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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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6月30日土曜日の午後、本校創立62年を記念する講演会が京都府庁正庁にて行われました。講演はこの日で14年間にわたる校長の任務を終えられる三上先生による「銀閣寺東求堂解体修理工事および清水寺釈迦堂復元工事」。京都府庁は現役行政庁舎としては唯一の重要文化財建築。その最も重要な閣議が行われた正庁に、伝統建築研究科や学校の卒業生、文マネおよび市民講座のファンたち、およそ100名が集まりました。

京都府教育委員会文化財保護課にて解体修理現場を助手として担当された銀閣寺東求堂にとりわけ思いを寄せる三上先生の建築への情愛がにじみ出るお話でした。御自分が描かれた図面や撮影の写真が掲載されている工事報告書を用い、その頃の苦労話も交えた得難いお話も、これからなかなか聴くことができなくなるのは、ちょっと寂しく思われます。

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 これまでの校長任務のご苦労に感謝の花束贈呈があり、退任のご挨拶をいただきました。この後任に、同じ京都府の文化財保護課の後輩である福田敏郎先生の紹介と挨拶、そして福田先生による京都府庁建築の解説で、記念講演会は閉会となりました。
 講演の三上先生、会場のお世話いただいた福田先生はじめ事務局のみなさん、手伝ってくれた学生緒君、暑い中、中には遠方から駆けつけてくれた同窓のみなさん、たくさんのファンのみなさま、ありがとうございました。
                                  
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 建築科1年ではこの頃、木造住宅の設計課題に入ります。6戸からなる敷地に、まち並みルールをグループごとに提案する日が来ました。各グループで発表の準備をしています。写真は6戸の裏側に共有グリーンスペースをつくって生かそうというチームです。共有スペースをどう生かすか、各家にどういう関わり方を持ち得るか、開くか閉じるか、意見が分かれてなかなかまとまらない様子です。結局、各家の関わり方はそれぞれにまかせるという自然体で行こうということでしばらく設計を進めようということに。

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 先ほどのグループとは逆に、ぐるり外側になるべくグリーンオープンスペースをとって、まち景観を豊かにしようというチームです。芝生やシンボルツリー、低い生垣などのルールを決めています。

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 和風のまち並みを目ざすグループ。いぶし瓦のまち並みをつくるのだと。屋根勾配を4寸、壁は極力自然素材、塀は生垣ないし板塀とするなど、自然な感じを生かすようです。メンバーの中には、朝鮮の伝統住まいを主とする韓国人生徒も。なかなか屋根伏図もしっかり描き込んでいて、いい感じです。


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 ヨーロッパ風まち並み協定グループ。レンガ風の壁に漆喰の白を基調とした洋風建物とし、それに似合う庭と樹を植えること。木造住宅でレンガはちょっと使い方を工夫しないといけませんね。


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 最後は山荘、ログハウス景観グループ。吹き抜けにまきストーブ、日本の樹を植えるなどで楽しそうな山荘風景をつくるのだとか。ログハウスと梁柱の2種類を混ぜている。これも楽しそうですね。


 全体を通じて、樹や自然にしたがった馴染みのよさそうな家並みがイメージされ、モダンデザインを張った個性的な設計の住宅は見られませんでした。ここまでの雰囲気では、今年はなかなかいいペースで設計を進めているようです。この調子で各自の住宅イメージをどんどん確実なものにして行って欲しいですね。次はラフなスタディ模型をつくってもらいながら、案を練って行きましょう。
                                      (さの)

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 建築科には伝統建築演習という授業があり、今年から京都府教育委員会文化財保護課を退職されたばかりの福田先生に担当してもらっております。この日は一日、奈良西ノ京に唐招提寺、薬師寺を訪ねます。薬師寺東塔の工事現場を見学できるとあって、私も参加しました。久しぶりの唐招提寺です。

 上の写真は唐招提寺の南大門および金堂での説明風景です。建築史や演習で学んでいる古建築の細部意匠などを目の当たりにできます。

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 改修工事が終わって落ち着いた金堂です。やはり屋根が美しいです。軒下に見えている2段の組み物とその下の柱と奥に見えている幕、基壇などが成している立面の構成は本当に素晴らしい。柱間が側に行くほど狭められているのが、ここでは視覚的に効果を上げているとの説明。鴟尾は今回の工事でレプリカに替えられたそうです。

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背後の大講堂の前にて。この建物は御所の建物を移築したもので、京都の東寺と同じですね。やや大振りの組み物と間斗束バランス、頭貫と内法貫の水平線が貫いた下に桟唐戸が堂々と並ぶ構成など、これはこれで金堂に負けてないな〜と感心します。こちら側から見る金堂の連子格子窓の並ぶ面もとてもいいですし、東に瀟酒な鼓楼を置いて金堂、大講堂が並行する堂々とした空間はとても緊張感があっていいものです。

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 午後から、奈良県の文化財保護課さんのお世話で薬師寺東塔の工事現場を見学しました。鉄骨の素晴らしい素屋根足場がすっぽり東塔を覆っています。基礎は地上に置かれたコンクリートの固まりで耐えているのだそうです。足場を登って行くと、東塔の各層が次々に見えてきました。間近に見られるいい機会です。

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 目の前でよくよく見ると、あちこちの傷みがわかります。垂木の先は大きな蜂の穴がいくつも空いていますし、重みに耐えかねて、いくつかの組み物で歪みが出ています。裳階の長押にその沈下の具合がはっきり現れています。主任さんのお話では、その他にも柱が空洞化していること、基壇が半分ほど地中に埋まっていることなど、今回の修理で対処せねばならない問題点があるそうです。

 また、東塔は、後代の改修で裳階の連子格子窓が漆喰壁に変えられているところを、彩色も含めて西塔のような元の形に戻すかどうか、また第三重の屋根の勾配、軒の出など、いくつも考えねばならない点があること、そのほか年輪年代調査によって創建年代を確定するという楽しみもあるようです。

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工事現場の見学の後、薬師寺の伽藍を見て回りました。これは金堂から北にある大講堂を望んでいるところです。大講堂には塔や金堂のような重層はなく、緩やかで壮大に伸びている屋根の軒の下にやはり立派な裳階が重ねられていて、独特のプロポーションを見せています。金堂といい、大講堂といい、塔といい、回廊といい、すべてが何か圧倒的な印象があります。法隆寺や唐招提寺の内に込めたほのぼのとした強さというのとは違って、やや外に押し出すところが勝ったところがあるな〜と感じるのは私だけでしょうか。

そんなことをぼんやり考えている内に、時間はずいぶん過ぎていて、福田先生はじめ生徒諸君の姿は見えず、残っていた生徒数人で玄奘三蔵院にも回って、京都に帰りました。夏日のような素晴らしい天気で、一日中歩きました。みなさん、おつかれさま。   
                   (やっぱり奈良の建築は美しいな〜と納得しているサノでした)





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 1年のカゲヤマです。土曜日、御所でソフトボールをしました。1年と2年で対抗試合となる予定が、人数の加減で適当に混ざって5回の3試合をしました。夏の日差しを思わせる強い光の中、思いっきりゲームを楽しみました。僕の守備、まあまあだったと思います。

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 最後の試合、勝者には景品がつく、大事な試合で、2年生チームが大量リードというところで、ピンチヒッターに何と校長先生が! もう80歳で足がちょっと不自由になられてお弱りの校長先生、大丈夫でしょうか?心配を他所に、バッターボックスに入り、見事な空振りで沸かしました。3球目、しっかり当てて、前に転がるボール。代走にタダ先生が走るところに悪送球、ボールが草むらを転がる間になんとタダ先生、ランニングホームラン!1年のみなが校長先生を祝福に集まりました。

 ここから1年が加点を重ねて、5回裏、3点差をひっくり返してサヨナラとなりました。ちなみに、サヨナラヒットを打ったのは、僕です。(本日のMVPに選ばれ、賞をいただきました。ありがとうございます。)試合後、参加者全員が校長先生のもとに集まり、記念写真を撮りました。楽しかったです。またやりましょう。
                           (MVP 選手 カゲヤマでした)


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 建築科1年のマツウラです。今日の意匠演習は待ちに待った御所での樹木スケッチです。水曜日のたびごとに雨が降って延び延びとなってしまっていたのです。先週は晴れたのに、前日の雨で流れた葵祭のために御所での授業を遠慮しました。みな、気持ちよい御所の緑をいっぱいに浴びてのんびりスケッチをしたくてこの日を待ちわびていました。

 さの先生の指導で、細かに描く近くの木、姿を描く中くらいの距離、遠く背景となる樹々の3種類を意識して描くことになりました。鮮やかな新緑の中で、ほんとうに気持ちよかったです。出来映えは聞かないでください。

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 御所、正確には京都御苑ですが、赤松、もみじ、楠、サクラ、榎、椎、イチョウがどれも大きく堂々としていて、庭にあるような近景の姿はそうそう描けないです。幹の表情を描くことにしました。みな、あちこちでさまざまに描いているようです。
 御所は学校から歩いて10分もかからないので、お弁当を持って来てここで食べたら気持ちいいです。実際、そうしている会社勤めらしい方の姿も見られました。小さなこどもを連れた親子さんが楽しそうにランチしている風景もいいですね。今頃は暑くもないし、虫もいないし、ほんとうに気持ちいいです。これでもっときれいに描けるともっといいんですが。
                      (う〜ん、どうもうまく描けないマツウラでした)

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