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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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伝統建築研究科は今年度より各分野ごとの受講をベースに、共通の基礎講座を設け、およそ月に一度の土曜講座を予定しています。5月28日、土曜講座の第一回目が本校の教室で行われました。伝統建築研究科在校生および卒業生のみなさんが参加されていました。

 「壁と窓─建築論的考察」
                       ---------------京都建築専門学校 建築科二部講師 香西 克彦

 「法会の形式から見た寺院建築の平面と構造」
                          ----------------------------環境事業計画研究所 北岡 慎也

doyo05281.JPG


  前半は本校夜間二部で設計を担当している香西先生の講義です。研究「窓とマド」から、西欧の窓が石積みの壁を主体とする建築に穿たれた穴であるのに対して、わが国のマドは柱梁で構成される木造のフレームで柱と柱のあいだの間としてある。この外部に解放された家のしつらいに、風土なるものの自己了解があるのだと。二条城の書院に見られる障壁画もまた、外に見られる風景として描かれているものとして理解できるのではないか。主に家の内から外を眺める方向で、内外の見え方、見方を問うというものでした。

doyo05282.JPG

 後半は伝統建築研究科で教えていただいている北岡先生による講義です。これまであまり取り上げられて来なかった寺院の使う側からの要求に平面や構造がどのように応えているか、法会(ほうえ)の内容から理解しようというもので、古代寺院から中世~近世本堂形式の変遷を詳しく説明していただきました。

 お二方の研究はともに、建築のかたちや変遷を単に外から眺めるのではなく、主体としてその場に居合わす視点から建築を見直そうというもので、伝統的な建築をあらたに問い直す意味のあるお話でした。時間の都合でじゅうぶんに詳しく論を展開するところまでは至りませんでしたので、またいつかつづきを期待したく思っています。ありがとうございました。 
                                                (さのはるひと)

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