。
タクミ:代わりに箒くれたで。
リン :ゴミと一緒に落ちて来るなよ。

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 隣ではタイシとタケ、ミヤタケネーサンが解体をやってます。10年経って木は腐ってますが、ナットが回ってくれるので何とかボルトを外せます。危ないので、順番を考えて外して行きます。2時間ほどですべて解体。何も無かったような空間に戻りました。さて、作業が終わった人はせっかくだから、近所の茅葺き集落を見ておいで。リンとタクミ君はごめん、ツリーハウスの作業を続けてください。

リン :床の穴、何とか空いた。屋根も開けるんだな。。。ちょっと大きすぎたかも。
タクミ:まあ、ええやん。大は小を兼ねるって言うし。
リン :次は防腐塗料を塗るんだそうだ。
タクミ:いよいよ滑って困る。。。脚立が空いたからそれを足場にしよう。

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リン :ずいぶん高いところも馴れて来たね。
タクミ:防腐塗料も塗れたので、降りよう。足場も順番に外して行く。
リン :一日でバンセンとシノの使い方おぼえたな。
タクミ:まずまずの達成感や。さて、はよ片付けて、北村に見に行くで。


miyama08195.jpg 1年生諸君、実にてきぱきと作業をやってくれました。おつかれさま。作業が終わるのを待っていた子どもたちがさっそく、ツリーハウスに登ります。
「毎年ここに来て登るんやで」
「へえ、そうなんだ。怖くない?」
「昔は怖かった。その内一人で登れるようになったんや」

神戸から見えた別の親子さん:
「子どもができる前からいいなと思ってました。子どもたちも毎年ここに来てこれに登るんを楽しみにしてます。いつまであるかなと思っていたけれども、こうして手を入れてくれているのを見て嬉しく思ってます。」
なるほど、ここに毎年来て登ってくれているんですね。毎年毎年の思い出がこのツリーハウスに蓄積して行く。つくり手としてこんな嬉しいことはありません。

 これまで、危険なので使用不可に、撤去する、などと検討されて来たけれども、こうやって残してくれている自然文化村に感謝です。ぼくたちも毎年見に来て、傷んだところがあれば、修繕します。これからもよろしく!

            (さの)






 
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 8月5日、上棟祭。安井理事長の指示で、略式ながらも、ある程度古式にのっとって行おうと、周到な準備がなされました。飾りつけられた墨坪、墨差し、曲尺、ちょうな、掛矢など、いずれもここまでの刻み作業に使われた道具たちです。半紙と麻生を巻いて清められています。

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 式は祓い清めの儀の後、吉田事務長による祝詞奏上、そして多田棟梁と学生たちによる上棟の儀(槌音の儀)と運びました。下で棟梁が御幣を降り、上で二人が掛矢で棟木を叩きます。「千歳棟、万歳棟、永永棟」の3度繰り返され、最後に御幣で地を突いて終わります。

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 木遣りを唱う京都府建築工業協同組合の役員たち。会長である木村棟梁をはじめ、番匠保存会のメンバーでもあります。こういう声が響くのは気分がいいですね。歌とともに、儀式はクライマックスを終えます。

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 工事をおこなっている学生たちが紹介され、激励の拍手を受けました。みんな、よくここまでがんばった。これからも体調と安全に気をつけて頑張ってください!

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 最後に式に参列した関係者、見学のひとたちも一緒に記念撮影です。大勢のひとたちが見守ってくださいました。ありがとうございました。


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 おや、麦わら帽子のこの方は新町通りの「無名舎」主人、吉田孝次郎先生。祇園祭連合会会長でもありますが、もう祭も終わりましたね。お疲れさまです。町家を新築するということで、見に来ていただいたようです。お隣はスイスから日本の伝統建築を学びに留学している怜奈さんと、わが吉田玲奈さん、2人レナで写真。ほかにもたくさんの卒業生たちが駆けつけてくれていました。みなさん、ありがとうございました。

                              (さの)




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 8月4日と5日は展示場に建てられている他の4つのモデルハウスの構造見学会が催されています。他の建物では工事はおやすみで、学校の普及センター棟だけが建て方工事をにぎやかに進めています。この日もレッカーが入り、組合のベテラン大工たちが応援に来てくれました。葭塾から佐々木さん、澤井さん、山内さんの若手3人と、福井・田中・辻本3棟梁たちが見えています。

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 応援に来てくれている佐々木さんも山内さんも、背が高く、格好が決まっていて、本当にカッコいい。わがタダ君もなかなか格好いいのですが、こうして写真で比べてみると、学生たちのグループに所属してしまいます。ちょっと遠慮しているのかもしれませんね。彼らの活躍で、手直ししながらも、小屋梁はほぼ組み上がりました。午後からは小屋束を差して行きます。

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 最後に太垂木を載せるということで、学生たちが棟の合わせのところに目地を加工します。上では束を差しながら、母屋を据えて行く作業をやっています。込み栓を打つ学生たちは両足をかけていても、やはり腰が引けていますね。垂木を留めるコーチボルトを用意していなかったので、垂木を載せるのは後日としました。通りごとに小屋束を雲筋交いで固定して行きます。

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 みなさんのおかげで、何とか明日の上棟式を迎えられます。駆けつけた学園の安井理事長もよろこんで、みなさんと記念写真です。みなさん、お疲れさまでした。ありがとうございました。

                          (さの)




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